「今日勝って3連勝し、9月追い上げに勢いつけてくれよ~」
なんてことを思いながら、雨の京セラドームへ、朝っぱらから大挙して外野の席取りに向かったホークスファンの皆様方だったわけだが…。
結果は、「こういう負け方してるから、この位置から上がれないんよ、おたくらは」という展開。いけませぬ、いけませぬ。
前日、「ホークスファンからの信頼は頗るよろしくない」と評した先発の巽クンは、小生がこれまでに見た彼のピッチングでは、最高と言うべき内容だった。2回裏、無安打で1点取られ、3回裏も足をからめた攻撃で1点失ったが、これは全く許容の範囲。逆に、今までの巽なら、すでに2回裏の段階でサンドバッグにされて、大量失点していたのは間違いない。結局、7回を投げて3安打3失点に抑えたのだから、よう投げた!と称賛したい。駄目だったのは、敵方の倍の6安打しながら無得点に終わった打撃陣。1回表の中村の走塁死と内川の本塁突入アウト、2回表の松田の走塁死と、3度にも及ぶ走塁ミスが響き、序盤、調子の上がらなかった敵方先発のディクソンを勇気づけてしまった。巽クンの今までのピッチング見てきて、「早いうちから点を取って行かねば!」なんて思ってたのかもしれんが、とんだ空回りでござんした。「巽をもっと信用したれ!」と、お前が言うなと叱られそうですが(笑)。
勝:ディクソン(6勝7敗) S:平野佳(2勝5敗23S) 負:巽(1敗) 本塁打:Bs・糸井(14号) 観衆:25,284人
さて、この日、小生に小学生が1人「弟子入り」した(笑)。弟子入りと言っても、横の席でずっと観戦していただけなんだけど(笑)。
試合前に食べ物や飲み物を買いに行って、戻ってきたら、小学生3年~4年くらいの男の子が一人、隣の席にいるじゃないかえ、何のためらいも遠慮もなく(笑)。
「あれ?ボク、席ないんか?」と尋ねれば、
「あんねんけど、ここがエエねん…」と言う。
「そうか、ほな、ずっとここで見とり」と。
結局この子は試合開始前の両軍先発メンバー発表から、試合終了まで小生の隣で、大きな声で応援を続けていたのであった。小生の隣の席は、応援団が旗を振ったり、トランペットを吹いたりする通路に隣接しているから、意外とグラウンドが見えにくい。ところが、子供なら試合展開もさることながら、そういう応援団の臨場感を楽しみたいんだろう、試合が見える見ない以上に…。
そうそう、初回のバカな攻撃のあと「ボク、大きなって野球やるんやった、あんなことしたら、負けるで~、真似しなや」と話しかけたら、「昨日、打ち過ぎたから、カン狂ってんねん」と、的確なお答が返って来た(笑)。
思い起こせば、この男の子くらいのころ、小生も大阪球場や日生、藤井寺球場へ通い始めていた。周りの大人が南海ホークスの栄光の歴史や、「シンキングベースボール」の醍醐味なんかを、頼みもせんのに、あれこれとレクチャーしてくれた。そんなおっちゃんらのせいで、今も球場通いをしている。あのころほどの情熱を今のホークスにはまったく注いではいないものの、そこは「ホークスはホークス」だから。
この子に「南海とはなんぞや」などをレクチャーするつもりなんてまったくないし、この席が気に入ってるのなら、これからもここでずっと見ればいい。ただ、小生に弟子入りしたからには、このチームがどんなに弱くなっても、何年間も最下位が続いても、友達がこのチームから離れて行っても、ずっとずっと応援し続けてほしいな。これが師匠から弟子へのただひとつの通達事項でありまする。
大阪ドームでの今季最後のホークス戦は、10月1日。「10月1日もおいでや!」「ハイ!」なかなか返事の良い弟子である(笑)。
南海ホークスが大阪から去った後とは言え、航空写真集『飛んで翔んで大阪』が発刊されたとき、よくこのパネル写真を購入しておいたもんだなあと思う。いつだって大阪球場は俺の傍にある! 3万円ほどしたけど、ま、そこはバブリーな時代だったから、それなりに羽振りはよかったよな、俺も(笑)。<かなりデカイです、これww。
(平成25年9月8日 京セラドーム大阪 昼間)
在大阪香港永久居民。
頑張らなくていい日々を模索して生きています。