第11回大阪アジアン映画祭
「HONG KONG NIGHT」
お待ちかねの「HONG KONG NIHGT」。
イベント後の上映作品は、こちらも待望の『哪一天我們會飛』の日本初上映。
とにかくゲストがすごいよ! 顔触れも人数も!
とりわけ、泰迪羅賓(テディ・ロビン)が大阪に来てくれたのには、大感激。しかし、このところ「HONG KONG NIGHT」は気合入ってるなあ~。一昨年は今、脂がのってる女優・車婉婉(ステファニー・チェ)、昨年は大御所女優の邵音音(スーザン・ショウ)、そして今年は元祖・マルチクリエーターと言える泰迪羅賓!さらには若手注目株で小生も大いに期待している游學修(ネオ・ヤウ)、『同班同學』の靚女(れんのい=広東語で美人、カワイ子ちゃん)二人ときたもんだ! これにウキウキしない香港電影迷はいなだろう。
「お通夜行きますねん」と、うまいこと言って職場を早々に撤収し、ABCホールを目指す俺は悪い人ですか(笑)? 人殺しですか(笑)?
ギリギリ到着で、すでにセレモニーが始まっている。
古川裕実行委員の挨拶に続き、「HONG KONG NIGHT」に欠かせなくなった(笑)、香港特別行政区政府駐東京経済貿易代表部の黄碧兒(サリー・ウォン)首席代表がいつものように「香港映画をよろしく、香港をよろしく」的な挨拶。
でも考えてみると、特別行政区政府駐東京経済貿易代表部ということは、実質、香港の駐日大使館だから(香港は外交権はないので、正式には中国大使館がその任を負う)、この人は言うなれば「在日本香港大使館駐日大使」のような存在。香港特区政府がいかに香港映画を重要な地場産業と位置づけているかがわかる。
ただ現状は、その特区政府の期待に応えられていない香港映画界である。何も特区政府のために映画を作るわけではないが、やはり映画の影響は大きい。ロケ地を訪ねたいとか主演の歌手のライブに行きたいとか、グルメや買い物目当て以外の顧客を獲得する観光ツールの一つとしても、やはり香港映画は欠かすことのできない存在。マジでもっと頑張らないと、あれよのうちに台湾に差を広げられてしまうと、心底から危惧する、香港愛に満ちた永久居民の小生である(笑)。
さて、会場爆満SOLD OUTのABCホール。爆満は客席だけなくステージ上も同じこと。実に14人の香港映画人が大阪にやって来た。今回出品の香港映画全5作品の関係者が一堂に会する。その顔触れは、作品ごとに次の陣容だ。( )内は原題。
『王家欣 ウォン・カーヤン(=王家欣)』
監督:劉偉恒(ベニー・ラウ)
『私たちが飛べる日(=哪一天我們會飛)』
監督:黄修平(アダム・ウォン)
プロデューサー:陳心遙(サヴィル・チャン)、泰迪羅賓(テディ・ロビン)
出演:游學修(ネオ・ヤウ)
『レイジー・ヘイジー・クレイジー(=同班同學)』
撮影:邱忠業(ジャム・ヤウ)
出演:郭奕芯(アシーナ・クォック)、麥芷誼(コイー・マック)
『荒らし(=老笠)』
監督:火火(ファイヤー・リー)
プロデューサー:鄭振邦(ポール・チェン)
『十年(=十年)』
監督:黄飛鵬(ウォン・フェイパン)、歐文傑(ジェヴォンズ・アウ)、伍嘉良(ン・ガーリョン)
プロデューサー:Lim Ming Andrew(チョイ・リンメン)
司会者より予め「各作品一人づつご挨拶を」と念を押されていたにも拘わらず、しっちゃかめっちゃかな「ご挨拶」の場に。なんか香港らしくて、この「しっちゃかめっちゃか」具合が懐かしい(笑)。
最後は皆さんお行儀よく(笑)記念撮影となるも、その後再び縦横無尽にステージ上で動き回って、自分たち用の記念撮影にいそしむ彼・彼女らの自由奔放さは、進行泣かせの行状。だが、お客として見ている分には、こんな楽しく愉快な場面はいつまでも続いていて欲しいもの。こういう人たちが作り上げた今回の香港からの出品5作品、きっと良いものが観られることだろうと期待が膨らむというもんだ。
ひとしきりの大騒ぎの後、この後上映の『私たちが飛べる日』チーム4名が残って、舞台挨拶という段取りのところ、すでに全員コメントした直後なもんでこれといって話すこともない状況に(笑)。これまた愉快、愉快。「とにかくまあ観てください」と黄監督の言葉が、先の大騒ぎを物語っているようで、これもまた愉快。
4人がささっと引き下がって、さあ、『私たちが飛べる日(=哪一天我們會飛)』が始まる!
(平成28年3月10日 ABCホール)
在大阪香港永久居民。
頑張らなくていい日々を模索して生きています。
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