こうせつと歌おう!
the 25th GREEN PARADISE
5月14日~15日、東下りしてました!
というわけで、小生が東京へ向かうということは、最近はもうこれしかありませんな(笑)。
そう、タイトルの通り「こうせつと歌おう!」でありまする。
今回は、今年で25回目となった恒例の「Green Paradise」、通称「グリパラ」への参戦。
25回目って言うは易しだが、大変な偉業だと思う。28歳だった小生がこの7月で53歳なわけで、ウチの弟には孫もいる(笑)。この年月というのはもうねえ…。
まだまだ駆け出しの丁稚だった小生。その後まさかの(やや確信犯的な部分もアリw)な香港生活。香港返還。現代医学では完治の手立てがまったくない病の発覚。SARSに落ち込む香港。「念ずれば叶う」のこうせつ香港公演実現。青天の霹靂(ある程度の予測はできていたw)の香港の奉公先の店じまい。そして15年ぶりの大阪での生活再開。帰国早々の母の死…。ざっと大きな出来事だけでこんなにもある。当然、あれもこれもと書き出したらキリがないわけで、その間、雨が降ろうが風が吹こうが継続されているグリパラ。前身の「プライベートパーティー」も含めたら、25回どころの話じゃないもんね。こうせつは、とにかく立派だ。
会場はもちろん日比谷野外音楽堂、いわゆる「野音」。新緑が心地よい。風はやや冷たく感じるけど、多分Tシャツだけで最後までOKだろう、念のためウインドブレーカーは持ってきたけど(実は、あまりにも甘い見込みだった)。
およそ3000人でぎっしり超満員。あんなに素早くチケット買ったのに、最後列という悲劇(笑)。まあ人気のライブだから、覚悟はできていたし、座って観られるだけまだよかったかな。
ポスターには「豪華ゲスト多数出演!!」とあるけど、今年は「多数」じゃなかった。これくらいが丁度良い。年によっては飛び入りだ、やれ客席に来ているだで、その都度「おいちゃん、もっと歌って!」って気分になってしまうので、精神衛生上よくない。挙句は首相まで「飛び入り」して歌ってしまうからもう、ほんまにねぇ(苦笑)。
毎年注目の1曲目。「ああ、やっちゃったぁ…」な年も少なくない。そこはもう、それこそ「LIVE」、ナマものなわけで、たとえ「やっちゃたぁ」な年でも、終わってみれば「すんげぇ~よかった!」ってこともある。とは言え、1曲目はやっぱりテンション上げたいもんな。頼むよ~、おいちゃん!
で。
『歌って笑って』である。いやもう、初っ端から涙腺決壊寸前の事態となる。「お、このイントロは!」と、場内のボルテージが急上昇したのを実感。サマーピクニックへの思い、それすなわち阿蘇への思いがいっぱい詰まったこの曲を初っ端に歌ってくれたことで「もう、今日はこれだけで7300円の価値あり」と、思わないのがファン心理というもので(笑)。ぜいたくを言えばキリはないが、「1曲目これなら、もっともっと期待できるだろ~」って思ってしまうのだ。
さらに。
『由布院』なんて珍品をやってくれた。超超長期的に見れば「時間が解決してくれる」ということに落ち着くんだろうけど、すべてにおいて、そんな気楽に構えてられる問題じゃないからな、あっちの方面は…。恐らく、この歌をナマで聴くのは初めてだったと思う。
その他あれやこれやで、あっと言う間に序盤戦終了。ゲスト登場に。
数年前のグリパラでも抱腹絶倒のステージだったコロッケ登場。あのときおいちゃんは、「大阪から仲間が来てくれました!」って紹介して、一瞬、マジでチンペイが来たのかと思ったわけだが、今回はすんなり登場した(笑)。物真似をダラダラ引っ張らないからこその笑い。ここが何の舞台なのか、客層はどうなのかを計算しつくした芸が、嫌みを感じさせない。
コロッケはけて、「ジェネリックがどうだこうだ」でCMソングを歌うと言うので、トイレへ。このくらいから日が陰り、かなり気温が下がって来た。もはやTシャツ1枚では寒い。トイレから出てくると、何やらお昼頃によく耳にする音楽が流れ、客席が大きくうなる。「なんぞえ?」と席に戻れば、黒柳徹子登場。大嫌いというほどではないが、好きとも言えない微妙なお方。コメントは…。ってことでご了承を(笑)。
「スペシャルゲストの登場!」って言うんで、若干期待したが…。良子さんでした(笑)。いや、全然悪くないよ、確かにスペシャルにふさわしい人ですよ。そこは誤解無きように。
とは言え、♪禁じられ~ても~ が聴けたら、正真正銘のスペシャルだったかもしれない。次、期待してます。
終盤戦。
あの歌、この歌と来て、『君といっしょなら』でぐ~んと盛り上がってくる。ただ、最近のアレンジはあまりしっくりこない。今度はオリジナルで聴きたいな~。と、やっぱりファンは欲どおしい(笑)。いずれにしろ、野外が似合っている歌。「うんうん、今年のグリパラ、すごくいい感じできてる」。
『緑の旅人』で盛り上がり継続。小生、この歌で盛り上がるにはもうちょっと慣れが必要かもな。
ラスト。
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
こうでなけりゃ、1曲目の『歌って笑って』が生きてこないってもんだわな。
来たよ~~~!『あの日の空よ』。
ボロボロ泣くというよりも、じわ~~~~~っと眦が涙で湿っていくのがわかる。スタッフがサマピの旗を振っているのがなんともまあ印象的。これはサマピのドラマが繰り広げられてきた阿蘇への思いからなのか、はたまたこれから先の「何か」を暗示しているのか…。どっちにしてもこの光景は、グリパラに来たお客だからこそ、分かり合える様々なことを投げ掛けてくれるに、十分すぎるものだった。
アンコールは、例によって「糖尿が治る」とかいう噂の(笑)歌でキラキラやって、ここのところのラスト曲で皆の衆元気でね、と締めくくる。
終盤はウインドブレーカーを羽織っても寒くて震えていたけど、心の中はめちゃくちゃサマーピクニックにさせてくれた。よかったよかった。これだから、こうせつから離れられないのだ。
最初に記した25年間の話に限らず、1年365日、それこそ1日24時間、まあ色々あるわけよ。それが人の営みというもので。時にやりきれない思いになることもあるわけで。そんなとき、あの言葉を思い出すんだ。かぐや姫のラストアルバム『かぐや姫フォーエバー』の帯の一言を。
「明日に もし何か見失うことがあったら 思い出してください かぐや姫の世界を」
ってのを。こうして僕らこうせつファンは、かぐや姫の世界を、こうせつの歌を思い出して、明日を見失わないように、生きてきたし、これからもやっていく。
おいちゃん、ありがとう!!
(平成28年5月14日 日比谷野外音楽堂)
在大阪香港永久居民。
頑張らなくていい日々を模索して生きています。