皆さま御承知の通り、我らが福岡ソフトバンクホークスは中日ドラゴンズを破り、2011年日本シリーズを制覇して日本一の座に輝くことができました!
涙? もちろん泣きましたわいな。それは、うれし涙というよりは、秋山監督やこれまで何度もポストシーズンに悔しい思いをしてきた選手の涙を見て、「ああ、ホークスに関係するみんなの思いがやっと報われてよかった」という涙だったと思います。
秋山監督が泣いてたもんね…。(TV画面から)
いやはや、長かったですね。
2003年、関西社会のファシズム・阪神タイガースを撃破して以来の日本シリーズ進出、そして頂点。
もちろん、1973年に南海がリーグ優勝して以来、99年に福岡移転後の初優勝までの方がずっとずっと長かったわけですが、それ以上の時間と重みを感じずにはおれない日本一でしたよ。
2004年以降、ホークスの連覇を阻止せんがために施行されたようなプレーオフの前に、リーグ戦1位でありながら優勝チームの称号を与えられなかったこと2回。さらにはプレーオフを改悪したようなクライマックスシリーズという悪法の前に涙をのむこと幾度。ようやくたどりついた日本一の座です、鷹ファンにとって、こんなドラマはありませんね。
何度も申しますように、1995年から一昨年末まで香港に居た小生は、札幌ドームで斉藤和巳が矢折れて崩れ落ちた瞬間を、NHKワールドプレミアムの生放送で香港の自宅で一人観戦していました。「ここまでやっても優勝させてくれないのか…」と、切ない気持になってしまったのは言うまでもありません。(もっとも、あの年は3位だったんですがね)
そのほかにも、プレーオフ・クライマックスにはいくつもの苦い思い出があり、それは言いかえれば、自分自身の香港での苦い思い出の数々ともオーバーラップしてしまい、「こんなにやってるのに、それでもアカン…」という辛い記憶の象徴でさえもありました。
今年は、そんなあれこれを一気に払拭してくれる完全優勝。
リーグ戦を制し、交流戦を制し、CSを全勝で制し、おまけに11球団すべてに勝ち越し。これで日本一にならないはずがないだろう…。
でも中日は不気味な強さというか力を持ったチームでしたね。1戦目2戦目を守護神・馬原で落としてしまったときには、かなり不安になりましたが、敵地で3連勝して、たとえ最終戦までもつれこんでも勝てるという気持ちになりました。いや、これは小生が勝手に「勝てる」と思っただけで、秋山監督以下、現場はそんな気持ちはさらさらなかったかもしれませんが…。
今はただただ優勝気分に浸っているわけですが、当然、このチームも出て行く人と新しく来る人がいるわけで、来季は顔ぶれも変わっているのは想像に難くありません。
そういう意味でも、ここ数年来では最高の戦力で戦えた今季、万が一日本一の座を逃していたら、今度はいつそのチャンスが巡って来るかわかったもんじゃありません。
もしかしたら「タナボタ」で3位からCSを勝ち抜いて、日本一になることがあるかもわかりません。でも、「日本シリーズ」はそれではイカンと思います。
いみじくも、落合監督が言ったように「両リーグの首位同士が戦うのが一番理想」であり、「日本一」を決める戦いなんだと思います。
だからこそ、今季はなんとしてもこの「最高の戦力」で日本一にならなきゃいけないシーズンだったのだと、思うのです。
この期に及んでも、あくまでも「南海ホークスファン」を貫く小生は、福岡の人達がこんなにもホークスを受け入れてくれいるのを見て、「ホントよかったね、福岡へ行って」という気持ちと、「ホークスはもう大阪には戻らないんやな…」という大変辛い思いが複雑に入り混じっているのが、正直なところです。だから福岡にはめったに行かないんです…。こんなファン、大阪にはたくさんいるんですよ…。
まあ、40年以上も一つの球団をひたすら応援してると、色んな事がありますわな…。
とか言いながら、朝からスポーツ各紙を買い込み、ソフトバンクショップで優勝記念ステッカーを貰ってきた浮かれた野郎ですww。
今季は震災の影響で開幕が4月半ばにずれたこともあって、3月に鳴尾浜でvsタイガースの二軍公式戦を観戦以来、ニュースで「今年も余すところ1か月少々となりまして…」と枕詞が付く時期まで、ホークスを堪能できましたが、来年は災害に見舞われることなく、日程がスムーズに進行し、日程表通りにホークスがまた日本一の座を勝ち取れるシーズンであることを願うばかりです。
ああ、戦評?そんなん、賢い人がなんぼでも書いてますがな、玄人も素人もww。
在大阪香港永久居民。
頑張らなくていい日々を模索して生きています。