【1997年5月23日】
◇特区準備委員会が翌98年に実施される第1回立法会選挙の選出方方を発表。直接選挙枠は比例代表制か中選挙区制。新たに職能別(業界別)選挙枠に加える9業種の候補として15業種を提示。外国籍議員の制限方法を含め、具体的な最終決定は返還後の特区政府に委ねることに。民主党は「民主派を排除する非民主的選挙方法だ」と非難
◇第1回立法会選挙の実施時期について、特区行政長官事務室の孫明揚(マイケル・スン)政策統括局長が98年5~6月と発表
◇香港政庁が「英国政府告別式」など返還前夜のイベントスケジュールを発表
【5月24日】
◇返還後の暫定議会「臨時立法会」が終審裁判所の首席裁判長(最高裁長官のようなもの)に李国能(アンドリュー・リー)氏を任命すると全会一致で承認。採決に当たって返還後の司法長官・梁愛詩(エルシー・リョン)氏は「人選を否決することは司法に政治を持ち込み、司法の独立を脅かすことだ!」と警告
◇特区準備委が発表した第1回立法会選挙の選出方法について、初代行政長官に就任する董建華(C.H.トン)氏が「法的拘束力はないが最終決定には影響する」。小選挙区制の排除は民主派排除という非難に対しては「中選挙区も比例代表も海外で広く採用されている民主的な方法なわけで、どれが香港にふさわしいかよく研究しよう」と反論
【5月25日】
◇89年の天安門事件で香港に逃れた民主活動家8人が、事件の責任追及を続ける「香港市民支援愛国民主運動連合会=支連会」を通じ、パッテン総督に第三国への亡命を支援するよう要求。香港滞在40人の活動家のうち、亡命先が決定しているのは15人のみ
【5月26日】
◇5月22日に尖閣諸島へ向けて出航した反日団体「保釣行動委員会」が仕立てた「釣魚台号」が魚釣島沖を領海侵犯。メンバー2人が海上保安庁警備艇に飛び乗るなどテロ行為。海上保安庁は上陸は阻止。同委員会は「報道陣の船が『軍艦』に撃沈され11人の記者が海に投げ出された」と発表し、市民に在香港日本国総領事館へ押しかけろと呼びかけるが、デマと判明
保釣行動委員会HPより
【5月27日】
◇「釣魚台号」メンバー帰港。海上保安庁の「軍艦」が故意に衝突したと非難
反日団体「保釣行動委員会」。デマは流すわ、相変わらず「警備艇」を「軍艦」なんて言うわで、しきりに反日ムードを煽っていましたが、やはり返還を1カ月後に控えた香港では「あいつら何やってんだか・・・」みたいな感じで、さほど盛り上がらず。
それにしても、いとも簡単に活動家に飛び乗られタバコまで吸われてしまう「軍艦」って…。
在大阪香港永久居民。
頑張らなくていい日々を模索して生きています。