Go! Go! HAWKS 2015
ホークスvs バファローズ20回戦
早いものでBs戦も、もう20回戦である。余すところ、今季もあと30数試合。一応、優勝マジックは出ているものの、30数試合で20幾つもマジック減らせるのかどうかは、う~ん、よくわからん。ただ、勝ち星の貯金が30幾つもあるのだから、優勝はまず間違いないところだろう…。にしてもだ、2位の北海道のチームが、これまた全然負けないのよね。せめて3試合に1試合は負けてくれれば、こっちも多少は楽なんだろうけど。
ま、よその勝ち負けに一喜一憂するよりも、自軍の一勝の積み重ねを応援しましょうというわけで、この日から始まる屋根付き大阪球場でのバファローズ三連戦。三連勝しろなんて言わない。工藤監督君も言うように、2勝1敗のペースを守れば、それでよし。
「今年は内野へ宿替えするのだ!」なんて、開幕前に宣言していたのだが、8月だというのに、まだこの席から観戦という…。
ホークスは強力打線という評価がもっぱらだ。確かに、個々の選手の数字を見れば、恐るべき打線であるし、交流戦では、セ・リーグのエース級の投手たちでさえ、終始逃げの投球を余儀なくされ、結果として走者を抱えてしまい、ポンポンポ~ンと打たれて大量失点、なんて場面が多く見受けられた。タイガース岩田が「振らせようと臭いところへ投げても、見向きもしてくれなかった」と嘆く ように、この打線の怖さというのは、数字以前に、そこにあるということだろう。そんな打席を繰り返していたら、数字は勝手についてきたってことか。
そんな「臭い球」に見向きもしないホークスの各打者に、見向きさせるのが、この日の敵軍先発、金子千尋である。まあ、あれよ、5回対戦して1回勝てるか勝てないかの相手。そうなると、守備陣のミスなど金子に責任のない部分に付け込んで、勝機を見出すしかない。
一方の、我が軍先発は、今季初先発にして今季一軍初登板の千賀。一時期、中継ぎで一世を風靡したが、故障から癒えるのに意外と時間がかかり、今日の日をようやく迎えたという次第。先日、偶然にも甲子園で彼の先発した試合を観戦したが、「一軍はまだ時間かかるかもね」という印象を受けたが、おお、ここで一軍先発か。と少々驚き。5回持つか、持っても5点くらいは覚悟の前、となると相手投手のことを考えると、イヤ~な結果も予想されるが、果たして…。
第20回戦(ホークス14勝6敗)勝:千賀(1勝0敗0S) セーブ:サファテ(3勝0敗30S) 負:金子千尋(6勝5敗0S)
観衆:23,981人
1-0の勝利とは、なんとも渋い勝ち方である。
終わってみれば、千賀は7回を投げ、被安打4、奪三振4、四死球4の「4づくめ」。新聞報道では、新兵器「高速スライダー」なんて書かれていたが、果たして高速のスライダーがどういうものなかは、外野席の一角からは確認はできない。先日、甲子園の二軍戦で時折見せた150キロ台の速い球は抑えていたように見える。外野席の一角から、明らかにわかったのは、「(捕手の)鶴岡の構えたとこに全然投げれてへんがな」ということ(笑)。それが「高速スライダー」とかいうやつ? 鶴岡も大変だったろう。ということは、その球を打とうとしている敵軍打者陣はもっと大変で、絞りきれなかったということなのか? とにかくローテの谷間をきっちり埋めて余りある活躍をしたのは、大いに評価される。
味方打線が、予想通り、金子千尋に翻弄されて、スクイズによる1点しか取ってくれなかったことが逆に幸いして、常に緊張感をもってマウンドに立てたというのもあるだろう。
かくして、千賀滉大、今季初先発初勝利、先発での勝利はプロ入り初。一軍の層が厚すぎて、なかなかチャンスが回ってこないけど、次の登板機会もよろしく頼むわ。
一方の打線だが、相手が金子ということを差し引いても、2回表の今宮のスクイズの1点だけというは寂しい。それも一塁手ブランコの野選がらみだからねぇ。金子から8安打というのは、なかなか簡単にできる話ではないにしても、つなげたいところでつながせてくれない。金子に翻弄されていたというのが実態。今日を見る限りでは「強力打線? どこのチームの話ですか?」みたいなね。千賀の初勝利の裏で、そこがどうにも気になって仕方ない、この日の試合であった。
優勝マジックナンバー:28
(平成27年8月18日 大阪夜間)
在大阪香港永久居民。
頑張らなくていい日々を模索して生きています。