Go! Go! HAWKS 2017 KANSAI CLASSIC 第3戦
ホークスvs バファローズ5回戦
前日、阿蘇は産山村で南こうせつの感動的なライブを堪能し、バスで博多に戻り1泊。この日は朝8時半のフライトで伊丹に戻る。正直なところ、もっと遅い便にしたかったのだが、何分、マイル交換の「タダ乗り」なんでこっちの都合は聞いてくれなく、早起きがめっぽう苦手な小生が苦行のような朝便で帰阪した次第。
さて、まっすぐ家に帰ってライブの余韻にひたるか、はたまたホークスの応援に大阪ドームに行くべきか…。実に悩ましい選択であったが、せっかく南海ホークスの復刻ユニフォームで試合することだし、久しぶりに川﨑宗則の顔も見たいことだし、ドームに行くとするかということで、今年最初の野球観戦と相成りし次第。
この三連戦は、ホークスが南海、バファローズが近鉄の復刻ユニフォームで試合をする「KANSAI CLASSIC」として開催されていた。これまでは「OSAKA CLASSIC」だったものが、今回は翌週にバファローズが同球場で阪急時代のユニフォームで試合を行うことから、「KANSAI」とした模様。せっかくだから南海vs阪急、パ・リーグ伝統の一戦にしてほしかったわ。毎度毎度、近鉄ではええ加減飽きてくるしな。小学生のころ、野村監督が口癖のように「打倒阪急!」と言っており、実際に、阪急戦ってなんか子供心にも燃えるものがあったのを懐かしく思う。ま、それだけにね、阪急戦よ阪急戦、観たいのは。
しかしまあ、今年のユニは夢も希望もなかった時代の復刻で、いまのところ小生の「タカノミクス」は発動していない(笑)。さすがにこの縦縞は、翌年、監督に就任したブレイザーが「戦闘的でない」と言って1年限りやったと記憶している。この時代、試合は楽しくなかったけど、大阪球場は相変わらずおもろい人が集う場で、それだけが楽しみで球場に行っていたもんだ。まあでもなぁ、このユニフォームこそ、野村監督追われし後の迷走の象徴やな。今にして思えば、やがて訪れる球団譲渡の秒読みに入ったことの象徴でもあるのかもな…。
公式戦第5回戦(H・2勝3敗0分)
勝:岩嵜(1勝0敗0S) S:サファテ(0勝0敗10S) 敗:平野(1勝2敗7S)
本塁打:松田 1号、デスパイネ 5号
観衆:33,105人
普段から、黙ってても客入りのいい南海戦。さらに欲を出したオリ球団は、本来は全席自由席の外野席を上層のみ自由席にして、通常我々が坐するエリアを指定席にて販売。とばっちりを食った外野民の多くは上層へ移動したが、小生はあの階段を上がるのは、もう堪忍してほしいので、内野の「緑地帯」へお邪魔して席を空けてもらう。ちょっとネットでホーム付近が見えにくいけど、ここへ来たら大概はアホな話したり、敵軍選手に野次飛ばしたりしてるから、試合の趨勢がわかればそれで十分。
さて試合は、我が軍先発に寺原、敵軍が新人の山岡。この山岡、過去の登板では力投むなしくいまだ勝ち星なし。いわゆる「ムエンゴ」。「初物に弱い」が伝統の我が軍が相手。今日は勝つんやろという感じで試合を見ていたら…。
いやホンマ、かわいそうな話である。6回を投げて、被安打5、奪三振4、与四死球3で失点0。完璧に近い投球内容。あとは頼りになる諸先輩方にマウンドをお任せしておけば、1点を死守してくれるだろうと思っていたかどうか…。哀れ山岡、またも頼りになる諸先輩方がやらかしてしまい、プロ初勝利を逃してしまう。
我が軍先発の寺原は、大方の予想をいい方に裏切って、5回を1点に抑える好投。後続の五十嵐、岩嵜も0に抑える。特に五十嵐の好投は、ここまで別人のような不振を極めていた松田の待望の今季第1号本塁打の呼び水となる。
7回表、二死走者なし。前の打席で左前安打の松田だが、ここまでせいぜい1試合1安打がいいところ。小生も油断して、隣席のオールドファンと昔話に花を咲かせていたのだが…。これぞ「待ちに待った」という一発が左中間へ一直線。と同時に「ぐぉぉぉぉぉ~~~~!」という地鳴りのような大歓声が沸き起こる。三塁側~レフトスタンドはサヨナラ勝ちでもしたかのような狂喜乱舞。スタンドに向かって、新パフォーマンス「ワンダフォ~!」と人差し指を立てての雄叫び。今では幻になりつつあるマッチの「ワンダフォ~!」である(ホークスファンなら理由わかるよなw)。
これで同点。なんかベンチもスタンドも、我が軍の方が俄然勢いづいてきた。やっぱりマッチが打てば盛り上がる。そして迎えた9回表。先頭打者のデスパイネに一発の期待がかかる。そんな南海ファンの期待を乗せて、唸る打球は中堅上層スタンドへ向けてぐんぐん伸びてゆく。打った瞬間にわかる本塁打。我が軍、土壇場で2-1と勝ち越し。9回裏の敵軍攻撃をサファテがきちっと抑えて、このカード2勝1敗の勝ち越し。
やっぱり、
南海は近鉄より強い!
を実証した3連戦であった。
さて、我が軍期待の上林誠知。この試合で4打数1安打。試合終了時点で打率.262と、本人もファンも決して満足できる数字ではなかったのだが、5月6日時点では同.310にまで上げている。次のカードのライオンズ3連戦で大活躍した結果である。メジャー帰りの川﨑に「ホークスはすごいモンスターを生んだ」と言わせるほどの大ブレークである。本塁打の飛距離が柳田と遜色なし。難しい球も上手に中堅へ打ち返す技も持っている。足も速い(盗塁技術はまだまだ未熟だけど)。試合を見る楽しみがまた一つ増えた。
上林をよろしく!
(平成29年4月30日 京セラドーム大阪)
在大阪香港永久居民。
頑張らなくていい日々を模索して生きています。
1件のコメント