しばらくぶりのブログ。別にさぼっていたわけでなく、小生が取り上げたい「ネタ」がないのよ(笑)。そりゃ香港ネタもあることはあるけど、もうくたびれた(笑)。ってわけで、早や10月。COVID-19に翻弄され続けて半年以上が経過したが、まだまだ感染者は続出している。小生としては「恐れず、侮らず」という姿勢で、日々を過ごしていこうと思うし、それしかないでしょ。
そんな中で6月に開幕したプロ野球も120試合の終わりが見えてきた。セントラルは讀賣が独走し、原監督胴上げの日を待つばかりだが、パシフィックは我がホークスとマリーンズが競り合いを展開。どっちに転んでもおかしくないという状況で、両軍のファンは気が気でない。このドキドキ感を両軍のファンは、存分に楽しもうではないか。そしてそのままクライマックスシリーズも楽しもうではないか。
ホークスはこの日から屋根付き大阪球場でバファローズと今季最終3連戦。難敵マリーンズとの3連戦に勝ち越して、勢いつけてのお得意さんとの戦いとあって、我々ファンは余裕綽々。ま、勝負事なんでやってみなわかりませんけど(笑)。
小生にとってはこの日が今季最終観戦。とにかく勝ってちょうだいね!
他球場、他球団のことは知らないが、ここは感染対策はきちんとやってはる。入場時には検温と手指消毒があり、「大阪コロナ追跡システム」への登録を促すチラシが用意されている。また、チケットは「もぎり」はせずに券面やチケット購入時に発行されたQRコードを読み取り機にかざして入場となる。さらに各ブロックへの進入口にもアルコール消毒が設置されている。座席は1席ごとに空けて販売されており、前後左右は空席。だからと言って、前の席に足をかけていると係員がすっ飛んできて、注意される。マスクも鼻を隠していない人がおれば、これまた係員がすっ飛んで来る。「そこまでせんでも…」と思うも、球場や球団がこれだけ対策を徹底させると、見物側も協力しようという意識が高まる。大声を出して酒盛り状態の球場もあるらしいが、球場や球団の意識が客の行動と比例するのかもしれない…。いや、知らんけどな…(笑)。
結局外野でご見物(笑)。と言っても、全席指定席なんで、いつもの場所ではない。通路側で階段に介助用(笑)の手すりがある場所、と選んでたら内野席の横だった。これならあと数百円出して背もたれのある内野席にすりゃよかったかな(笑)。
試合前の稽古中から試合終了まで、やたら大声を張り上げてる男がいる。場内アナウンスで何度も「大声での声援はおやめください!」と注意しているにもかかわらずだ。「ああ、なるほど、あいつやな」と。パリーグファンならもうお分かりだと思う。開幕直後に育成から選手登録された大下である。お友達と「この強靭な声帯は浪曲師みたいでんな」と話していたんだが、まさにそんな感じだ。彼が一軍に合流するまでは、やたらマッチの声が響き渡っていたんだが、今や大下である。
この日は出番がなかったが、ダイナミックなスイングするし、シュッとした選手が多い昨今の球界でこの「ずんぐりむっくり」の体型、そして浪曲師ばりの強靭な声帯は大いに魅力だ。バファローズだけでなくリーグを代表する名物選手として、伸び伸びと育ってほしい、これからが非常に楽しみな選手だ。
試合中は「選手ブロック」ではなく、「首脳陣ブロック」のど真ん中前列に陣取り、イニングの表、裏関係なく仲間に声をかけ続ける姿が強く印象に残った。多分、やかましいから他の選手は離れているんだろう(笑)。どんどん声を出し続けるべし。しかし、大きなマスクやな。大きな顔の半分が隠れとる(笑)。
敵軍のことはさておき、我が方のこの日の声出し役は釜元豪。
【22回戦】(H・15勝5敗2分)
勝:笠谷(3勝3敗0S) セーブ:森(1勝1敗27S) 負:山本(8勝4敗0S)
観衆:9,254人
しびれるような投手戦。山本由伸相手なら果てしなく「0」が続いてしまうのは容易に想像できる。一方こちらの先発は笠谷。本来週頭は千賀なんだが、このところ投球数が増えていたんで1日ずらしたとか。敵軍ファンは「逃げるな、千賀!」と鼻息荒いが、別に千賀が「嫌ですぅ~」って言ったわけでなく、我が軍には我が軍の事情もある。そういうもんだと思うけど(笑)。とは言え、笠谷がどこまで踏ん張れるのか、少々不安なものもある。まして相手は難攻不落の由伸。「ま、勝てば儲けもん」という感じで観ていたら…。
