Go! Go! HAWKS 2014
ホークスvs バファローズ17回戦
いやもうねえ、なんと言うかねえ…。ついに前日の負けで、屋根付き大阪球場(通称・京セラドーム大阪、大阪ドーム)で今季勝ち無しの7連敗よ、7連敗! クソ弱い時代でも、こういう経験はあんまり覚えがないなあ…。自分が見てる前で同じ相手に同じ球場で7連敗なんて信じられんわ。それでも、2差に迫られたとは言え、首位にいてるという、この不可思議な事実よ!
実はこの3連戦、一つは欠席するつもりだった。というのも、3連戦に続いて26年ぶりにホークスが大阪で主催試合を行う「鷹の祭典IN大阪」があり、合わせると4連戦になってしまう。小中学生のころは4連戦はもちろん、6連戦、7連戦なんてへっちゃらだった。ダブルヘッダーもあるしね。でも、もうそんなん無理。身体が言うこと聞きまへんねん。あきまへんねんわ。かくなる次第で、鷹の祭典は外せないので、オリ3連戦は二つだけにしておこうと思ってたけど、これだけ勝てないともう意地だな。今日も来ちゃったってわけで、ホンマ、頼みますわな、自分ら!
こうなると何かの呪いでもかかってるんやないか? と思ってしまうわけで、試合開始前には応援団が塩をまき、普段は応援リーダーが上がる脚立には盛り塩も登場。ええんちゃう? こういうのん。わざわざ「しお」って書いてるのが、微笑ましい(笑)。
そのへんの植え込みからちょいと拝借してきたらしい「ニセ榊」も祀られる。おお、本格的やな。けど、7連敗もすると、これではまだまだ不安が…。ってわけで、
手作り感たっぷりの御幣を奉り、お供え品も続々と…。ホークス球団関係者も「参拝」に訪れるなど、小生も含めて7連敗を目の前で見せつけられた連中の気持ちがここに…。「祭壇」が出来上がってからスタンドに来た人たちは、一瞬「なんじゃ、これ?」と立ち止まりながらも、事の次第を素早く察知し、みんな一様に「まんまんちゃん、あん!」してゆくのが愉快と言うか、切実と言うか…。
おちゃめなC団員は烏帽子をかぶって、ご見物衆じゃなく「参拝者」の記念撮影に笑顔で応じる。ま、負けは続いても、こんな雰囲気が、沈みがちなご見物衆の気持ちを和ませてくれる。ええんちゃう?こういうのん。
勝:武田(2勝0敗1S) セーブ:サファテ(5勝1敗31S) 負:吉田一(5勝2敗0S)
観衆:31,106人
初戦がワンサイド、2戦目が点の取り合い。どちらもこの球場の名物とでも言うべき、長い長い試合時間。正直なところ、4時間とかになるともう、ええ加減、退屈しますねん(笑)。こっちゃ朝の早い時間から並んでるしねえ。「俺、一体、この球場に何時間おるねん? はぁ? 12時間? 選手より長いんちゃうん?」みたいなね(笑)。
で、3戦目はどうか…。Bs・吉田一将、H・武田翔太という両軍の近い将来の投手陣を背負って立つであろう、若きエース候補の見とれるような投げ合いで、最少得点で決着がつくと言う、これ以上ない投手戦。また、二人の後をつないだ、H・五十嵐、サファテ、Bs・比嘉の3投手も素晴らしい投球を見せて、大向こうをうならせる。この緊迫感こそが首位と2位の対決というもの。
神主スタイルで、レフトスタンドのあちこちでお祓いをしていたM団員は、このまま6回表の応援リードを執る。するとどうでしょう…。
勝負は、6回表の我が軍の無安打での1点で決まった。四球で出た先頭の明石は、盗塁と中村の犠打で三塁に。ここで今宮が右翼へ犠飛を放ち、先取点。そしてこれが決勝打。明石の足で稼いだ1点を武田、五十嵐、サファテで守り抜き、ようやく、大阪ドームで今季初勝利となった。めでたし、めでたし。
「神頼み」が功を奏したとは決して言わないけど、ファンはそれくらい何かにすがりたい気持だったのも確か。とりわけ、レフトスタンドに集う人たちのように、7つの負けを全部ナマで観た人たちはなあ…。応援団のこの日のパフォーマンス、案の定、ネット上で色々文句付ける人を見かけたけど、今季一つもここで勝てていないという現実を自分の目で見てしまっている人たちの気持ちをよくわかってくれての行為だったと思うなあ。でも、これに乗っかってくれるのは、大阪のファンだからこそなのかもな…。それこそ「うれしかるかる大阪精神」やな。
好投した武田が、ヒヤヒヤ&圧巻の投球を見せたのは、1-0のリードで迎えた7回裏。先頭の川端が左翼線二塁打で出塁。坂口の犠打を一塁の李大浩が野選で無死一三塁のピンチ。前夜のヒーロー・鉄平は見逃し三振で1死一三塁。平野恵の内野ゴロで三塁走者川端が本塁突入もアウト! これで2死一二塁。ところが安達は四球出塁で2死満塁の大ピンチ。固唾をのんで見守るホークスファン御一同様。迎える打者は、首位打者・糸井。
♪上から読んでもイトイ、下から読んでもイトイ、やっぱりお前はイトイ!
それ、糸井、糸井!かっ飛ばせー糸井!♪
などと替え歌で遊んでる場合じゃない! 「今日もアカンの?」との思いが脳裏を駆け巡り始めた時、糸井は外角のスライダーをひっかけてしまい、投ゴロ。バファローズ、万事休す。もう、口から心臓飛び出るほど息詰まる7回裏の攻撃。武田は乗り切った。偉い! この時期に武田が本格的に復調してきたのは、実に頼もしい!
黄疸にかかったボウフラの群れ(黄色のジェット風船)が飛ばされる中、「もっと点取れ~!」と、ラッキーセブンの応援もひときわ熱が入った三塁側~レフトスタンドのみんさんだったが、なかなか相手の吉田も手ごわい相手。これからも苦しめられそうな投手。敵軍の森脇監督がこの投手を、金子千尋、西に並べてもってきたのもうなづける。
御熱心なる応援と神主さんのおかげで(笑)、ようやく屋根付き大阪球場で今季初勝利。これで2位バファローズとの差は再び3差に。本音を言えば、少なくとも5差に広げたかったけど、ま、よしとするか。
そしていよいよ明日は、26年ぶりにホークスの大阪での主催試合が、ここで開催される。長年の思いがようやく実現される。長かった、あまりにも長かった26年。今、ようやく…。
(平成26年8月17日 大阪昼間試合)
在大阪香港永久居民。
頑張らなくていい日々を模索して生きています。
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