【睇戲】『花様~たゆたう想い~』(台題『花漾』)

『花様~たゆたう想い~』
(台題『花漾』)

久々に台湾映画観てきたよん!

台湾が好き!台湾映画が好き!

なんと言っても、台湾が大好き。香港生活に疲れたら、週末にしゅっと台湾へ飛んで行ったもんだ。行って何をするわけでもない、ただ、ブラブラしてるだけ。でも、すご~く快適。ありゃ、何なんだろうね? 香港に15年いて、ボトルキープした店なんて1軒もなかったけど、台北には数件(笑)。そんだけ、飲んでいても気分がイイってことやね、うん。

そんなわけで、ってことでもないけど、台湾映画もそれなりに本数は観てきた。

ただし、これもやっぱり90年代半ばまでのこと。香港では台湾映画の公開本数も多く、映画人の交流も盛んで、香港俳優も普通に台湾映画に出演しているし、その逆も。

しかしこれまた香港映画同様に、映画館の減少や海賊版ソフトの横行などにより、映画館で観る機会が、90年代後半以降急激に減少してしまう。

とは言っても、シネコンや地域の芸術関連施設の上映情報なんかをこまめにチェックしていれば、小生自身の「映画離れ」もここまで進まなかったはずだが、要は、そういうのが面倒になったってことだろう…。自業自得やな(笑)。

凄まじきは、F4人気、言承旭人気!

さて、今回観た映画。

「シネマート心斎橋」のシアター内は98%女性客、そして「全場爆満」(満席)。「女の中に男が一人」状態には笑っちゃった。予想はしていたけどね。朝の通勤時に、満員の「女性専用車両」に間違って乗り込んでしまった、あの気まずい気分にも似た、そんな雰囲気。ま、そこは暗くなればわからんのやけどね(笑)。

なぜに女性客で満席となるか。それはもう、なんと言っても絶大なる人気を誇る言承旭(ジェリー・イェン)のお力以外に無いでしょう。多分、その98%女性客のうちの99%はジェリー君の熱烈支持な方たちなんでしょうね(違ってたらゴメン)。

思うに、かかる状況においては、ジェリー君が出演していたら筋書きはともかく、とにかくこういう「全場爆満」状態になるわけです、恐らくは…。

01173334で、ジェリー君とはなんぞや? という方にざっと説明しておきますると。

台湾の人気アイドルグループ「F4」のメンバー。たとえば日本でも香港でも放映された、台湾の人気ドラマ『流星花園』、『流星花園Ⅱ』( 神尾葉子『花より男子』のリメイク)で道明寺役、『烈愛傷痕』(一条ゆかり『恋のめまい愛の傷』の台湾版ストーリー)で今泉一也役で出演してるので、「ああ、あいつか」と思ったアナタは、すぐに台湾映画ファンになれる! 

1977年1月1日生まれというなんだかめでたいヤツ…。あまり色々言うと熱烈なファンに怒られるからここらでやめときます(笑)。

とにかくすごい人気なんです、この男が! とりあえず、男の小生から見ても、F4のメンバーでは一番のイケメンであることは違いありません。他の3人に比べて、一番中華テイストが薄いんじゃないですかね? そこんところも日本で人気沸騰するポイントになってるかもね。

と、ジェリー君について思わずアツく語ったけど、アタシは別に彼が目当てで、この作品観に行ったんじゃないんですね…。それについては後ほど…。

「睇戲」と書いて「たいへい」。広東語で、映画を見ること。

afedf9961bacdc5066d87e5792ee7774台題 『花漾』
英文 『Ripples of Desire』
邦題
 『花様~たゆたう想い~』
製作年 2012年
製作地 台湾
評価 ★★(★5つで満点 ☆は0.5点)

導演(監督):周美玲(ゼロ・チョウ)

演員(出演):言承旭(ジェリー・イェン)、鄭元暢(ジョゼフ・チャン)、陳妍希(ミシェル・チェン)、陳意涵(チェン・イーハン)、任達華(サイモン・ヤム)、呉君如(サンドラ・ン)、李小冉(リー・シャオラン)、茅子俊(マオ・ズージュン)

【辛口評】
300年前の中国の孤島の物語。結局最後まで「え?一体どういうストーリーなん?」みたいな(苦笑)。どうやら小雪と小霜の姉妹に秘められた麻瘋病=ハンセン病の発症という背景のもとに繰り広げられる恋だの、何だの…。のはず。主演級の4人については、そんな感じだろう、多分。それくらいに「何がなんだか?」感いっぱいのストーリー。

【甘口評】
とにかく映像が綺麗!色合わせが上手い!衣装も背景もすべて含めてね。

小生の注目は何と言っても、香港の二大スター、任達華と呉君如。先の4人はまずはおいておき(笑)、この二人のストーリーや演技に注目するだけで、香港電影迷(香港映画ファン)としては、納得の作品でもあるわけで。
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海賊の親分「海爺」(任達華)と、妓楼の女将「月娘」(呉君如)の登場で、この「アイドル顔見世」的な作品が一気に引き締まったのは言うまでも無い。特に、「義」と「情」に生きながらも、「疑」も持ち合わせる海爺は、任達華にピッタリの役柄。かつて黒社会モノに多数出演していた任達華は、まさにこういう役どころが多かっただけに、「待ってました!千両役者!」って声をかけたくなるほどだった。そして壮絶な最期…。ここだけ切り取ると、これはもう明らかに「任達華の映画」なのだ。海爺に壮絶な最期を迎えさせた、茶荘の夫人・芙蓉役の李小冉の演技力も光る。

かかる次第で、アイドルに興味の無い人は、任達華、呉君如、李小冉にのみ注目しておれば、「さすが、上手やな~」と納得する作品なんである。

【激辛評】
評価の★★は、
任達華、呉君如、李小冉あればこその★★。なんて言うと、ジェリーのファンから非難轟々か…(苦笑)。

【官方正式預告(現地公式予告編)】

(平成25年11月17日 シネマート心斎橋にて)



 


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