しかし、山本というのは惚れ惚れする投手。山本に加えて、山岡、田嶋と素晴らしい三本柱がいて首位打者が確実的な吉田という好打者がいるのに、最下位に沈んでいるバファローズ、不思議なチームだな…。この日は球数の多さ(124球)が気になったものの、8回を投げ抜き、被安打5、7奪三振で1点に抑えるあたりは、さすがである。
我が軍先発の笠谷は、ここまで2勝がいずれもバファローズ戦。ま、2勝だから巡り合わせがたまたまよかっただけなんだろうけど、自信はあっただろう。今季は、いわゆる「オープナー」での登板が多く、勝ちを2番手の板東に譲るケースもあったんだが、来季はきちんとローテの一角を守って、長いイニングを投げてほしい左腕。で、こちらも予定の5回を1安打投球で得点を許さない好投。こんな感じだから、もう1イニング見たかったなぁ。
我が方の2点は、周東、栗原の今季進境著しい両君の適時三塁打によるもの。周東の三塁打なんて、デスパイネやったらシングルヒットやったかもわからんで(笑)。いやいや、冗談やなく、それくらい速かったのだよ周東の脚が!シーズン当初は「こいつは足では使えるけど、打撃ではアカンなぁ」、シーズン半ばは「なんや、守備も下手やな~」だったが、出続けることで身に付いたものは大きく、まさに「収穫の秋」を迎えつつある。本多ポンちゃんコーチ君も「私も必死ですから」と言わせるほどに、試合後も特守で貪欲に懸命に稽古して、日々成長している姿を見るのを我々ファンも毎日楽しみにしている。
何と言っても、この適時三塁打で山本の「連続イニング無失点」を31でストップさせたんだから、大殊勲だ。ようやった!周東!
栗原はもう、まぎれもなく主力打者である。ファームで見ていた時から打撃は光るものがあったが、甲斐がいる限り一軍で捕手のポジションを奪うのはなかなか難しく、外野も内野もできるように頑張ってきたわけだが、努力は嘘はつかんよな。自主トレで中村晃に教えを請うたのもよかった。
投手陣は、笠谷の後を高橋礼、岩嵜 、モイネロ 、森と12球団唯一の防御率2点台の中継ぎ・抑えがリレー。
まずは高橋礼が登場。二死から佐野に投安許すも、見事な牽制で三人で片づける。
7回は完全復調の岩嵜が三者凡退で締める。ラストスパートの時期に、この位置に岩嵜が戻ってきたのは大きい。開幕直後、打ち込まれて茫然自失となる姿を見て、今季はもう無理かなと思ったが、よく立ち直ってくれたと思う。中継ぎ陣に一層の厚みが増した。
そして8回はおなじみのモイネロ。機械のように連日、速球と癖のあるカーブを投げ続け、相手打者を翻弄する。こちらも簡単に三者凡退に仕留める。細っこいアンちゃんなのに、恐るべきスタミナとバネである。細っこい小生としては「一体、何食べてはるんですか?」と聞きたい(笑)。
クローザーの森には、この試合で一番ヒヤヒヤさせられた。いきなり先頭の伏見に中前安打されるも、福田を併殺に仕留め「よし、終わりや!」と思ったら、「劇場」が待っていたから恐ろしい(笑)。Tに右前安打され安達に四球。二死ながら1、2塁のピンチに迎える打者はオリ打線で一番怖い吉田正尚。一打サヨナラの大ピンチである。何、してくれんねん!何とか1塁ゴロで事なきを得たが、頼むから心臓に悪いことやめてくれ!ってハナシだ(笑)。
最後は怖い思いさせられたが、終わってみれば3戦連続で先発に勝ちが付き、2試合連続で零封勝ち。なんだか勢い出てきましたな!
「周東佑京、歌います!」ではなく、屋根付き大阪球場式のヒーローインタビュー、今年のスタイル。各球場とも、インタビュアーがねじり寄るようなスタイルではなく、離れた場所から問いかける。もう慣れたけどな…。
というわけで、今季の小生の観戦はこれでおしまい。ただ、讀賣が日本シリーズを今季に限り、ここで開催ということになったので、我が方がマリーンズ(だと思うけど)とのCSに勝ち抜いてシリーズ進出となった場合は、ここでまた試合が観られる。大阪市内でホークスが日本シリーズを戦うのは、南海ホークスが大阪球場で讀賣と戦った昭和48年(1973)以来のことになる。これは楽しみ!ま、ひとつくらいは行きますよ(笑)。その実現を待ちましょう。「念ずれば通じる!」
(令和2年10月13日 大阪夜間)
在大阪香港永久居民。
頑張らなくていい日々を模索して生きています。