【鉄おた】さようなら、交通科学館!

交通科学館。現在の「交通科学博物館」(1990年に改称)といえば、大阪近辺の子、特に男子ならば1度や2度は行ったことがあるだろう(多分)。特に、小生のように中学生くらいまで「鉄おた」だった男子は数え切れないくらい行っているはずだ。

IMG_1009その交通科学館(拙ブログではこの名称で通します)が、来る4月6日をもって閉館される。再来年、京都の梅小路蒸気機関車館の拡張で新たに誕生する京都鉄道博物館に収蔵資料が移設されることになっているが、なんとも残念で寂しい思いでいっぱいだ。

IMG_1086弁天町駅と交通科学館を結ぶ歩道橋。数え切れない子供たちが胸ときめかせ、この橋を渡って行った。アタシもその一人

IMG_1089歩道橋にあったプレートを見ると、この歩道橋は小生の生まれた年に完成したということで…

1962年、大阪環状線の全線開通に合わせる形で開業した同館。52年にわたって老若男女問わず、鉄道好き、乗り物好きは言うに及ばず、引率したお父さんお母さんまでもが童心に帰って楽しむことができる場として、賑わってきた。大阪からまたひとつ、人を呼べる場が消えてしまうのは返す返す残念であるけど、京都の新しい施設でも、古いモノ珍しいモノを並べるだけではなかった「交通科学館」の意志を受け継ぐような「科学」の場が持たれることに期待したい。

IMG_1010「リニアモーターカー・マグレブ ML500」。小生なんぞは、リニアモーターカーと聞けば、まずこの形と色を思い出す。側面の「JNR(日本国有鉄道)」のロゴが誇らしい

IMG_1020IMG_1051IMG_1033戦後の「近代化」の象徴、と言うか現在の特急車両、新幹線車両、通勤型車両の原点。151形「こだま」、0系新幹線、101系通勤電車。いずれも車内や運転台に乗れるということで長蛇の行列。奥さん子供ほったらかしで、運転台ではしゃぎまくるお父さん多数発見(笑)。彼女に講釈タレまくってちょっとうんざりされてる若いにーちゃんも多数発見(笑)。ええもちろん、その気持ちはわかりますよ! ここが「鉄おた」の本領発揮のしどころですからね(笑)。

IMG_1044で、上記の3系列出現以前は、こんな客車がSLに牽引されて走ってもいたわけで…。さすがに大阪都市近郊では見かけなかったけど、昭和40年代前半なら、和歌山以南の紀勢線では似たような雰囲気でしたな…。

IMG_1043この色、形の大阪地下鉄を覚えているのは、多分小生あたりの年代が最後世代かな?

IMG_1046なにせ、「野球は南海!、電車も南海!」な野郎なんで、「こうや号」もチラリとね(笑)

IMG_1026「ブルトレ」のヘッドマークも多数展示されてます。代表で「彗星」に出演してもらいますね

IMG_1047IMG_1048IMG_1049幼いころは「切符おたく」でした。今でもこういうのを見ると、えらくときめきます。上から「阪和線天王寺-南田辺」の定期券。「南海天王寺」とあるのは、現在のJR阪和線が「南海山手線」だったからですね。2番目はその「南海山手線南田辺」と大阪市地下鉄「梅田」間の定期券。やはり南海の社章「羽根車マーク」があしらわれています。下段は、今は地下鉄谷町線になっている、南海平野線(チンチン電車)の平野-今池の定期券。一か月2円30銭…。今ではどれくらいの価値になるんやろ?

IMG_1064そして!交通科学館といえば、なんと言ってもこの大型ジオラマ! HOゲージ総延長400メートルは圧巻。走行時間前から子供も大人も鈴なりの大盛況。ほんと久しぶりに見たけど、やっぱ素敵だな~。ワクワクするな~。あの「コクピット」で案内放送しながら、HOゲージを思うままに動かしてみたかったな~。これも京都に移設してほしいんだが、どうやら老朽化が激しく、移設はしないという方向らしい。残念無念!なんと言っても勿体ない!俺にくれ~~~! もろても場所はないけど…(笑)

IMG_1080SLの保存展示も、もちろんありますよ!あの「義経」(7100形)だって動態保存(めったに動きませんがw)。ちょうどバックしての車庫入れに遭遇。一応ビデオ撮影したけど、まあ、人の頭ばかりで、ここにお披露目できるような代物じゃござんせんでした(笑)。朗報としては、梅小路では構内運転を行うとのこと。それって、花博以来かな?

IMG_1084SLと言えば、D51(意見はあるでしょうが…)。ここで保存されている2号機は初期タイプで、ボイラー上の砂箱と煙突の間に給水暖め器をレール方向に置き、それらを覆う長いキセ(着せ=覆い)持っているのが特徴で、これは通称「ナメクジ」

IMG_1090「ナメクジ」度合いは、環状線弁天町駅ホームから、よく観察できる

IMG_1069阪和線・紀勢線沿線の僕ら世代の「おた」にとっては、このキハ81の特急「くろしお」は忘れ難い。この角度でどれほどいっぱい写真を撮ったことか。これに乗って何度も夏休みの家族旅行に出かけた。これを先頭にして最大10連で天王寺-名古屋を紀伊半島ぐるっと回って走ってたんやもんな~。無駄な走りと言われるかもしれないけど、あのころはそんな「ロマン」があったよな…。それだけに「さよなら運転」はひとしおな思いでカメラをたずさえていた。振り子381系の登場には心躍ったけど、キハ81のボンネットが無くなるのはなぁ…。いまの「くろしお」は味もそっけもないね(笑)

IMG_1088こちらこそ感謝してます!
楽しい日々をありがとう!

(平成26年3月23日 見学)


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