10月18日付のいくつかの香港紙は、『蘋果日報(アップルデイリー)』などを発行する「壹傳媒集団」の黎智英(ジミー・ライ)会長が民主派政党などに多額の政治献金を行っていたことを報じています。
まあ、いまさらの報道なんですが。
明るみには出ていませんでしたが、まあそういうことはしているだろうというのは、誰でも思っていたことで、まったくといっていいほど驚きはありませんね。
拙ブログでもちょいちょいお伝えしてますように、香港言論界における「反中央」の先頭を行くのが『蘋果日報』や『壹週刊』でありまして、民主派デモなんか見物しておりますと、「おや?これって『蘋果日報』主催のウォーキングのイベントやったかなぁ?」なんて錯覚するほど、それはそれはえらい熱の入れようであります。
そこのトップが、民主派政党に献金してたところで、「あ、やっぱりね。ってか、今頃何を??」ってところでしょうか。
これがファイル交換ソフト「Foxy」によって、献金の証拠となる個人帳簿が公開されたってのも、なんとなくキナ臭いね。
誰の仕業だろう…。
で、主な献金相手は
公民党
民主党
社会民主連線(社民連)
前線
陳方安生・元政務長官
カトリック香港教区の陳日君・名誉司教
など…。
そういえば、かつて陳方女史を再び政治の場にかつぎ出したのも、黎氏だったなぁ。
とりあえず、メディアによる政党への献金は、理論上は問題無しということらしいけど。
今後、民主派のデモとか見て
「どうせ『蘋果日報』が裏でカネ出してるんだろ?」
なんて思う人が増えたりすれば、それはちょっと香港にとっては悲劇ではないか、いや、喜劇か?
選挙でアンソン・チャンが劣勢とわかれば、投票日にこんな号外も出しちゃう
『蘋果日報』
天安門事件追悼集会も、まるで自社イベントのように1面トップで派手に扱う
『蘋果日報』
民主派デモ参加用「ゲーフラ」をセンター見開きで掲載しちゃう
『蘋果日報』
同じく、民主派デモ用に「ゲーフラ」を綴じ込む
『壱週刊』
あ、でも僕は『蘋果日報』、好きですョ。
大阪で起きた香港人旅行客による痴漢事件を
こんなにリアルで愉快な絵で報じてくれるからね(笑)
見てる分には、とても楽しい新聞だ!
でも、
それだけだ(笑)
在大阪香港永久居民。
頑張らなくていい日々を模索して生きています。