白のキセキは和田のキセキ!
いや~、もう参りました!43歳・和田毅、堂々の7回102球、無四球3安打無失点の好投! 20年前の「白の奇跡 福岡ドームからの挑戦」で投げた和田が、時空を飛び越えて圧巻の投球内容でゴールデンイーグルス打線を封じ込める。これを「和田のキセキ」と言わずして、何と言う。
「白の奇跡 福岡ドームからの挑戦」とは、2004年に福岡ダイエーホークスが当時のプロ野球界で初めて入場者全員にホームユニフォームを配布した原点となるイベント。それから20年という節目に、「白のキセキ2024」として当時と同じ景色を復刻した試合の第2戦が屋根付き大阪球場(別称:京セラドーム大阪)で開催された。小生も久々にナマ観戦。
「白の奇跡 福岡ドームからの挑戦」当時、福岡ダイエーホークス入団2年目だった和田は04年7月19日のブルーウェーブ戦で、谷佳知にソロ被弾を許しただけの1安打完投勝利。ノーヒットノーランもちらついた、あの試合から約20年を経て再登板。そして、この日の勝利! アナタ、ほんまに我が軍の「大エース」様ですよ!
始球式って言うか、セレモニアルファーストピッチって言うのね。めんどくさい(笑)。事前告知はされていたが、知らない人もけっこういたらしく、どよめきが起きる。と、ここではまだ投げずに紹介されただけ(笑)。
(新垣)渚と(松中)信彦ですよ! 二人とも本日先発の和田とは同時期にプレーしていた人。とっくの昔に引退した二人だけど、和田は今なお現役バリバリ。ほんま尊敬するわ。
さて、こういう企画ものの試合の時は、試合前後の歌舞音曲舞踊の時間が長すぎる。ほんといらん時間だと思うが、色々あるんでしょうな、我々の思いつかないような諸々のご事情が(笑)。
でかいユニをゆらゆら~っと。踊り子さんたちいっぱいおったけど、こういう人たちも福岡から繰るんやろか? それとも大阪現地調達? 福岡から来るとしたら、移動費だけでもすごいことになるなぁ…。まあ、この球団自体が儲かってるから、どうってことない出費やろうけど。
さて、小生的にはどうでもいい催し事が終わり、両監督によるメンバー表交換。これもまあ、儀式ですな。
そして、ご見物衆お待ちかねの始球式。投手・渚 vs 打者・信彦。気の利く応援団は懐かしい信彦の応援歌を演奏。この世代くらいまでは、歌えるが、もう周東だの栗原だの拓也だのはまったく歌えない。と言うか、覚える気すらない(笑)。
なにせノーコンでしょ、渚は。「どうせ暴投するやろ」と思ってたら、珍しく(笑)ゾーンに投げ込んできて、そこをさすが三冠王は逃さず一撃、一塁手・中村晃も機転利かせたか、見事にいち1・2塁間を破る。ご見物衆、大喜び! 暴投せんでよかったな、渚(笑)。
そしていよいよ試合開始。マウンドに上がる、我らが大エース・和田毅! やっと試合始まるわ(笑)。
第9回戦(H6勝3敗) 勝:和田 (2勝0敗0S) 負:荘司 (1勝4敗0S)
本塁打:山川11号3ラン(1回・荘司) 、山川12号2ラン(2回・松井)
観衆:33,293人
前夜の試合、21-0なんて馬鹿勝ちした我が軍。えてして、そんな試合の翌日は逆にボロ負けするもの、というのが通説だし、実際、そういうケースは数えきれないほど見てきた。小久保監督君も「明日は打ちませんよ」と試合後インタビューで語っていたが、果たして、そんな「あるある」は今の我が軍には当てはまらなかった。ご覧のように、この日も大勝。スイスイと6連勝で首位をがっちりキープした。
何と言っても、山川の2打席連発が利いた。
初回から打線は活発。今宮、柳田の連打で1死1,3塁。ここで山川がカウント1-2からレフトスタンドへ先制3ランホームラン! さらに攻撃の手は緩めず、近藤四球、栗原二塁打で2,3塁。中村晃も四球を選び、満塁。ここで早くも敵方先発投手の荘司はマウンドを降りる。この子に去年は随分手こずったと記憶するが、これがチームの勢いの差というもんかな…。「ゲッツーだろ?」と思ってた海野が、代わった松井から前進守備の二遊間を破る適時打で追加点!ごめんな、海野(笑)。初回で一気に5点。もう、勝負あったかな…。
2回裏。攻撃の手は緩まない。1死から柳田安打に続き、山川が今宵2発目、2打席連続となる「どすこい」。しかしまあ、凄まじい破壊力である。2死満塁となり、三森が右前適時打で2点追加。早くも9-0。4回に1点、8回に2点追加し、12-0で試合終了。
和田は大量援護に応え、スイスイと投げる。こんな完璧ピッチの和田、久し振りに見たな。8回を津森、最終回を長谷川がピシャっと抑え、完封リレー。
屋根付き大阪球場での主催試合は久しく勝ちがなかったので、大阪のホークスファンにとっては、久々の快哉である。
勝ったでぇ!
ヒーローインタビューは、当然ながら和田と山川。ま、色々突っ込む人もいるかとは思うけどね…。
さて、試合終了後は、再び歌舞音曲舞踊が始まる。試合が早く終わったので、さっさと帰りたかったけど、まあ勝ったことだし、最後までお付き合いすることにした(笑)。
こうして、「白のキセキ OSKA」は幕を閉じた。2日で33点。強さが際立ったゴールデンイーグルス2連戦だった。開幕以来、打撃不振が続いていた栗原にようやく当たりが出てきたのは、うれしい。一方で、高い出塁率を維持して得点のお膳立てをしてきた周東の打撃に陰りが見えてきたのが、少々心配…。まあ、これだけ貯金あるんやし、じっくり調子を上げていけばいいでしょう。
余談ながら、オフに球団からファンクラブ会員に「鷹の祭典」についてのアンケートが来ていた。ここ数年、勝率が悪く、不評だった「鷹の祭典」だけに新機軸を打ち出したいんだろう。小生は「継続OK。ただし、間延びしないよう短期間で。大阪での主催試合は祭典と切り離し、南海復刻ユニで!」との旨、回答した。南海復刻ユニは実現しなかったけど、祭典でなかったのはよかったかな(笑)。
(令和6年5月22日 大阪夜間)
在大阪香港永久居民。
頑張らなくていい日々を模索して生きています。