ホークスファンの皆さんは、いかがお過ごしでしょうか?
小生同様に、ひたすら恐れて祈るしかできない大多数のホークスファンの皆様も多いとは思うけど、新聞、テレビで発表される「本日の感染者数」や「累計感染者数」に振り回されてはいけませんよ。SARSが今どきの言葉で言うなら「オーバーシュート」した香港で生活した小生からすれば、仮にこの数字がゼロになっても、そこからさらに約1か月ゼロの日が継続できて、やっと「終息宣言できるかな、どーしようかな」ってところです。まだまだ、辛抱の日は続きます。と言うか、これからが辛抱の本番ですよ!
そんな次第なんで、プロ野球どころじゃありません、世の中は。最悪、今年は公式戦すべて中止くらいは覚悟しておいてもいいかもね。一応、「無観客で開幕」という流れにはなるらしいけど…。「すべて中止」という覚悟でいる中で、「無観客でもなんとか70試合やります!」とかなればラッキー、くらいに構えていたほうがいいかもよ…。
ということで、当分は「野球ロス」「ホークスロス」の日々が続き、ブラブラ出歩くことも少なくなり、退屈この上ないと思うけど、そういうときこそ本を読みましょう!野球関係の本を読んで、心の渇きを潤しましょう。次に野球観戦できたとき、今までとは違った視点から試合を見ることができるようになった自分を発見できると思うよ。
ってわけで、小生がここ10年くらいで読んだ野球関係の本を並べておくので、ぜひご一読を。★の数は独断と偏見まみれのおススメ度(笑)。
ホークスファンなら知っておきたい「惜別」の球団史
まずは南海を中心にホークス関連本あれこれ。
『南海ホークスがあったころ—野球ファンとパ・リーグの文化史』 永井良和、橋爪紳也
単行本:紀伊國屋書店(2003年7月1日発行)
文庫本:河出文庫 (2010年5月1日発行)
Kindle版:河出書房新社(2010年4月30日発行)
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南海ホークスの足跡をたどりながら、単なる球団史ではなく、人々が娯楽を求めて集まるスタジアムという場の有り方や、ファンの応援スタイルの変遷といった大衆文化論的な視点から戦後日本社会を活写する。
★★★★★
『門田博光の本塁打一閃―ホームランに魅せられた男』 門田博光
単行本:ベースボールマガジン社(2006年11月1日発行)
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1メートル70センチという短身で、大男のライバルたちとの打ち合いに負けずにホームランを打ち続けるにはどうしたらいいのか、人より長いバットを握り、昼となく夜となく振って振って振りぬいて、人が打てない“鉛の球”を相手にホームランを打つことにこだわり続けた、打者生活23年。「ひたすら」にこだわった男のきらり輝く野球人生。
★★☆
『ホークスの70年 惜別と再会の球譜』 永井良和
単行本:ソフトバンククリエイティブ (2008年9月17日発行)
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大波乱の歴史を生き抜いてきた球団の物語。
大阪から福岡へ。関西から九州へ、そしてアジアへ・・・・。
白球の夢を追い、戦前、戦後の復興と初優勝、西鉄との死闘、チームの身売りへ
ホークスの歴史がここにある。
★★
『一瞬に生きる』 小久保裕紀
単行本:小学館 (2013年1月30日発行)
Kindle版:小学館 (2013年2月4日発行)
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弱小だったホークスを支え、常勝軍団に導いた、ミスターホークスこと小久保裕紀、初の自叙伝。2000本安打、400号本塁打を達成した栄光の裏にある、波瀾万丈の物語。野球少年から、ホークスファンはもとより、第一線のビジネスパーソンにも役立つ、戦う男の魂の記録!
