【Go! Go! HAWKS 2015-13】vsバファローズ23回戦~柳田、トリプルスリー!~

Go! Go! HAWKS 2015
ホークスvs バファローズ23回戦
柳田、トリプルスリー達成!

我らが福岡ソフトバンクホークスは、9月17日に19度目の優勝を果たすことができた。

昨季の最終戦、10月2日。まさに首の皮一枚のところで優勝したのとは違い、パ・リーグ最強の南海時代を思わせる早い時期での優勝決定は、パ・リーグ史上最速。さらに、この期に及んで、まだ40敗していないのだから、「ぶっちぎり」とはこのことだろう。

その前段階、9月15日、16日。優勝マジック「2」で迎えたバファローズ二連戦を、観戦した。マジック対象チームのファイターズが一つ負けた時点で、自動的に我が軍のマジックは一つ減る。ファイターズが負けなかったとしても、こちらが連勝すれば、そこで優勝決定。大阪府下でのホークスのリーグ優勝監督胴上げは、実に昭和40年の大阪球場での鶴岡監督以来50年ぶりのこと近畿圏内においても、昭和48年の西宮球場での野村監督以来42年ぶりのこと。後者の優勝時は、小学4年生だった小生も覚えているが、その年から導入された2シーズン制におけるプレーオフ最終戦でのことだった。球団生誕の地・大阪での胴上げは、大阪のファンの悲願。それだけに、平日にもかかわらず、大阪ドームは連日、3万近い観衆が詰めかけて、開門前からすでに熱気に包まれた。
title何なんだろう、この心のざわつき、ドキドキは。もっと言えば、なんか「心がガサガサして落ち着かない」状態。そりゃそうだ。条件さえ整えば、初戦の15日にも胴上げが見られるのである。「落ち着け」というのが無理。その条件も、今季は対戦成績がここまで15勝7敗のバファローズ。それほど難しい条件でもない。ただ、これは勝負事。うまくいく場合とそうでない場合は、どちらも5割の確率。終わってみなけりゃわからない。球場周辺では福岡を中心に、様々なメディアや通信社の取材が始まっている。「ああ、優勝ってこういうことでもあるんだな」と…。

IMG_2187.JPGwpいつものお座席について、まず目に入ったのが、三塁ベンチ前の報道陣の数の多さ。いつも決して少ない方ではないホークスだけど、この日は倍増では済まない数。翌日はさらに増えていた。ここでもまた「優勝って、こういうことなんや~」と。

DSCN0014.JPGwpまたこの日は、吉本新喜劇の池乃めだか師、芸能生活50周年記念の特別始球式が。

DSCN0030.JPGwp「ぬぁ~~いすぴっち!」と球場DJ氏の声がかかる。ワンバウンド投球やったけど、この日のために練習しはったんやろな~、めだかちゃんも。

この日、開幕直後からファームに下がって、リハビリ調整に気長にそして、寡黙に取り組んでいた長谷川が昇格。突然の昇格に「なんでや?」という声も少なくなかった。そこは「だから、昇格したんだ!」ってのを、実戦で証明するしかない。長谷川なら大丈夫だとは思うが…。

その長谷川はいきなりスタメン2番で登場。8月に甲子園で二軍戦を観戦した際、「長谷川は今季は一軍昇格は焦らず、来季に照準を合わせた方がいいだろうな」と感じたが、そこはそれ、所詮素人の目。きっちりここへ来て昇格を果たした。

しかしなんですな。打順発表時のいわゆる「1~9」で、各選手の応援歌を聞きながら、あと1勝ないしは2勝で、ついに大阪の地でホークスのリーグ優勝が見られるのかと思うと、こみあげるものがあって、もうこの時点で鼻の奥がツンツンしてきてねぇ…。

また、優勝もさることながら、あと1盗塁で暫定的な記録ながら、夢の「トリプルスリー」(打率3割、30本塁打、30盗塁)が実現する柳田にも熱い視線が集まる。この大記録達成の瞬間に立ち会える可能性も高い。

第23回戦(ホークス15勝8敗)score勝:ディクソン(9勝9敗0S) 負:東浜(1勝2敗0S)
本塁打:Bs*ブランコ9号
観衆: 27,263人

「東浜かよ~、先発は…」なんて言ってやるな。武田でサクサクと勝てばいいんだろうけど、そうならないところに、我々ファンが立ち入ることのできない事情や、チームとしての作戦、方針があるんだろう。シーズンの早い時期ならまだしも、あと一つか二つ勝てば優勝という段階で、そんなあれこれ詮索したり文句言っても仕方ない。要は、東浜本人が「大事な試合の先発を任されたからには、意気に感じて投げたい」と言うその気持ちを、応援してやればいいのである。

と言う中で、当の東浜はその「意気」がいささか空回りしてしまった。もちろん、6点取った敵軍とほぼ同じ11安打放ちながら、たった1点しか取れなかった打線も寂しい。再三再四訪れた好機を、ことどこく逃してしまっているのだから、これでは東浜も気の毒である。ディクソンの調子が良くなかっただけに、悔やまれる。でもまあそこは切り替えて、また、明日勝てばよい。

その瞬間は、5回表に訪れた。1死から柳田が右前安打で出塁。30個目の盗塁を期待する大声援が飛び交う。これはすごいね。小生もカメラを構える。もちろん瞬間を逃さないために。

DSCN0037.JPGwp「走れ、走れ、柳田!」の大コールが、背番号9を後押しして勇気を与える。

「そら、走った!」。場内のだれもが、柳田が二塁ベースに滑り込んだ瞬間、息をのむ…。

タッチプレーで二塁ベースに入った遊撃手安達も相当ドキドキしていたのかも。果たして、塁審・杉永のコールは「セーフ!」。暫定的とはいえ、「トリプルスリー」を手中にした瞬間だ! 敵味方区別なしでのあの歓声のすさまじさは、感動的。いや~、ええもん見せてもらいました。これで寿命が333日伸びた気分です、柳田くん!ここまでの選手になるとはなぁ~。

12038017_998589856867825_1612764936393135752_nスライディングの瞬間は撮れなかったけど、まあ、なんとか「トリプルスリー」の瞬間には、シャッター間に合ったかな(笑)。

ファイターズが勝利したため、優勝マジックは2のまま。マジックが二ケタのころは、そんなに意識することはなかったけど、さすがにあと1勝とか2勝の段階になると、この優勝マジックってのは、存在が重いね。「勝たないことには、お話しになりませんぜ、ダンナ!」って、花魁に言われたみたいで、すごすごと帰宅するしかなかった(笑)。もちろん、後ろの席の人にもらった紙テープの封はそのまんま…。明日は投げ込みたいね。

DSCN0051.JPwp明日は勝つぞ! ホークス!
優勝するぞ! ホークス!

(平成27年9月15日 大阪夜間)


1件のコメント

コメントを残す