【1997年6月21日】
◇7月1日午前零時から返還後の暫定議会である「臨時立法会」が「返還法」を通過させるまでの間「法的真空時間」ができることについて、特区司法長官に就任する梁愛詩(エルシー・リョン)氏は「返還法は午前零時に遡って成立させる」としながら「この時間を狙ってわざと違法行為をしないように!」とデモ予定者=民主派にクギ
【6月22日】
◇7月1日未明に民主党が議事堂バルコニーで現行議会の解散に対する抗議声明を読み上げることについて、范徐麗泰(リタ・ファン)議長は、「1日から議事堂は臨時立法会管轄となるため、事前に臨立会の許可を取るべし」と批判。民主党は「董建華(C.H.トン=初代行政長官)の了解を得ている!」と反論
◇英国政府が天安門事件後初めて、香港滞在の中国本土民主活動家とその家族7人に政治庇護を与え、英国に受け入れていたことが判明
97年7月1日未明、立法会議場のバルコニーで気勢を上げる、民主派議員たち
【6月23日】
◇中英共同連絡小委員会は返還前日の6月30日午後9時に解放軍武装隊509人の香港進駐を合意。英政府要人警護の英軍最終撤退は1日午前3時ごろの見込み
【6月24日】
◇英領最後の行政会議(閣議)開催。パッテン総督は「返還後も形態は変われども閣議は続く」
【6月25日】
◇臨時立法会に反対していた英米の駐港領事が一転して臨立会の宣誓式への出席表明。民主派は「言行不一致」と遺憾&落胆
*まさに「あと1週間」という日々。さすがに冷静だった香港人の皆さんも、カメラ片手に「最後のxx」を撮影する姿が。それにしても日本の報道陣の多さに はびっくりでした。街角で「あ、テレビ取材や!」と近寄ってみれば、3回に1回は日本のテレビ局。地方局も結構いました。それはもうまるで香港返還が「日本の一大事」みたいなノリで。。。
*それは我々一般の在住邦人も同じでして、知り合いの出版社などから「執筆依頼」やコメント取材が来るのです。「在住邦人総ジャーナリスト」現象と言えば大げさかもしれませんが、そんな感じ。
*とある女性ファッション誌から「返還で揺れ動く香港の女性たち」というテーマで特集を組むので、香港の女性たちのコメント取りをしてほしい、なんて頼ま れたのですが、残念ながら「揺れ動いている」女性など、見当たらなく.…。不法就労のホステスとかなら常に「揺れ動いて」ますが。
在大阪香港永久居民。
頑張らなくていい日々を模索して生きています。