ジャッキー・チェンさんら香港スターが慈善イベント
東日本大震災に襲われた日本への支援を訴えるチャリティーイベント「愛は国境を越える」が1日、香港で開かれ、地元の映画スターや歌手ら約200人がコンサートで会場を盛り上げながら被災地への寄付を呼び掛けた。…
香港に15年間住んで、感心したことのひとつが市民のドネーション活動。
街頭募金からこうしたチャリティー番組まで、多くの人が率先して募金をする。
実に熱心です。
誰かが言ってた。
「香港人は『生き金(がね)』の使い方を知ってるんですよ」
またある人は
「災害の時、困った時、とりあえずはカネじゃないですか!香港人はカネの力をよくわかってるんですよ!」
と。
まあねえ、100%は賛同できないけど、香港人のそういう一面もないことはないですな。
そして初めてこうしたチャリティー番組を見て驚いたのは、募金した人名と募金額が、画面下にテロップで流れるということ。
「…李小龍先生300万元 劉徳華小朋友200元 陳美怜小姐50元 張学友先生1万元…」
みたいな感じ。
番組内で何度もコールセンターの電話番号が連呼されて、そこへ電話して募金しますと伝えるわけですな。アタシはやったことないので、そっから先はわかりませんが、番号を色々押していったりして口座から引き落とされる仕組みなんでしょう。
で、大体、こういう番組を放映するのはTVB(無線電視)ですね。それは恐らく、人気タレントの多くがTVBと専属契約を結んでいて、もう一方のTVB(亜洲電視)には出演できないからなんでしょう。
となると、TVBは番組としても高視聴率を稼げるし、それによってCMスポンサーもつくし、そうした広告主からも募金が集まるし、イベントとしても大量動員ができるし…、と、TVBとしては、チャリティー番組はかなりおいしいコンテンツでもあるわけですな。
ただ、今回は番組の性質上、そんなしがらみを言ってる場合か!ってわけでしょうか、局の枠を超えて、TVB、ATV両方で放映されたみたいで、ATVもなんとか面目を保てた様子。(ただ、多くの香港家庭はTVBを視聴してたと思いますが)
しかしかわいそうだな、地デジ対応してない上にケーブルテレビ導入してない家庭は。
地上波はTVBとATVの2局しかないからなあ。別にこの番組見たくない人はそれぞれの英語Ch.見るか、テレビ見ないかするしかないからな…。
ちなみに、このイベントでの募金総額は日本円で1億円を超えたとのこと。
募金と同時に、日本食材も買ってね!和食も食べてね! あんなに大好きだったじゃないですか、香港人の皆さん! よろしくひとつ。
在大阪香港永久居民。
頑張らなくていい日々を模索して生きています。