Go! Go! HAWKS 2014
ホークスvs タイガース 日本シリーズ第1戦
シーズン前の解説者諸氏の順位予想では、鉄壁の優勝候補だった我がホークスも、最終戦144試合目に苦難の末にリーグ優勝。2位バファローズとは、わずかに2厘差の薄氷を踏むがごとき戦果であった。
さらにクライマックスシリーズファイナルステージも、6戦フルに戦っての日本シリーズ出場権獲得。この6戦もまた、レギュラーシーズン同様に、最後の最後まで決着の行方のわからぬ展開となり、トータル150試合で我々ファンは、心臓を相当鍛えられたんじゃないだろうか。
まさに「ホンマに優勝するんかえ?」という空気満々でなんとかたどり着いた日本シリーズの相手は、なんとまあびっくりの阪神タイガースである。シーズン2位という、本来なら日本シリーズに出て来る資格がない成績にもかかわらず、クライマックスシリーズなんていう、実にバカげた「敗者復活戦」と優勝チームジャイアンツのどん底状態のチーム情況に助けられ、日本シリーズ出場。
ホークスvsタイガースのシリーズはこれで3度目。過去はいずれも最終戦までもつれながらも、我が方が勝利している。さて、今回はどうなるか…。
「宇宙で一番負けたくない球場で、宇宙で一番負けたくないチーム」とのシリーズということで、初戦2日前の午前10時に開始された「ビジター応援席」のチケット販売での争奪戦は熾烈を極め、圧倒多数のホークスファンが涙を飲んだものと思われる。その証拠に、ビジター応援エリア以外のレフトスタンドや三塁側内野席で「カチドキレッド」の赤いユニホームを着て、ぐるりを360度虎党に囲まれながらも、必死で声援を送るホークスファンの、なんと多かったことか。幸運なことに小生は、チケット運の強い人にすがったおかげで、甲子園で予定の4戦すべての「ビジター応援席」を確保することができた。それにひきかえ、自分のチケット運の無さと言えば、これはもう…。
「なんばの高島屋で野球メシを買うのは南海ファンの筋」という、ほとんど大阪球場に通った人にしか理解してもらえない「筋論」を勝手に振りかざし、髙島屋で弁当を買って甲子園へ「いざ、出陣!」。これほど「出陣」という言葉が似合う野球観戦はありませぬ。
「関西社会のファシズムをやっつけるんや!」ってことで、一層「負けてなるものか!」の気合も入るというもの。
この辺からでは、もうバッテリー間で何がどうなったのか、カキーンと打撃音がしたもののボールがどこへ飛んだのか、よほどの大飛球がこっちへ向かって来ない限りは、な~んにもわかりません(笑)。まあ、でも料金安いし、回りはホークスファンだけだから、気楽ではあるけどな。
2014年日本シリーズ第1戦(ホークス0勝1敗)
勝:メッセンジャー(1勝0敗0S) 負:スタン(ド)リッジ(0勝1敗0S) 観衆:45,293人
ってことで。
誰の目に見てもこの負けは「クリーンナップの働き具合」の差が出た結果。これではもうどうしようもない。敵軍の中軸を見ると、鳥谷・3打数1安打0打点1四球、ゴメス・4打数2安打3打点、マートン・4打数2安打2打点と言う塩梅で、4番・5番で6点のうち5点をはじき出している。
一方の我が軍は、内川・4打数1安打0打点、李大浩・3打数0安打1打点、松田・3打数0安打1四球。中軸でわずか1安打。李大浩の1打点も犠飛によるもので、「快音」は聞かれなかった。もちろん、中軸の3人をきちんと押さえたメッセンジャーはいい投球内容だった。だけど、6安打で2点というのはいかにもつながりの悪さを印象付ける。
6回の1死満塁のチャンス、やはり4番打者には犠飛ではなく外野を破るような適時打で、走者二人を迎え入れる打撃が欲しかった。逆に、この日のゴメスはそんな打撃ができていたということで、あっさり負けてしまった。まあ、スタン(ド)リッジも試合中盤にランナー背負って豹変する悪い時のパターンに陥ってしまったってのもあるけどね。にしても、中軸の明暗がきちんと試合結果に現れてしまうという、ある意味、わかりやすい試合ではあった。
ビジター席が湧いたのは、上本が内川の打ったなんでもない二塁ゴロを画に描いたようなトンネルしたときかな…。そこは当然、古式にのっとり、
「やった~、やった~、またやった~!
上本やった~、またやった~!
阪神電車で早よ帰れ!」
ってね。敵失で大盛り上がりなんて、いかに自軍の攻撃に見どころがなかったかの証左というもの。アカンな、こういう流れは。
どうも、9月失速の悪い試合展開の流れを断ち切れていない印象。これ、ちょっとやばいよ。相手はCS4連勝でいいムードで来てるだけにな。第2戦は武田が先発。ちょっと楽しみ。小生の武田先発試合観戦でまだ負けがないからね~。相性はバッチリ!
ビジター応援席エリアは、1000席にも満たないだろう。内野席などにバラけて座さざるをえなかった人たちを加えても、4万人vs5千人の戦い。地鳴りのような敵軍ファンの応援にも負けじと、喉よ裂けよの声援を送るが、試合内容は欲求不満のたまるものとなり、疲労感はただならず。ちなみに、他人の唾のついた落下物が自分めがけて来るのが気色悪くってたまりません。よく皆さん、気になりませんな…。
レギュラーシーズンでは決して流さない相手チームの球団歌を、やっぱり日本シリーズだからってことで流すのか? けっこうこれには面喰ってしまい、唄い出しで躓いてしまったではないか(笑)。ちょっとはおもてなしの精神があったのね、甲子園にも(笑)。ま、それについては、福岡ドームも甲子園のことは言えませんがね(笑)。
疲れたわりには、なかなか眠りにつけない夜。それくらいあの球場であのチームに負けるのは悔しいというか、腹が立つというか…。もう病気になってしまいそうであります! 寝込まないためにも、
明日は勝つぞ、ホークス!
(平成26年10月25日 甲子園夜間)
在大阪香港永久居民。
頑張らなくていい日々を模索して生きています。
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