【上方芸能な日々 文楽】初春文楽公演<壱>

柝の入りてひきしまる灯や初芝居 秋櫻子

というわけで、今年も色々と劇場通いをいたしたく、まずは大阪の子だから有無を言わさず、人形浄瑠璃文楽からスタート。

B2ポスター初春文楽公演

<第1部>
国立劇場開場五十周年を祝ひて
『寿式三番叟』(ことぶきしきさんばそう)

『奥州安達原』(おうしゅうあだちがはら)
環の宮明御殿の段

『本朝廿四孝』(ほんちょうにじゅうしこう)
十種香の段、奥庭狐火の段

<第2部>
お染/久松『染模様妹背門松』(そめもよういもせのかどまつ)
油店の段、生玉の段、質店の段、蔵前の段

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正面玄関にはご立派なる門松が立ち、初芝居客を迎えてくれる
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1階ロビーには三段重ねの鏡餅
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開演前の床にも鏡餅。こちらは二段重ね

ロビーとの一段の違いに意味はあるのか?詳しい人、教えて!

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毎年お馴染み、黒門市場から届けられたにらみ鯛
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生國魂神社(いくたまさん)の中山宮司揮毫による今年の干支「丁酉」

そしてにらみ鯛と干支は舞台上にもimg_4217

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間近に迫った「十日戎」の宝惠かごも準備万端。今年は蓑二郎が人形持って乗り込む(多分、人形はお染はん)

舞台の所感あれやこれやはまた後日。
まずは華やいだ劇場の雰囲気からということで。

あ、それと忘れちゃいけないこの写真!

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昭和59年に文楽劇場が開場し、それ以来、正月公演で楽しみにしてきた芸人による「まき手ぬぐい」。ほぼ毎年、ゲットするチャンスを与えられながら、一度もキャッチすることができていなかったんだけど、この日の第二部でついにその時が到来したのである!苦節34年、ついに念願のまき手ぬぐいキャッチである。

第一部の幕間でキャッチできなかった小生は、また来年と諦めたのだが、そうだそうだ第二部があると気を取り直し、その時を待つ。三味線弾きの鶴澤清允クンが放った手ぬぐいは、前のお席の方の両手の隙間を抜けて見事小生の膝の上に着地したのであった。ファインプレーではなくたまたま偶然のゲットだが、これは正月早々縁起がよろしいではないか。

一方で、これで今年の運を使い果たしたという声もチラホラ…。さてさてどんな1年になりますやら。

(平成29年1月7日 日本橋国立文楽劇場)



  


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