恭喜發財
HAPPY LUNAR NEW YEAR
蛇年(巳年)の幕開けと相成った。
昔、我が家に白蛇の抜け殻が大事に保管されていた。俗に、蛇の抜け殻は繁栄や金運、長寿の象徴と言われるが、当時の我が家は一向に裕福にはならなかった(笑)。そして小生は今もなお、繁栄だの金運だのとは縁遠い暮らしを送っている。長寿もできるのかどうか、まことに怪しい(笑)。
と、ぼやいてもどうこうなる話ではないし、今年とんでもない財運に恵まれるかもわからない、と能天気に構えているのが、人生を楽しく送る秘訣ではないだろうか…。「だからお前はダメなんだ」と言われようとも(笑)。
さて、年に一度、香港人が自ら「中国化」する3日間、農暦新年=春節と言えば、何と言ってもこの人。御年94歳、まだまだ元気なタレントの黃夏蕙(ラナ・ウォン)。毎年、奇抜な衣装と化粧で、大晦日に黃大仙廟へ現れて、一年の無事を祈って線香を焚く風習「頭炷香」のため、一番乗りで線香をぶっ刺す様子が、年初一(旧暦元日)のメディアを賑わせる。もう、このためだけのタレント稼業ではないかというくらい、この時しかお姿を見かけない(笑)。
もはや風物詩となった黃夏慧は、除夕(旧暦大晦日)の1月28日、午後3時ごろに黃大仙廟に到着し、「頭炷香」の線香を買うために列に並んだ。この人の偉いのは、こうして一般参拝客の一人として、線香を買うために早くから並ぶということ。有名なタレントである。何と言っても 94歳の高齢である。特別扱いを受けても誰も文句は言わないはずだが、それを良しとしないのだから大したもんだ。この日は5時間かけてメイクをし、緑の竹でできた蛇の人形を肩に巻き付け、中国四大説話の一つで、日本初の長編カラーアニメ映画にもなった『白蛇伝』のヒロイン、白娘をイメージした赤い唐装で登場した。
黃大仙廟では、この日は午後9時から夜通し開門しており、参拝者は「頭炷香」の線香を焚くことができる。混乱を避けるため、廟では「頭炷香」参拝者を「23時グループ」と「24時グループ」に分けたのだが、「23時グループ」ってどないよ? まだ年明けてないやんか(笑)。ちなみに黃夏慧は「23時グループ」だった模様(笑)。
黃夏慧が到着したころには、すでに10人が列を作っていた。黃夏慧が姿を現すと、黃夏慧の「コスプレ」を一目見よういう人たちに囲まれ、記念撮影を始めるなど、えらい人気ぶり(笑)。そんな黃夏慧に香港メディアは「今年の抱負」を聞く。いやいや、94歳やで、抱負も何も、健康であること以外に何がある? というのは凡人の思いつくところで、さすが黃夏慧、「香港に老人ホームを開設すること」と、今年の抱負を語った。「老人たちは本当に惨めです。子供に見放されている人もいます。老人ホームを開設すれば、みんなが楽しく過ごせます。それは素晴らしいことじゃないですか!」と語った。おうおう、開設してくれ。将来は俺も入所させてくれ。日本にいても楽しい老後は送れそうにないし。その前に、おばさんもいつまでも元気でな!
とまあ、94歳のおばさんのことを延々と綴ることで1本ブログが書けるんだから、香港も相当平和なんだろう。大きな自然災害もない。小生が住んでいた頃には大雨で倒壊する古い住宅ビルや、落っこちてくる看板なんかもあったけど、どんどん撤去されて、かなりすっきりした安全な街並みになったと思う。また、台湾と違って中国が「武力侵攻」してくるかも、なんて悩み事もない。そもそも中国の一都市なんだし(笑)。
ここでつらつらと「クソ行政長官が!」と文句を並べたてることがないってのは、やり手と言われる李家超(ジョン・リー)行政長官は、やっぱりやり手なんだろうと思う。海外へ移民する人も多いと、ちょいちょいニュースになっているけど、そんな余裕のある人は行けばいいと思うし、そうじゃない人は、香港で今まで通りに生活してゆけばいいと思う。どこに住んでも、100%の満足はない。
で、その李家超行政長官からの新年の挨拶。
ま、そんなわけで、本年も拙ブログをお引き立てくださいまし!
身體健康,金蛇獻福
一帆風順,蛇年如意吉祥
在大阪香港永久居民。
頑張らなくていい日々を模索して生きています。