太陽が頭上から垂直に照りつける今日この頃。
いま、7月16日午前1時時点で気温30度。真夜中だと言うのに「酷熱警告」継続中という猛暑であります。
そんな中、7月15日にはわが町・田湾村にてほとんどダメ押しみたいな感じで「慶祝回帰10周年田湾村パレード」が開催されました。
水上レストラン「ジャンボ」でおなじみ、港島南区・香港仔（Aberdeen）のはずれの漁村・田湾村は、古きよき香港風情漂うダウンタウンエリアと無機質な公団団地エリアのふたつの顔を持つ村です。
以前にも書きましたが、10年前の返還時には、それまでは双十節に青天白日満地紅旗が並んでいたのに打って変わって五星紅旗一色に染まっていた、という「世渡り上手」な自治会が組織されている村であります。
そんな経緯もあって返還10周年もきっと五星紅旗一色になるんだろうと思いきや、別に何の飾りもなく、静かな10周年でした。ところが、先週半ばあたりから急に五星紅旗で町は真っ赤になって、週末には「近日、獅子舞あり」を告知するカンフー道場の三角旗も立って、「はは～ん、日曜日に慶祝行事があるな」ということを村人に告知。
そして昨日、「慶祝回帰10周年田湾村パレード」がにぎにぎしく開催されたわけです。
村のカンフー道場の獅子舞部隊や漁民の婦人会が五星紅旗の小旗を嬉しそうに打ち振りながら行進。近隣の町からも獅子舞やドラゴンダンスが応援に駆けつけ、ドラや太鼓打ち鳴らし、そのパレードの賑やかなこと、賑やかなこと。
まあ、ただそれだけのパレードだったわけですが、小生もこの村に住んで11年になる古株ですので、村の返還10周年行事ということなので、写真だけでも撮っておきましょうかと、見物に。
他の村民と一緒になって「よッ！」とか「うぉ～」とかなんやかんやと掛け声かけて、盛り上げてやったり…。好きですよ、この村のことは。青天白日満地紅旗から一夜のうちに五星紅旗に乗り換えてしまう処世術なんか超ステキですし。
そういえば、10年前の返還のときもこの村の祝賀会って2、3週間後だったような。そんなのどかさもまた、田舎らしくってご愛嬌。
にしても。いったいいつまで引っ張るんだろう、慶祝10周年を…。
棒の上に立つ獅子。舞い手はギャルでした
水色の獅子はけっこう珍しいかも。夏らしくていい
田湾のメーンストリートを行く龍。暑い中ご苦労さん！
在大阪香港永久居民。
頑張らなくていい日々を模索して生きています。
