<アイキャッチ:香港は皆さんのお越しを心よりお待ち申し上げます! 行きましょ、香港!>
2020年の2月以来、実に3年ぶりに香港へ一時帰国ならぬ「一時帰港」した。
以前より申し上げている通り、小生は「香港永久居民」、すなわち永住権を所有している。権利継続の条件としては「3年以上離港しないこと」が義務付けられている。「海外に居てる人は3年に1回は帰って来てな」というわけだが、特段、何か手続きが必要なわけではない。とにかく香港に入ればいいだけなのだ。そんな簡単なおハナシが、COVID-19の世界的な感染拡大により、この3年間は絶望的な状況に至り、小生の永久居民の身分は風前の灯。引き続き永久居民であり続けるためには、ギリギリで2月9日までに一度は香港に帰っておく必要があるのだが、徐々に飛び始めた香港便はアホほど高いし、ただでさえ物入りな年末年始を挟んで、財政的にもきつい。「もうええわ、永久居民よさようなら」って気分になっていたところ、強い味方、LCCのPeach Aviationが2月から運航再開ときたもんだ! 往復とも深夜便だが、これで「シュッと帰って、シャっと戻る」という簡単な往来が可能になった。ってわけで、さっそく2月3日~6日のスケジュールでチケットを取った。これであと3年は永久居民でおれるという運びに。
まずは2月3日(金)。関空を21時15分に飛び立つ。LCC出発は第2ターミナル。今や多くのLCCがここから飛び立つのだが、小生が初めてPeachを使った10年前は、就航したばかりのPeachのためのターミナルと言っていい状態だった。それが今では、そこらの地方空港よりもはるかにスケールアップしている。
「出国出国手続きを済ませてから、中で軽く食べればええか」と思っていたのだが、甘かった! いざゲートを抜けると、食べ物屋はすべてシャッターを下ろしている…。してやられた…。ご時世だからか、それとも時間が遅いからか、理由はよくわからんが、これでは下手すると明日の朝まで飢餓地獄だ。ってわけで、唯一開いていた店舗である某ドラッグストアで、子供のおやつみたいなのを購入し、虫養いとした。なんかとても情けない気分になったけど仕方ない、開いてないねんもん(笑)。
この3年間、出国にどんな手間がかかっていたのかは知らないが、今回は以前と全く何ら変わりない。変わったと言えば、出国スタンプは必要な人以外は、押してもらわなくてもいい。え?以前からそうなん? そう言えば…。3年前も入国スタンプはあるが出国はスタンプは無いな…。失礼しやした(笑)。
搭乗を待っている人、全員と言っていいほどほぼ香港人。完全な広東語ワールド。日本人は昼間のJAL、ANA、キャセイといった「高い便」を使うのか、はたまた、まだまだ「週末は気軽に香港へ」というムードにまでは至ってないのか知らないが、この香港人の多さには驚く。機内に乗り込んでも「やっぱり、日本人は俺だけやわ~」って感じる。聞こえてえてくるのは広東語ばかり。聞こえ来る日本語は機内アナウンスだけ(笑)。ま、声がそもそも大きい人たちだからね(笑)。搭乗率はざっと7割強というところか。一気に回復したね。香港の人たち、日本に行きたくて行きたくて、ウズウズしてたのがよくわかる。
ま、そんな次第でしばらくは香港里帰りネタが続きますが、お付き合いの程、よろしくひとつ。
在大阪香港永久居民。
頑張らなくていい日々を模索して生きています。