Go! Go! HAWKS 2016 パセ交流戦
ホークスvs タイガース2回戦
悪夢以外のなんでもない負け戦から24時間も経過せぬうちに、今日も懲りずに悪の殿堂・関西社会ファシズムの総本山たる邪悪なる阪神甲子園球場へ。
前日は夜間試合だったので、蒸し暑くとも直射日光を浴びない分、まだ過ごしやすかったが、これが一転、真昼間の試合となるともはや我慢大会というか、はっきり言って生き地獄である。何の苦しみでこんな目に遭わねばならぬのか…。家で涼しくして寝っ転がって観戦することもできるというのに、30度を余裕で超えてる場所に出かけてゆくなんて…。
小生は基本的に球場での飲み食いはほとんどしない。せいぜい握り飯2個にお茶くらいである。しかしこの日は着席と同時にいきなりビールをぐいっと一杯、一瞬で飲み干す。これは珍しいことである。それくらいこの日のレフトビジター応援席は灼熱地獄だった。こういう日にダラダラと長引く試合は勘弁願いたい。さっさと終わってシャキッと勝利してもらいたい。我が軍は千賀、敵軍はメッセンジャーの両先発投手。めったなことで打撃戦にはならないだろう。とにかくシャシャッと進めてくださいよ、ご両人。
2回戦(1勝1敗)
勝:千賀(6勝0敗0S) セーブ:サファテ(0勝4敗24S) 負:メッセンジャー(6勝5敗0S)
観衆:46,794人
江戸時代後期の平戸藩主、松浦静山が著した剣術書『剣談』の有名な一文、「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」。後年、我が軍で監督兼任捕手だった背番号19が自分の名言のように度々口にしているのだが、野球観戦の度にこの「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」を思い出しては、「そういうことやわな、この試合も」と思うのである。振り返るのも胸糞悪いが、前夜のサヨナラ負けしかり、またこの日の1-0という辛勝? 快勝? しかり。
まあ、我々世代の南海ファンは、良くも悪くも背番号19の「シンキング・ベースボール」の洗脳を小学生時代に受けてしまい、未だにその視点で野球を見ているのだから、どんな結果であろうと「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」で片付けようとしてしまうし、それ以外に「何か理由ありますか?」となってしまう可哀そうな世代でもある(笑)。
野村克也の話はさておき、数字だけ見ると「白熱の大投手戦」、まさに手に汗握る熱戦である。が、現実は、両軍ともに実にお寒い内容の試合であった。とくに敵軍、伊藤隼太とメッセンジャーによる2安打では勝てますまい。我が軍も4安打だけでよく勝てたもんだ。確かに千賀、メッセンジャーの両投手は戦前の予想&期待どおりのナイスピッチで相手打線を寄せ付けなかったが、試合時間2時間29分が物語るように、打撃に関して言うと、まったく見せ場の無い淡泊極まりない展開。客視線で言えば「盛り上がらずじまいのつまんない」試合だった。
両軍通じて唯一の得点シーンは、3回表。
先頭の7番鶴岡、中前安打。牧原犠打で送って、9番の千賀が自ら中前安打で1死一、三塁と先制の好機到来。1番に戻って今宮がここでスクイズ! 勢いよくマウンドかけ下りてグラブトスで捕手・岡崎へ打球を返したメッセンジャーだが、これが岡崎捕らえきれずに鶴岡生還、今宮も走者で残って記録はメッセンジャーの野選。我が軍が先制。
だが、これで壊れないのがメッセンジャーのメッセンジャーたるところで、城所三振、柳田は勝負を避け、内川を遊ゴロに打ち取って最小失点にとどめるあたりは、さすがである。
ただ、今日の千賀にはこの1点で十分だった。
と言うよりも、やはり聞いていた通り虎打線は不調で、終わってみれば千賀が13奪三振、サファテが1奪三振と都合14もの三振を献上してくれた。
中でもゴメスの不振は惨憺たるもので、前日が4打席連続三振でこの日も2三振。ついに3打席目には代打を送られる始末。これではやっぱり勝てない。やっぱり「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」なのである。
と言いながらも、我が軍も塁上を走者が賑わせたのが実はこの3回の攻撃だけと言う、こちらもまた誉められた展開ではなかった。前夜、先制後なお無死満塁の好機が続き、ここであと1点でも追加できていれば、あのような悪夢を見ずに済んだばかりか、早い回で藤浪をKOできていたと思われるだけに、やはり点は取れるときにたとえ1点でも多く取っておきたいもの。下手すりゃ、前夜の二の舞になるところだ。あんまりドキドキさせんとってな、頼みますわな、ホンマに。
明日はパ・セ交流戦も最終戦。交流戦最高勝率を勝って決めよう、なっ!
明日も勝つぞ!ホークス!
余談ながら、好投するメッセンジャー相手に勝った甲子園の交流戦で思い出深いのが、大場翔太の熱投である。その大場もついにホークスを去り、ドラゴンズに活躍の場を移したのだが、さて今頃はどうしてござろうぞ…。
(平成28年6月18日 阪神甲子園球場)
在大阪香港永久居民。
頑張らなくていい日々を模索して生きています。
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