何回か書いてますように、元鉄道おたくです。
乗り鉄&撮り鉄、どちらかというと撮り鉄に傾いてました。
もう15年ほど前でしょうか。
張国栄(レスリー・チャン)やらが出ていた映画『阿飛正伝(邦題:欲望の翼)』で見た、東南アジアの鉄道およびその風景にあこがれていました。
あれがマレー鉄道なのかどうか、小生はよくは知りませんし、別に知ろうとも思いませんが、きっとマレー鉄道のどこかにあんな風景があるんでしょう、恐らくは。
で、今回のシンガポール行脚で、その一端だけでもせめて味わい、正真正銘の「レスリー」として、ここ「イザ!」(*旧ブログ)に名を馳せたいなどと思いまして、乗って来ました。
そこは小心者ですので、あまり遠くまで行っては翌日のアポに影響があってはなるまいと、ジョホールバルまでの一時間ほどの体験、それは香港から深圳へ行くような、ほとんど天王寺-和歌山みたいな、旅というよりは「移動」。これじゃ「レスリー」の名が泣きますが…。
普通、シンガからジョホールの移動に鉄道を使うような酔狂な人間はまず、おりません。
バス、自家用車、バイク、ヘタすれば徒歩。だから鉄道なんて頻繁には出ていません。
そんなわけで朝9時過ぎを逃しますと、15時30分まで列車はありません。
11時ごろ、駅で切符を求めますと、駅員がわざわざ
「次は3時半だけどいいの?」
って聞いてくれます。
「ええ、いいんです!」
と、胸を張って切符を購入する俺様レスリー。SG$10、大体800円。
駅は、宿のあるタンジョンパガーの街にあります。
タンジョンパガーは不思議な街でして、見た目はオフィス街です。まさに経済の中心地であるセントラル地区にも隣接してますし、日系企業もたくさんあるから、日本人とすれ違う率も高いエリアです。一方で、古めかしい公営団地があったり、チャイナタウンがあったりしますし、マレー鉄道のシンガポール駅周辺は殺風景なコンテナ基地だったりします。
時間があるんで、街を徘徊、、、とはゆかず、小雨も降っているので、ホテルに戻ってうたた寝。
2時ごろ、再び駅に。
駅中にはマレー料理(?)だかなんだか知りませんが、エスニックな食堂があります。
プラットホームにも食堂があり、近所のオフィスの人たちも昼飯に来ている模様。
そもそも、マレー鉄道って、シンガがマレーシアから独立する以前からあるそうでして、今もなお、線路自体は「マレーシア領」という状態。なのに、ホームへ入って、飯は食えるわ、鉄道おたくは写真撮り放題だわと、かなりゆるい「国境」が存在しています。
マレー鉄道・シンガポール駅。LEGOとかダイヤブロックでこしらえたようなシンガポールにあって、この石造りの堂々とした駅舎は立派なもの。
小生、腹が減っていますので、駅ナカ食堂で、豆類と若干の野菜、肉が入ったカレーライスを食しました。値段忘れましたが、安かったですよ。
そうこうしてまするうちに、「チェックイン」の時刻が迫ってまいります。
駅員が
「マレーシアの入国カード、記入しましたかぁ~?」
と。そういうのはもっと大きな声でわかりやすく言ってください。
たまたま小生は鉄おただから、駅の隅々まで探検して、マレーの入国カード見つけたからいいようなものの、欧米人旅行者、けっこうチョチョ舞ってましたよ。
そして、クアラルンプール行き列車が待つホームのゲートがガラガラ~んと開かれました、さあマレー鉄道の旅の始まりぃ~!
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COMMENT:
AUTHOR: 丸山光三
DATE: 09/02/2008 05:47:21
ううむ、ワクワクするぞ。
だって、これはわたしが夢想して果たせなかった路線じゃないか、いつかはのるぞ。
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COMMENT:
AUTHOR: leslieyoshi
DATE: 09/03/2008 01:08:04
To 丸幸亭主人さん
ジョホールまでですから、一瞬ですが、たしかにその先へのワクワク感はありましたので、今度はKLまで乗ってみたいです。
在大阪香港永久居民。
頑張らなくていい日々を模索して生きています。