演芸 プロ野球パブリックビューイング
福岡ソフトバンクホークス vs オリックスバファローズ
Go! Go! HAWKS 2014
ホークスvs バファローズ18回戦
上方の笑芸の殿堂とも言うべき、「なんばグランド花月(NGK)」。なんば花月が南海通りから現在の地へ移り、NGKとして新たにオープンしてから何年経過したかは失念したが、大阪でまだ駆け出しの丁稚奉公をしていた時分には、営業回りの合間を縫って、1時間ほどここでバカ笑いしてから、しれ~ッとした顔して会社に戻って、「A社はなんとか企画にのってくれそうですよ~」などと報告していた時代が懐かしい…。(花月に文楽劇場にと、どんだけさぼってた丁稚だ、俺ww)
そんなNGKで、まさか野球観戦する日が来るとはねえ…。
え~、まずは演芸鑑賞の型どおりにネタ帳から…。
<ネタ帳>
☆ホークス応援芸人およびゲスト
間寛平
山本和範(近鉄、南海・ダイエーOB)
森脇健児(松竹芸能より客演)
「ホークスがんばれ!わ~わ~!」
「あめま~!」
「ごっきげんよー!」
などなど
☆バファローズ応援芸人
ケツカッチン
ハイヒールモモコ
たむらけんじ
ミサイルマン・西代洋
「バファローズがんばれ!わ~わ~!」
などなど
☆Bs Girls
バファローズのラッキーセブンでの舞踊&歌謡ショウ
☆総合進行
馬場鉄志アナウンサー(元・関西テレビ、現在はフリーランス)
概ねご想像いただけると思うが、適当に客に突っ込みながら、各々が好き勝手に思う所を舞台上でおしゃべりしてはるな~って感じ。
「せっかくネット裏のよく見える席取れたのに、運の悪いことに、かなりうるさくって、どっか行ってほしいけど、ちょこっと笑える野次飛ばすガラの悪い客の一団が、1回表から延長戦12回裏まで、ず~~~っと騒いではった」みたいな情況(笑)。
ま、そういうのも期待してこの花月の夜席に来たわけだから、もちろんそれはOK。言えるのは、芸人側も客側も過度に突っ込んだりいじったりしてしまうと、かなり不快感が残るということ。この夜は改めてそれを痛感した。そんな場面もチラホラと。気になってない客の方が多いとは思うけど、芸人は相当気になっていたと思う。
お客の入りは、お世辞にも上々とは言えず。一階席が4割弱、2階席に至っては数人という惨状。双方ファン比率は、ホークスファン:バファローズファン=4:6くらいか。盛り上がりはそれなりに。連日、様々な企画もので夜席の動員を図るNGKも、たまたま空いていたのかなんかは知らないが、そこへ放り込んだ夜席が、いきなり11時を回る長丁場になってしまうとは、ねぇ(笑)。
森脇健児が初めて花月の舞台に立ったということに時代を感じた。
森脇健児、モモコ、ケツカッチンの和泉修は、昭和60年代に在阪テレビ各局夕方の番組で、当時のヤング層から絶大な支持を得ていた面々。その頃、松竹芸能と吉本興業が同じ舞台に立って共演するなんてありえなかった。今や、テレビでは吉本も松竹も同じ番組に出ていたりもするけど、つくづく「松竹は吉本の『補完』的な存在になってしまったのかな~」と思うことしきり。この夜も吉本に寛平師以外に熱烈な鷹党芸人が見当たれば、その御仁を出演さればよかったはずだが、見当たらなかったのか、はたまた居たけどスケジュール的に或いは知名度的に無理だったのか、結局は松竹(森脇)がその穴を埋めたという感じだ。
この3人が夕方の看板番組で人気を博していた頃は、小生はもう丁稚奉公初年度くらいだったので、2丁目劇場に群がるヤングを横目で見ながら、営業に回っていたんだけど…。3人とも同年代や同学年ということもあって、親しみを持っている芸人さんたちでもある。
それぞれが紆余曲折を経ながらも、いまだにこうして舞台に立ち、一定の知名度を保ち続けているのが、やっぱりうれしいわな…。
寛平ちゃんはもうこの中では別格の存在。小学生の時、古めかしい旧なんば花月の楽屋口(なぜか一般人も比較的自由に近づけた)で出待ちして、色んな芸人さんのサインをもらった。当時、新喜劇の若手だった寛平ちゃんだが、木村進とのドタバタが大ウケの時代でもあり、じかにサインをもらえたときは、ホント嬉しかったな~。
南海ホークスファン感謝デーには、寛平師ほか吉本の芸人さんたちが大挙して大阪球場を訪れ、アトラクションに参加して盛り上げていたのも懐かしい。コメディNo.1、いくよ・くるよ、チャンバラトリオ、島田一の介などなど。花月と大阪球場をはしごしていたマセた小学生だった小生にとっては、垂涎のメンバーだった(笑)。
そして馬場アナが、皇帝ペンギンみたいな体型になっていたのは驚いた(笑)。相当肥ったとは聞いてはいたが…。
ドラさん(山本和範)は、終始、酔っ払いのオールド南海ファン状態。
7回裏、『いざゆけ若鷹軍団』大合唱&風船飛ばし後に、「『南海ホークスの歌』ちゃうんか?」と言い出し、続けてホークスファンで『南海ホークスの歌』も大合唱となったのは、ナイスでしたな。やっぱり、ミナミの夜にはこの歌が良く似合う。難波の地で、たとえパブリックビューイングとは言え、ホークス7回裏の攻撃を前に『南海ホークスの歌』を歌えたのは嬉しい限りだった。
試合は4時間を超える超ロングランとなったが、結局、4-4で引き分け。両軍共に二桁安打を放ちながら、ココというところで決め手を欠く試合。
この結果を「引き分けでよかった」と見るのか「負けに等しい引き分け」と見るかは、意見の分かれるところだろうが、いずれにしろ両軍とも「勝てなかった」というのは紛れもない事実なわけで、やはり、そろそろ優勝の二文字が向うの方に見え隠れし始めた時期に、「勝ち」を拾えないというのは痛いし、「そんなもたついてる場合ちゃうやろ!」ではある。
それは9回に追いついた敵軍も同様。この試合を取っておけば、2戦目・金子千尋、3戦目・西と、我が軍がもっとも苦手とする二枚看板で戦いに臨むわけだから、3連勝で首位奪回もかなり現実的になっただろうに。
我が軍で言えば、8月初旬に9連勝して以降、どうにも「勝ちきれない」試合が続いている。見ていて歯がゆい試合の連続である。まあ、ここが踏ん張りどころなんだろう。「あーだ」「こーだ」と評論家ぶってみたところで、結局ファンにできるのは、最後の一球まで応援を続けるしか手立てがないのだから、つべこべ言わずに「がんばれ~!」と応援し続けていればいいのだ。
とは言え、「なんで、あそこであの球を…」みたいな展開がこれだけ増えて来ると、ボヤきたくもなるわな。そんな時は、この日の帰り道の小生のように「餃子3人前、天津飯(スープ付き)」くらい食えば、意外とコロッと忘れるよ(笑)。帰りの地下鉄でさすがに餃子臭いゲップの連続でしたがね(笑)。
近鉄戦は昔から試合時間がやたら長くて大嫌い! 案の定、外出たら11時回ってるし(笑)。
(平成26年9月2日 千日前なんばグランド花月)
在大阪香港永久居民。
頑張らなくていい日々を模索して生きています。
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