落語
吉坊ノ会 <27.Apr.2013>
春だ、落語だ、吉坊だ!
ってわけで、恒例の「吉坊ノ会」へ行って参じました。
とにかく、えらいお客さんです、超満員です。
アタシは、わりと早いうちに前売りを押さえてたんですが、それでも2階席。
当日券は「ちょっとだけ」売られたそうですが、果たしてそれがどれだけの枚数やったのか…。
大体、吉坊君の会は、着物をお召しのシュッとしたご婦人が多い。もちろん、あちゃこちゃの落語会で見かける厳しい落語ファンの面々も。
会自体は、彼のキャラもあって、明るく楽しく展開してまいります。
繁昌亭の入り口には、こんな大きな看板も出て、吉朝師匠も喜んではるでしょう
<ネタ帳>
桂佐ん吉 「道具屋」
桂吉坊 「口入屋」
中入り
旭堂南海 「山内一豊」
吉坊 「深山かくれ」
佐ん吉くんの「道具屋」で開演。いろんな会で前座に彼の名があるのを見かけます。出演のお声がかかるというのは、期待の証し。アタシも、彼の遭遇率は高く、そりゃもう「なんやこいつ?」(ゴメン!)と思ってた時期に較べりゃ、断然、腕を上げてきたなあと。声が良く通るのがいい。
さて、吉坊くん、最初のネタは「口入屋」でございます。拙ブログの「どがちゃが」は、「口入屋」の一場面から頂戴しておりますことは、皆さま御承知の通りかと(え?知らんかったん?)。彼自身がパンフで語ってるように「商家の空気を感じてもらえたら」、そんな空気を見事に口演していて、実に楽しい一席でありました。米朝師匠直伝という「ボウフラが水害に遭ぉたよぉな恰好」というのが、アタシはいまだに頭から離れません。そう、いつかどこかで使ってやろうと(笑)。
中入り後、「時太鼓」が鳴りまして、「待ってました!」の掛け声とともに、旭堂南海先生登場。この人、好きですねん。カンの良い方は、ピンと来たでしょう(笑)。そう、南海先生ですからね(笑)。声もええですしね。お話は「山内一豊出世の馬揃え」とかとも題されているもの。これがエエ話でして、ちょっとウルウルしかけますと、タイミング良く南海先生のクスグリが入って、涙がシャーっと引く(笑)。講談も楽しいですョ。
トリは吉坊くん、「深山かくれ」でございます。とあるネット上(笑)に吉朝師匠のがアップされていて聴いたことがあって、ネタは知ってますし、そのオチも知ってましたが、ナマで聴くのは、これが初めてでございます。なんやかんや言うて、長講です。「地獄八景」ほどじゃないですが、奇想天外なストーリーで、「で、最初に出てきたお爺さんお婆さん、男子がお庄屋さん以外消えた村は、どないなってんな?」みたいな展開です(笑)。
もはやそんなことはどうでもよいらしく、「や、どっこいさのさぁ~」で鳴物も入って、賑やかな後半、そしてオチは、ざぶざぶっと(笑)。
昨秋、「地獄八景」で、彼の新たな一面を見出したような気がしましたが、それが一つまた上に行ったような「深山かくれ」、お見事でした! 次回も大いに楽しみです。
開演前にうろついてますと、こんな提灯発見!
以前、三枝時代の桂文枝師匠が香港で独演会を開かれた際、関西大学香港千里会(香港在住関大卒業生の同窓会)総会に出席していただけました。その折に、当時建設中だった繁昌亭の建設基金を託しました。その協賛者提灯です。プチ自慢ですが、この時の香港千里会の幹事は、何を隠そうこのわたくしです!!
(平成25年4月27日 天満天神繁昌亭)
在大阪香港永久居民。
頑張らなくていい日々を模索して生きています。
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