★★★
『南海ホークス ナンバ栄光と哀しみの故郷 (追憶の球団)』 広瀬叔功
単行本:ベースボールマガジン社(2014年6月1日発行)
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戦後復活したプロ野球で球団初の優勝に輝くと、2リーグ分立以後、昭和40年代初めまでパ・リーグをけん引してきたのはまぎれもなく南海ホークスだった。「鶴岡一家」と呼ばれた強い絆と団結力で、東の対抗軸として浪速っ子たちを熱く、熱く燃え上がらせてくれた鷹軍団。鷹のDNAと黄金期、そして坂道を下っていく様をホークス一筋の著者が初の著作で「あの頃」を明らかにする。
★★★★★
『南海ホークスがあったころ』と『南海ホークス ナンバ栄光と哀しみの故郷』はぜひ、続けてお読みいただきたい。この2冊で「南海ホークスとは何ぞや」がわかると思うので。そのうえで、『ホークスの70年 惜別と再会の球譜』もついでにどうぞ。「ついでに」と言ったのは、この本自体が「ついでに」感満載なのだ。恐らくは球団創設70周年に合わせて、「永井先生、前著に福岡移転後の歴史もひっつけて、通史的なものを頼みます!」ってオーダーされたんだろうという感じで、『南海ホークスがあったころ』に比べると、熱量が全く違うのは数ページ読めば明白。カドさんと主将の二冊は、ゴーストライターというか編集者の巧拙がよくわかるのが面白し。どっちがどうなのかは、読んでご確認を(笑)。「野村の本が無いやんか!」と言わはると思うけど、敢えて読まないできたのは、その印税が「あのおばはん」の服代やらメシ代の一部になるかと思うと、耐えられへんかったから。
今も昔もライバル球団(という意識は小生は持っていないけどw)
続いて、ライバルのライオンズ関係。
『神様、仏様、稲尾様―私の履歴書』 稲尾和久
単行本:日本経済新聞出版( 2002年2月1日発行)
文庫本:日経ビジネス人文庫(2004年12月1日発行)
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あのクレージーな連投の日々が、プロとは何かを教えてくれた。豪放磊落な野武士が無双の強さを発揮した西鉄ライオンズ。その大黒柱として「鉄腕伝説」をつくった男の、とびきり奔放で痛快な自分史。
★★★☆
『極貧球団 波瀾の福岡ライオンズ』 長谷川晶一
単行本:日刊スポーツ出版社(2015年6月20日発行)
■
弱く、貧しく、たくましく―太平洋クラブライオンズ(1973~1976年)、クラウンライターライオンズ(1977~1978年)、奮闘の6年を関係者の証言とともに振り返る渾身のノンフィクション!
★★★★
『ライオンズ、1958。』 平岡陽明
単行本:角川春樹事務所(2016年7月1日発行)
文庫本:ハルキ文庫(2017年8月9日発行)
■
「史上最強のスラッガー大下弘」と「伝説のやくざ」そして「普通の記者」の仁義と熱き人情を描き切り、各紙誌でも大絶賛された圧巻の長篇デビュー作。
★★★★
この三冊は、いずれも「九州のライオンズ」が書かれている。ライオンズファンでなくても引き込まれる内容。とくに「消滅球団シリーズ」の『極貧球団』は、小生がもっとも大阪球場で観戦していた時代のことだけに、いろんな光景がよみがえり、選手名も書かれているエピソードも懐かしいものがあった。『神様、仏様、稲尾様―私の履歴書』と『ライオンズ、1958。』は、西鉄ライオンズがもっとも光り輝いていた時代の話。前者はその時代の立役者、稲生和久が自ら語り、後者はいかにもその時代にあったような物語で、どちらも西鉄ライオンズへのロマンを感じる。
「打倒阪急!」を叩き込まれた少年時代に思いを馳せて
70年代のライバルと言えば、ブレーブス。我々世代は、野村監督に明けても暮れても「打倒阪急!」を叩き込まれたもんですね(笑)。
『勇者たちへの伝言 いつの日か来た道』 増山実
単行本:角川春樹事務所(2013年12月12日発行)
文庫本:ハルキ文庫(2015年11月14日発行)
■
