9月18日、19日、福岡へ行ってきました。
いやはや、壮絶な、そして鷹党にとってはこれ以上ない3連戦でした。
埼玉西武、福岡ソフトバンク、千葉ロッテの上位3チームの優勝争いはもちろんのこと、最下位が決定した東北楽天以外の5チームがクライマックスシリーズ進出の可能性があり、3位争いもまた熾烈を極めている今年のパ・リーグ。
この展開を見ると、ある意味すでにクライマックスシリーズに突入しているかの様相。
我がホークスは本拠福岡ヤフードームに宿敵ライオンズを迎え撃つ大決戦。
今年は、敵地埼玉では完膚なきまでに叩きのめされたホークスだが、7月の「鷹の祭典」3連戦では、「カチドキレッド」に埋め尽くされた本拠で3連勝。あまりの展開に3戦目終了後のベンチで、ライオンズ・片岡が涙を流したほどの勝ちっぷり。
そこから我が軍は一気にダッシュするかと思いきや、連勝を食いつぶす連敗があったりしてなかなか抜け出せない。それは他球団も全く同様で、6球団のファンが連敗続きの自軍にやきもきする日が続いていた。
が、ここにきてライオンズがちょっとばかり調子を上げ、2位ホークスに3.5差をつけ、優勝マジックも「4」に。あわよくば、福岡3連戦で胴上げを決めちゃえ、みたいなノリで乗り込んでくる。
そんな馬鹿な真似はさせちゃいかん!というわけで、まずはTwitterでホークスの公式氏から、「鷹の祭典、再び!」という呼びかけがあり、当日ドームで観戦する人はもちろん、テレビ、ラジオ、ネットで観戦する人も、7月の「鷹の祭典」で配布されたカチドキレッドのユニフォームまたは赤いアイテムを身につけて応援しましょう、との呼びかけ。
さらには地元のメディアを通じても同様の呼びかけがあり、見事に3連戦はドームが赤く染まったのであります。
いやーもう、Twitterの情報伝播力とファンの「ホークスを優勝させたい」という思いにアタシは感動しましたよ。
この「世紀の3連戦」に古参鷹党の血が騒ぎ、福岡へ!
いや、実のところ体調というか病状は芳しくはありませんよ。
が、愛すべきホークスが逆転優勝に向けて宿敵ライオンズと戦うのを、ナマで見ずして何の己が鷹ファンか、というわけで、1、2戦を現地で応援!
勝:金澤 (1勝1敗0S) 敗:シコースキー (2勝4敗33S)
本塁打:L-片岡12号、中村21号 H-ペタジーニ10号ソロ、松中10号、小久保15号=サヨナラ2ラン
観衆:34,752人
杉内-涌井の両エースの対決となったが、両者ともピリッとせず、試合を作れないまま降板したこの試合。
リードを奪われていた我が軍は8回に松中の2塁打やキャプテン・小久保の3年ぶりの送りバントなどで2死3塁1塁。続く代打・オーティズは3塁ベース直撃タイムリーでついに勝ち越し。さらに松田が2点タイムリーで、この回3点を挙げた我が軍は、完全に勝ちモードだった、はず。ところが…。
なんだか疲れが溜まっているような投球が増えている、守護神・馬原が9回表に炎上。同点に追いつかれてしまう…。ああ、馬原よ…。
さあしかし。赤く染まったスタンドは、これでもかとチームを後押しする。
11回裏、2死から城所がヒットで出塁。大きなリードで盗塁を臭わせ、マウンドのシコースキーを苛立たせる、これぞ俊足・城所の見せどころ!さあ、苛立ったシコースキーは打席の4番・キャプテン・小久保に絶好球を投じてしまう。高々と舞い上がる大飛球はレフトスタンドへ一直線!!
興奮のるつぼと化すドーム!いや~なんて言うのか、こういうの初めて!
ライトスタンド中段で、ひたすら「声出し応援」してた小生はすでにガラガラ声で、体力も相当消耗していた。それは周囲の方々も同様だったが、勝利を信じて応援は続く。
そして!このサヨナラ本塁打、それもキャプテン小久保の一撃で、疲れなんて吹っ飛んだよ。もうあたりかまわずハイタッチや握手、ハグの嵐!
そしてヒーローインタビュー。まだ球場全体が騒然としていてよく聞き取れなかったけど、4番でありながら送りバントをやって、走者を進める役目をやった小久保、不振が続き、ヤジられっぱなしだった松中の復活の本塁打、二塁打の活躍…。ここへきて優勝を知るベテランの闘志あふれるプレーが劇的な勝利を呼び込んだことに感激して、涙が止まらなかった。
さらにカチドキレッドで赤く染まったスタンド。南海時代から継承される「チャンステーマ」(元はデビッドの応援曲)で選手を後押しするファン。こういう押せ押せの「空気」をひしひしと感じ、「これは絶対3連勝いける!優勝は目前だ!」と強く思った第1戦。
在大阪香港永久居民。
頑張らなくていい日々を模索して生きています。
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