【毒書の時間】『もののふの国』 天野純希
<楠木正成ゆかりの観心寺「開山堂」。奥に正成の首塚が見える。本作では足利尊氏と正成の「海族vs山族」の対立も描かれている。小3の遠足で観心寺を訪れた際、住職さんが楠木正成について熱弁されていたのが懐かしい (photo …
続きを読む →<楠木正成ゆかりの観心寺「開山堂」。奥に正成の首塚が見える。本作では足利尊氏と正成の「海族vs山族」の対立も描かれている。小3の遠足で観心寺を訪れた際、住職さんが楠木正成について熱弁されていたのが懐かしい (photo …
続きを読む →(photo AC) 『善人長屋』というシリーズが大変気にっている。「善人」とあるものの、差配を筆頭に裏稼業を持つ悪党ばかりが住む長屋に、正真正銘の善人が越してきて、善人であるがゆえに様々な厄介事を長屋に持ち込んでくる。…
続きを読む →(photo AC) しょっちゅう読んでるわけではないけど、たまに読みたくなる津村記久子。長い間積読状態にあった本書。奥付は2016年3月10日(初版)とあるから、7年半も放置していたことになる(笑)。「気づけよ!」と自…
続きを読む →<物語の発端は桜が満開の堤を行く17歳の武家の三男坊二人の会話。やがて政争の嵐に翻弄される二人だった photo AC> 時代小説を好むようになったのは、40歳を過ぎてからだろうか。「お前に何がわかる」と笑う人もいるかも…
続きを読む →<あいりん地区=釜ヶ崎のシンボル「あいりん労働福祉センター」。かつては建物の前に早朝から大勢の労働者が集った。老朽化が進み、耐震性の観点から建て替えが決まるも、労働者側の反対により進んでいない。この先、どうなるんでしょう…
続きを読む →(photo AC) 先日、中公文庫から発行された『心斎橋幻想』を読み終え、なんとも言えぬ懐かしさを感じ、「黒岩重吾こそ、自分の立ち返るべき作家」と改めて思った。そこで無謀にも、崩壊して本の下敷きになってしまうのを覚悟の…
続きを読む →<本作の風情をどこかに感じさせる鰻谷界隈の夜 photo AC> 本のタイトルにちなんだ写真をトップに使いたいと、ストックを探してみたが、生憎、手持ちになかったので、フリー画像で「心斎橋」を検索したところ、9割が「道頓…
続きを読む →(photo AC) よく「あの人は難病を克服した」とか言うけど、克服したり完治したりした時点で、それはすでに難病ではないと思う。自分が難病持ちだから言うわけではないが、本当の難病は決して完治も克服も出来ないし、そもそも…
続きを読む →門前仲町の夜桜。居眠り磐音が活躍した時代、この夜桜の下を多くの屋根船や猪牙舟が行き交い賑わったのだろう (photo AC) 双葉文庫版の『居眠り磐音江戸双紙』シリーズを読み始めて、この年末で丁度8年になる。全52巻の長…
続きを読む →(photo AC) すっかりハマってしまった久生十蘭だが、世間的にも流行ってるんだろうか? この夏、角川文庫からも今回読んだ『あなたも私も』が出版された。これまで十蘭作品は岩波文庫か河出文庫と相場は決まっていたが、最近…
続きを読む →