皆さんは
香港にどれくらいの日本人が住んでいると思います?
ちなみに上海は、周辺地区も含めて5万人とも10万人とも言われていましたが、実際は29,700人(20011年上海統計局)。勢いのある上海で3万人弱ということからすると、今回発表された数字は、なるほど納得できるものと言えましょうか。
香港特区政府統計處は2月21日、2011年末の人口統計各種調査結果を発表しました。要は「国勢調査」のようなもので、5年に一回こういう調査、人口が700万人程度でエリアも狭いということもありますが、非常にスピード感があって、なおかつ資料性も高く、この辺は優秀だと思っています。
さて、もう止まるところを知らない在住日本人の減少ですが、小生の皮膚感覚として最高潮にあった1997年当時の約半数に減っています。下記の表のうち、青字が政府統計處の発表した数字で、黒字は、なぜか小生の手元にある民間で調査された数字です。ですから、黒字は参考程度に見てください、そう実勢から乖離した数字ではないと思いますけど。
様々な原因があると思われますが、ここまで減ってしまうと日本人に特化した商売は非常に厳しい状況に陥りますね。
日本人向けメディアはもちろん、学習塾や幼稚園など教育産業などは特に。日本人学校も児童・生徒数が減ると当然授業料収入が減るわけですから、こちらも大変。
まあ、日本料理店などは香港人や欧米人のお客さんも多いから、そこまで深刻ではないか…、いやどうだろう…。
小生が心配してあげてもどうにもならないんですが、やはり在港時はこうした在住日本人いてこその産業に従事していたから、他人事には思えないんですよね。その大変さがよくわかるだけに。
フィリピン人、インドネシア人が10万人規模でいるのは、「アマ=家政婦」ですね。
夫婦共働きがごく普通の香港、通いであろうと住み込みであろうと、アマを雇って家のことを任せる家庭が多いんです。この辺の人口が増えているということは、共働き家庭が増えているか或は、専業主婦であっても家事の一部をアマに任せている家庭も増えているということか…。ちょっと背景はわかりませんが。
あ、もちろん、日本人家庭でもアマを雇うことは多々ありますよ。家事の一部を任せたり、単身赴任家庭で掃除洗濯をお願いしたりと。小生は経済力がなっかたのと、家事全般が苦にならないので雇ってませんでしたけど(笑)。
で、この数字を見ても、あくまで総領事館なんかは「在住邦人も2万5千を超え、着実に増えていっておりまして」なんて言うんだろうな。まあ、これも色んな意図があってのことなんでしょうけどね。
次の調査は2016年。このとき日本人は「その他アジア」に含まれてしまうのかどうか…。どう考えても増える要素がないだけに、その可能性は高いね…。
日本人向けに特化した商売も大変だ。
在大阪香港永久居民。
頑張らなくていい日々を模索して生きています。