ベテラン放送作家の工藤正秋は、阪急神戸線の車内アナウンスに耳を奪われる。「次は…いつの日か来た道」。謎めいた言葉に導かれるように、彼は反射的に電車を降りた。小学生の頃、今は亡き父とともに西宮球場で初めてプロ野球観戦した日を思い出しつつ、街を歩く正秋。いつしか、かつての西宮球場跡地に建つショッピング・モールに足を踏み入れた彼の意識は、「いつの日か来た」過去へと飛んだ―。
「打倒阪急!」の世代だからこそ、1970年代の西宮球場を知る世代だからこそ、ライバル球団が舞台の物語ながらも、胸に響く名作。かつての阪急戦士のエピソードも織り込まれながら、その時代の人たちの様々な思いを優しく包み込みながら展開する、人間ドラマに大いに感動すること請け合い。作者は、多くの視聴者に惜しまれながら幕を下ろした『ビーバップ!ハイヒール』(ABCテレビ)の放送作家さん。
★★★★★
パ・リーグの悲哀を知る「消滅球団シリーズ」
マリーンズ、ファイターズ関係もあるよ。
『最弱球団 高橋ユニオンズ青春記』 長谷川晶一
単行本:白夜書房(2011年9月21日発行)
文庫本:彩図社(2015年9月20日発行)
Kindle版:彩図社 (2015年9月16日発行)
■
戦後たった3年間だけ存在した幻のパ・リーグ球団「高橋ユニオンズ」。パ・リーグの創設の混乱のなかで急遽作られたチームは「ポンコツ」と「呑兵衛」の〝寄せ集め(ユニオン)〟と揶揄された。その「最弱球団」で青春を送った関係者たちに丹念に取材を重ねた、渾身のノンフィクション。文庫版では新たに追加取材した「高橋ユニオンズは終わらない」を追加。
★★★★
『虹色球団 日拓ホームフライヤーズの10カ月』 長谷川晶一
単行本:柏書房(2019年3月12日発行)
■1973年、リーグ消滅の危機も囁かれていたパ・リーグに、新たなる球団が誕生した。経営不振にあえぐ東映フライヤーズを買収した日拓ホームフライヤーズだ。張本勲、大杉勝男、大下剛史、金田留広、高橋直樹、新人の新美敏……個性派プレイヤーを擁するチームと、「七色のユニフォーム」など球界に新風を吹き込むべくさまざまなアイディアとともに乗り込んできた西村オーナー。だが、その熱い想いとは裏腹にチームは迷走を続け、やがて……。それは時代の「あだ花」だったのか、はたまた現在へと続く「懸け橋」だったのか?
★★★
どちらも長谷川晶一の「消滅球団シリーズ」。太平洋クラブ~クラウンライターを取り上げた『極貧球団』で「消滅球団三部作」となる。いずれも力作。高橋ユニオンズは幾度かの吸収、併合を経て、現在のマリーンズにつながり、日拓ホームフライヤーズは10か月の短命に終わり、日本ハムファイターズとなる。日拓も太平洋もクラウンも実際に大阪球場で南海との試合を見ている小生には懐かしい。また、「記録マニア」の小生には「高橋ユニオンズ」という名称には、かねてより引き付けられるものがあり、この本でその実像をつかむことができた。三冊ともパ・リーグファン必読の書である。
ジャイアント馬場誕生前夜の讀賣時代
セ・リーグにはほとんど関心のない小生だが、題材がジャイアント馬場とくれば、飛びつかないはずがなく(笑)。
『巨人軍の巨人 馬場正平』 広尾晃
単行本:イースト・プレス(2015年11月15日発行)
Kindle版:イースト・プレス (2015年12月12日発行)
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国民的スター“ジャイアント馬場”の知られざる野球時代。新潟三条での青春時代、モルモン教との出会い、難病“巨人症”との闘い、憧れの読売巨人軍入団、長嶋茂雄・王貞治との交流、プロの壁、成功率1%の大手術、二軍での馬場旋風、早すぎる引退。偉大なプロレスラー・ジャイアント馬場の「野球選手」としての実像に迫る。
★★★★★
90年代までは熱烈なプロレスマニアだった小生。中でも、物心ついたときには日本プロレスの絶対エースだったジャイアント馬場の大ファンだった。その絶対エースのジャイアンツ時代の青春の日々がいかなるものだったかは、ほとんど知られていない。本書ではその日々を丁寧に取材するとともに、当時のプロ野球の二軍の実情も克明に調査しているので、プロレスファンも野球ファンも、そして巨人症や巨人症の原因となった下垂体腺腫のことを知りたい人におススメの一冊。著者は人気ブログ「野球の記録で話したい」でもおなじみ。
