6月4日の前の日曜日に行われる、天安門事件抗議のデモ。
小生は在住13年を過ぎましたが(いつまで居てるネン)、ほぼ毎回、このデモに来ています。といっても、デモに参加しているわけでなく、香港生活の記録ということで、写真を撮ったり、デモを先導する香港市民支援愛国民主運動連合会(=支連会)の顔ぶれの変遷などをチェックしているわけです。
もう、7,8年前あたりから、この「六四デモ」が様変わりしています。
返還前なんてのは、やっぱりまだまだ1989年6月4日の記憶も鮮明だったし、返還後に「自国民に銃口を向けた」解放軍が進駐するなんて、、、という恐怖や不安もあり、デモも盛況でしたが、なにせ、「変わらないこと」が大前提の返還ですから、97年以降も「六四デモ」は行うことができてまずは一安心。
不景気、SARSや特区政府の政策に不満が募り、いつしか「六四デモ」では「天安門」よりも特区政府への攻撃が色濃くなります。普通選挙権よこせ~とか。
今回は、そこに「四川省支援」。
もう、何がなんだか、っていう雰囲気。
デモ途中で知り合いの記者と話していたんですが、
Leslie「しかし、人数減ったね~」
記者「1000人いないね」
Leslie「なんか複雑なデモだね」
記者「北京を批判して、四川省を支援してねぇ。『六四』は完全に脇役だもんね」
Leslie「民主デモだというのにチベットのチの字も出てこないじゃないか!」
記者「あ、先を急ぎますから、またね!」
そう。この「六四デモ」は天安門抗議によって、1日も早い中国の民主化を! というのがテーマであります。それがチベットを避けて通る、報道側もあえて触れない。シナ人・漢族の本音のところですね。
なんかヘンな活動に落ちぶれたな、六四も…。
ところで…。
ダニー・チャンも亡くなってずいぶんの歳月が過ぎましたが、なぜか「六四」の季節になると、この歌が脳内エンドレス状態になるんですよね…。六四とは全然関係ないのにね。
『一生何求』 陳百強(ダニー・チャン)
在大阪香港永久居民。
頑張らなくていい日々を模索して生きています。