すごいね、この事故は。
これまで、香港でビルの倒壊とか崩落ってのは、何度も目にしてきたけど、ここまで木端微塵ってのは、見たことありませんな。
築50年、路面が店舗、上が住宅という5~6階建ての古いビルは、多分、香港に一番多い形の建造物ではないかと思います。
写真を見てもわかるように、非常に粗末な建て方です。
隣のビルの外壁が自分のビルの内壁なわけで、支えあっているのです。どこか抜けたら、全部どさっと倒れる可能性が大。
きっと大陸から不法入境する「難民」が大量に流入していた時代でしょ、人口増加に追いつかないからか、はたまた、生来の「行き当たりばったり精神」からか、この時期の香港の建物は、非常に危険。
事故のあった地区に、ずいぶん昔ですが知り合いが住んでました。
「昨日の大雨で天井が湿気たのか、寝ていたらベッドのわきに天井が落ちてきましたよ~、死ぬかと思いました」
って笑ってたのを思い出します。
『東方日報』によれば、ビル内には何人かの「鳳姐=売春婦」も住んでいたらしく、
「お客を取ってる最中だったら、お客と生き埋めになってたとこですわ」
と恐怖を語っていたとか…。
いずれにしろ、香港住民の半分近くはこの手の建物に住んでいると思われます。いつなんどき、自分が生き埋めになってしまうかわからないという、恐ろしい現実を、改めて突きつけられた思いがしたのでは…。
見てわかるように、レンガ1個分で「こちらのビルとあちらのビル」が壁を共有している…。まあ、香港ではごくごく普通のことなんですが…。
在大阪香港永久居民。
頑張らなくていい日々を模索して生きています。
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