野球メディアから読むプロ野球史
野球メディアについても読んでみよう。
『プロ野球解説者を解説する』 広尾晃
単行本:イースト・プレス (2014年3月7日発行)
Kindle版:イースト・プレス (2014年3月15日発行)
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野球中継が100倍楽しくなる!小西得郎から桑田真澄まで、歴代解説者の名言・名解説オンパレード!それは仕事や人生などにも通用する含蓄に富んだ言葉、歴史の一瞬をとらえた美しい言葉など「名言の宝庫」でもある。「今の解説者は甘い!悪いプレーをしたら叱ってほしい!」佐々木信也(「プロ野球ニュース」元メインキャスター)「私は解説者に育てていただきました」島村俊治(プロ野球実況アナウンサー)
★★
『オレたちのプロ野球ニュース: 野球報道に革命を起こした者たち 』 長谷川晶一
単行本:東京ニュース通信社(2017年3月11日発行)
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多くのプロ野球ファンに愛された理由、地上波撤退の真相…そのすべてがこの一冊に!スタッフ陣を含め、著者が総勢20名超の関係者にインタビューを敢行。さまざまな証言をもとに、番組の誕生から終焉までを追った珠玉のドキュメント。
★★★★
プロ野球だけのためのニュース番組『プロ野球ニュース』が始まったのは、小生が中学1年のとき。それまで深夜の3分程度の「スポーツニュース」で、讀賣戦中心にフィルムでダイジェストが流れるだけで他の試合は「御覧の結果です」のみだったものを、実に45分間にわたり全試合ビデオ収録で、各地の解説者による解説入りで放映されるというスタイルは画期的だった。黎明期から現在のCSでの放映に至るまでがまとめられた『オレたちのプロ野球ニュース:野球報道に革命を起こした者たち 』はぜひともご一読を。一方の『プロ野球解説者を解説する』から小生が出した結論はほとんどの「解説者はいらん」ということ。
伊坂幸太郎が書く、あるプロ野球選手の物語
仙醍キングスっていうプロ野球チームもありますよ(笑)。
『あるキング』 伊坂 幸太郎
単行本:徳間書店(2009年8月26日発行)
文庫本:徳間文庫( 2012年8月3日発行)
Kindle版:徳間書店(2012年8月15日発行)
『あるキング: 完全版』 伊坂幸太郎
文庫本:新潮文庫(2015年4月30日発行)
弱小地方球団・仙醍キングスの熱烈なファンである両親のもとに生まれた山田王求。“王が求め、王に求められる”ようにと名づけられた一人の少年は、仙醍キングスに入団してチームを優勝に導く運命を背負い、野球選手になるべく育てられる。期待以上に王求の才能が飛び抜けていると知った両親は、さらに異常ともいえる情熱を彼にそそぐ。すべては「王」になるために―。人気作家の新たなるファンタジーワールド。
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仙台在住の伊坂だから、なにげに「弱小地方球団・仙醍キングス」にイーグルスを想起するが、そんな気もするし、そうでない気もするし…ってところなんで、そこには期待しないほうがいい(笑)。外出もままならない時期、せっかくなんでこの際、じっくり読みたいところ。そんなアナタには新潮文庫の「完全版」がおすすめ。群像劇の手法で王を描いた雑誌版。シェイクスピアを軸に寓話的色彩を強めた単行本版。伊坂ユーモアたっぷりの文庫版。異なる読み味の三篇すべてを収録している。根気はいるが、本好きならあっという間に読み終わるだろう。
★★★★
高校野球ロスの人には
今年は春の選抜が中止になり、夏の大会も見通しが立っていない状況。個人的見解としては「中止やむを得ず」だ。これを機に、炎天下で一人の投手が何百球も連投するような無茶な大会のあり方を考え直すべきだとも思う。と、偉そうに言いながら実は、あまり高校野球に熱を上げるタイプではない。ただ、この試合は強く記憶に残っているので、読んでみた。
