「やっと今年も野球シーズンが始まった!」と思っていたら、あっという間にあと20数試合を残すばかりとなった2013年のシーズン。いまのところ、こちらパ・リーグでは、ゴールデンイーグルスが初の優勝へのマジックを点灯させてはおりますが、マジックというのは点いたり消えたりするから「マジック」でありまして、気が付いたら他球団に「逆マジック」が点灯なんてことも、珍しいことではありませぬ。我がホークスも、3位から上がれない状況が長く続いてはおりますが、上位2チーム(ゴールデンイーグルス、マリーンズ)の今後の勝敗如何では、どうなるかわかりゃしません。そのためにも、下位チームからの取りこぼしだけは、なんとか避けたいところ。3連戦を3連勝、悪くとも2勝1敗で勝ち越さねばなりませぬ。
この日から始まった対バファローズ戦、なんせ相手は「自力CS進出」の夢も断たれた最下位チーム。ここで、前カードの対ファイターズ戦のように1勝2敗なんて結果に終わってしまっては、我が軍のCS進出すら危うくなってまいります。
勝:攝津(15勝5敗) S:五十嵐(2勝2敗8S) 負:平野佳(2勝5敗22S) 本塁打:H・柳田(8号) 観衆:16,449人
試合展開は手に汗握る投手戦。2日前に延長12回、6時間を超えるアホな試合をしてしまった上、前日も4時間超えの試合をやってしまい、改めて先発投手陣のコマ不足と、後ろの投手の疲労困憊具合が深刻な状況を世に知らしめた我が軍は、大エース攝津様が相手打線を手玉に取る惚れ惚れするピッチング。一方、敵軍の先発・西クンも得意の鷹打線相手に、これまた隙のないピッチング。両者ともに8回を投げ、攝津様は投球数119球、被安打4、奪三振6、与死四球1、失点・自責点0と大エース気迫の投球内容。西も投球数105球、被安打5、奪三振4、与死四球3、失点・自責点0と譲らず、勝負は9回の攻防へ。
敵軍9回のマウンドは、リリーフエースの平野佳。我が軍、先頭打者は着実に4番打者の力をつけてきている柳田。第2球目、高めのボール球を外人打者並みのスウィングで、高く打ち上げる…。打球はどんどん伸びて、バファローズファン陣取るライトスタンドへ!両投手の投げ合いが、「画に描いたような投手戦」なら、柳田の一発は「画に描いたような豪快なホームラン」。三塁側~レフトスタンドほぼ総立ち&興奮状態の中、ダイヤモンドを「俺、やっちゃいましたョ!」な笑顔で一周する柳田、「ギータコール」の大合唱に迎えられ、ホームイン!いやいやもう…。やるやるとは聞いとったし、やるのは知ってるけど、この場面であの一発、目前で見せられると、「はは~」っとひれ伏すしかござりませぬ。「アナタ、凄いわ!」
「点の入らん試合でんなぁ」と、喫煙場で皆さん語り合うも「前の2試合がグダグダすぎたし、なんか久しぶりに『野球らしい野球』見てる気もするわ」との声もあり。そして帰り道には、ホークスファンの皆さん、「こんなエエ試合、久しぶりやわ~!」「ああいうホームランは気持ちよろしぃなぁ!」「今晩は、よう寝れるわ!」と歓喜の表情。人間観察も楽しいよ、野球場って場所は(笑)。
どんな「気持ちよろしぃ」ホームランかは、下記映像でご確認を!てな次第で、対バファローズ3連戦初戦を、エースの好投と4番の一発という、超理想的なカタチで勝利した我が軍、この勢いで3連勝いっとこ!と、ホークスファンは俄然盛り上がるのでありました!
明日も勝つぞ、ホークス!
(平成25年9月6日 京セラドーム大阪 夜間)
在大阪香港永久居民。
頑張らなくていい日々を模索して生きています。