3月6日は「啓蟄」。地中で眠っていた生き物がうごめき始める日。
そんな日は、憎いアイツに呪いをかけてみないか?
啓蟄の行事「打小人」はそんなアナタにうってつけ。呪い婆ぁに呪いをかけてもらえば、すっきりとした気分で春を迎えれれますヨ!
香港島は湾仔(Wan Chai)。鵝頸橋高架下は呪いをかけて欲しい人が行列を作って、呪いの順番を待ちます。もともとは「厄除け」の神事であったそうですが、それが転じて呪いの儀式に。
小人:不幸をもたらすヤツ
打:打つ、どつく
自分にとって都合の悪いヤツを呪うわけです。拜神婆(ぱいさむぼー)=呪いババァは、真昼間から依頼者が呪いたいアンチキショーの名前を書いた紙をスリッ パで叩きまくるのです。ふつう、こういうのってこっそりとやるもんだと思うんですが、あけっぴろげです、このうえもなく。
写真だって撮り放題。新聞社やテレビ局も殺到して取材しています。
TV「だれを呪ったんですか?」
呪い主「ウチの旦那の浮気相手よ!」
って感じです。
山崎ハコの『呪い』って歌は、恐ろしくて夜に一人じゃ聴けたもんじゃないですが、香港の呪いはなぜか「明るい呪い」です。
在大阪香港永久居民。
頑張らなくていい日々を模索して生きています。
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