『佐賀北の夏』 中村計
単行本:ヴィレッジブックス(2008年7月19日発行)
文庫本:集英社文庫(2017年7月20日発行)
『佐賀北の夏―甲子園史上最大の逆転劇』 中村計
文庫本:新潮文庫(2011年7月28日発行)
Kindle版:新潮文庫(2011年8月1日発行)
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2007年、夏。甲子園は奇跡に揺れた。前年県大会初戦敗退の公立校が、全国制覇を成し遂げたのだ。その名は佐賀北。スター選手を一人も抱えることなく、宇治山田商、前橋商、帝京、広陵など常連強豪校を次々と破った裏には、いかなる練習と秘策があったのか。対戦校の監督たちが体験した怖さ、監督・選手間で交された日誌の存在など、綿密な取材から、最大の逆転劇が起きた必然に迫る。
読むなら、熱狂の夏から10年、当時の監督や選手たちの現在を追加した完全版をおすすめ。「高校野球に熱を上げるタイプではない」と言いながら、やっぱり準々決勝あたりから目が離せなくなってしまう。第89回全国高校野球選手権大会決勝戦。香港在住中だった小生は、しれーっと営業に出るフリして自宅に戻り、NHKワールドプレミアムで観戦していた(笑)。作者はほかにも高校野球関連の著書をたくさん出しているので、好きな人は名前をよく知っているだろう。
★★★★
「バッピ」にスポットライトを当てた画期的な一冊
球場でプロ野球を観戦しない人にはその存在すら知られない「打撃投手=バッティングピッチャー」、ファンの間で言うところの「バッピ」のことを知る画期的、かつ貴重な一冊。
『バッティングピッチャー 背番号三桁のエースたち 』 澤宮優
文庫本:集英社文庫(2020年3月19日)
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バッティングピッチャー。決して試合に出ない、打撃練習専門の投手のことだ。打撃投手とも呼ばれ、その多くは三桁の背番号を背負う。王貞治、長嶋茂雄、落合博満、イチロー、松井秀喜……天才バッターたちは、練習で専属の打撃投手に投げさせた。そして、試合では燦然と輝く記録を残した。今の球界の盛り上がりは、彼らの存在なくしてありえない!国民的スポーツの裏方に迫るノンフィクション。
Twitterでお話しする機会があったのだが、著者も南海ファンであることが判明(笑)。そのハナシはさておき。過去にも『この腕がつきるまで 打撃投手、もう一人のエースたちの物語 』、『打撃投手 天才バッターの恋人と呼ばれた男たち 』とバッピにスポットを当てた著書を書いており、本作はその総集編とでもいう位置づけか。やはり小生と同年代の南海ファンだけあって、打撃投手に興味を持つきっかけとなった南海の打撃投手が同じというのが、もうねぇ(笑)。実は打撃投手にはイップスに悩む人が多い、というかある意味誰もが通る道というのが、目からうろこだった。
★★★★★
とまあ、けっこうなボリュームになってしまったが、今まさに読んでいるのが、
『球道恋々』 木内 昇 (新潮文庫)
弱体化した母校・一高野球部の窮地に、コーチを託された宮本銀平。現役時分は万年補欠、今はしがない文具業界紙の編輯長ながら、宿敵の三高、資金潤沢な早慶らとの対戦を重ね、自身の野球熱も再燃していく。やがて人気作家・押川春浪のティーム「天狗倶楽部」にも引き込まれるが、折しも大新聞による「野球害毒論」の波が押し寄せて……。明治野球の熱狂と人生の喜びを鮮やかに綴る、痛快長編。
そして「積読」状態なのが、
『ホークス3軍はなぜ成功したのか? 才能を見抜き、開花させる育成力』 喜瀬雅則(光文社新書)
『日本プロ野球育成新論 三軍制が野球を変える』 大道典良(徳間書店)
の2冊。さて、年内に読み切れるか? なにせ積読だけで40冊近くあるんで(笑)。しかしまあ、大道が本を書く時代が来ようとは、南海ファンのだれが予想したでありましょうか…(笑)。
「野球ロス」の今だからこそ、ぜひ「読む野球」を楽しみましょう!「文字の野球」を堪能しましょう!
在大阪香港永久居民。
頑張らなくていい日々を模索して生きています。