【香港、広東省の景気の悪さ】*旧ブログ

香港および広東省はどれだけ不景気か?

って今さらお前は何を寝ぼけたこと言ってるんだ!って怒られそうですが、実際に景気は相当悪いですね。

『日刊香港ポスト』から、ここ数日の不景気を象徴する動きをピックアップしてみました。

■広東省の貿易、11月は12%のマイナス成長。紡織業界は受注40%減-『明報』
広東省統計局。11月の貿易総額前年同月比12.2%減の533億4800万US㌦ル、過去7年で初のマイナス成長。輸出総額は11月単月で前年同月比5.1%減の338億4500万US㌦。特に加工貿易は同14.3%減と大幅に落ち込む。
広東省紡織品進出口股分有限公司の責任者は、省内紡織業界の受注は前年同期比30~40%減少、来年はさらに厳しいと予測。

■クリスマス休暇、72%が香港で過ごす-『星島日報』
香港研究協会が12月初めに行ったクリスマス消費に関するアンケート調査、18歳以上の市民1522人から回答。72%が「クリスマスは香港で過ごす」。「海外や域外に出掛ける」は11%、うち半数の行き先は中国本土。また、46%が現在の景気は「2003年のSARS流行時よりも悪い」と感じ、61%は「昨年よりもクリスマスの消費を控える」。

■東莞、企業の撤退で工場物件の3割が空室-『文匯報』
広東省東莞市では企業の倒産・撤退で工場物件の空室が目立ち、賃貸収入を得ていた人たちも苦境に。同市上半期統計、賃貸工場物件9万2064軒のうち2万4887軒が空室、空室率は27%に。15平方メートル当たりの平均賃貸料は2006年の200元から184元に低下。ある村では300世帯余りのうち70~80世帯が賃貸工場物件を所有しており、1世帯当たり月4万~6万元の賃貸収入を得ていたが、収入源途絶え、月数百元の管理費を支払うはめに。

■代金未払いで取引先が経営者を監視-『星島日報』
珠江デルタで経営難で失跡する企業経営者が増える。深圳では、香港人経営者がサプライヤーの電子機器メーカーのワーカーに24時間監視されるケースが。この経営者は半年前、同サプライヤーの商品代金二十数万元が未払いのまま会社を閉鎖、電話も不通に。失跡を懸念したサプライヤー側は半年前から経営者の自宅マンション前にワーカーを座らせ監視を始めた。経営者は代金未払いを否定。

■東莞、経営者失跡でワーカーらが抗議活動-『文匯報』『星島日報』
東莞市の香港系電子製品メーカーで、経営者が突然失跡し、未払いの給与を求めてワーカー1000人余りが抗議活動。ワーカーらは12月9日昼に幹部が誰もいないことに気付き、経営者が失跡したとみて工場の外で抗議を始めた。情報を聞きつけた100人余りの原材料サプライヤーが駆け付け、ワーカーとともに工場を取り巻いた。地元政府は欠配となっている約3カ月分の給与300万元余りを肩代わり。経営者はサプライヤーに空手形で支払うなど計画的な失跡とみられ、サプライヤーらは合同で香港警察に被害届けを出す構え。

■金融危機、珠江デルタの娯楽産業を直撃-『香港経済日報』
金融危機の影響で東莞市や深圳市では、わずか2カ月間でナイトクラブの売り上げが30%落ちた。小規模な店は倒産の危機に。サウナや足マッサージ店も同様で、ある足マッサージ師は「これまで1日平均10人の香港・台湾人ビジネスマンの足をもんでいたが、今は1人もお客がいない」。また、香港人男性などが中国本土で囲っている妾の生活も様変わり。妾が暮らしていた不動産物件が売りに出されたり、家賃の不払いで差し押さえに遭うケースも増加。

■労働者の帰省ラッシュ、例年より早まる
不況の影響で2009年の春節(旧正月=09年は1月末)の帰省ラッシュは例年よりも早い12月末ごろから始まるようだ。広州・深圳・東莞など広東省8市の鉄道当局では、8日から出稼ぎ労働者を対象としたチケット予約を開始。珠江デルタの工場が相次いで倒産やリストラに追い込まれた影響で、春節の帰省を早める労働者が増え、帰省ピークはクリスマスから新年にかけてと春節の2回に分かれる見込み。

■広州・東莞、労使紛争の仲裁・裁判が急増-『商報』
世界的経済環境の悪化で、広東省では今年に入ってから労働契約違反や給料の遅配・欠配といった労使紛争の仲裁申請や訴訟が急増。広東省労働保障局によれば、広州市では1~11月に申請された労働争議の仲裁申請は前年同期比2倍の6万件を超えた。仲裁機関では申請件数に対して職員数が不足しており、仲裁は来年9月まで順番待ちの状態。また、東莞市塘廈法廷では鎮内の塘廈工業区で多くの工場が倒産したため、11月15日までに13人の裁判官が7540件もの労働争議案件を担当。

■恒生銀行リポート、来年はゼロ成長-『文匯報』
恒生銀行は4日に発表したリポート『経済脈搏』。各国の中央銀行と政府がさまざまな経済措置を講じているが、その成果が表れるのは来年下半期以降であり、「最悪の時は今後訪れる」と警告。香港経済も来年目に見えて回復することはなく、域内総生産(GDP)の伸び率をゼロと予測。だが、インフレは緩和され、物価上昇率(CPI)は今年の4.5%から来年は2.5%に下がるとみている。

毎日、毎日こんな話題ばかりで、気分が滅入りますな、まったく。
サブプライムローンめ!リーマンブラザーズめ! ってね。

外貨の定期預金元本割れ(香港ドル換算で)なんてかわいい方ですか…
着実に利子がついていたのに。現時点では吹っ飛んじゃってます、ガハハハハ

そして、新年早々には恐怖の税金が!

そろそろ行方不明になりますか…。

————————————————————————————————
COMMENT:
AUTHOR: ひかり
DATE: 12/22/2008 22:58:24
いや、やばいですよね、経済。
世界恐慌の時だって、景気が上昇する国は有ったのに、今回は軒並みヤバイですね。
中国も香港・台湾・マカオの外資が厳しくなると、ちょっとやばいかもですね・・・。
—–
COMMENT:
AUTHOR: leslieyoshi
DATE: 12/22/2008 23:47:22
To ひかりさん
何がヤバイって、風俗に閑古鳥ってのが最悪の事態って感じですね。
かどわかし同然で田舎から出てきた女の子たちが仕事にあぶれてしまう。これは悲劇ですな。


1件のコメント

コメントを残す