週5回、メールで送られてくる『日刊香港ポスト E-mail版』に面白い記事がありました。
12月2日付の香港紙『信報』『大公報』の記事からの抜粋で、次のようなもの。
同性愛男性、高所得で消費も旺盛
ある香港の広告代理店が行った調査。
香港の男同志=同性愛男性の多くは所得が高く、消費が旺盛であることが分かった。
調査のねらいは同性愛男性の消費スタイルから新たなマーケットを開拓することにある。
10月末から11月初め、ネットと対面によるアンケート方式で該当する約400人に調査した結果、・回答者の87%は24~48歳、平均月収は4万5000ドル余り
・収入の53%:娯楽、スポーツ、趣味、外食など
・収入の約20%:貯蓄および投資
・収入の約18%:住居費
・回答者の52%は海外旅行に毎年2回以上出掛け、44%は1回の旅行に1万香港ドル以上消費すると回答。
・回答者の大半は同性愛者であるとカミングアウトしても構わないと考え、同性愛男性向けの商品やサービスが市場に現れることを望んでいる。
驚くべきは平均月収である。
恥ずかしながら小生、32歳から46歳まで香港で就労していたが、月収4万5千ドルなんて一度たりとももらったことはない。
現在のレートで約48万円。今日ほど円高でなかったころなら、70万円くらいになる。そんな高給取りが9割近くいるのかよ、香港のゲイは!こいつは驚きだ。
香港は日本と比べ、同性愛者に対して非常に寛容的である。同性愛者側も実にあけっぴろげな場合が多く、「いかにも」な男性カップルや女性カップルを頻繁に見受ける。
とくにIKEAの食器売り場なんかで小生は男同志をよく見かけたな。(同志とはゲイのことです)
だから、大半が「カミングアウトしてもいい」と考えているんだろうな。
小生の周囲にもゲイ男子がけっこういたが、日本人の場合は全員が自らは公表してなかった(はず)。香港人は「俺、ゲイ!」って公表してたな。ただしあいつの場合は高給取りじゃなくっていつも「メシおごれ~」ってたかってきたけど(笑)。
年2回以上海外旅行に行く、とあるけど、まあ、香港の場合、「旅行」となれば自ずと「国境」を越えてしまうわけで、その行き先の距離次第では、日本の国内旅行より近場だったりするわけです。大阪から小豆島行くとかそんなん。
そういえば、かつて住んでいた香港島南部には有名なゲイビーチがあった。一度、観察に行きたかったのだけど、おかしなことになったら(笑)困るんで、行ったことがない。
そもそも、わざわざ特別なビーチに行かなくても、どこのビーチに行ってもゲイカップルの2組や3組は普通にいるのが、香港。
で、彼らが望む「同性愛男性向けの商品やサービス」って何だろうかね?
とにかく金持ちであることは確かなようだから、どんどんお金使ってもらおう。
男性カップル限定高級ラブホとか、ゲイ専門の海外旅行パッケージとか、それこそ例のゲイビーチにゲイ専用の高級リゾートホテル作るとか…。
って、どうも発想が貧困だな、俺。
とは言うものの、やっぱりマイノリティには違いないわけだから、経済を活性化させるネタにはならないよな。
調査した広告代理店、どんなこと仕掛ける積りなんやろ…。調べただけで終わりそうな気もするけど、さてさて。
在大阪香港永久居民。
頑張らなくていい日々を模索して生きています。
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