【Go! Go! HAWKS 2011-1】タイガースvsホークス ウエスタン・リーグ2戦、3戦*旧ブログ

Go! Go! HAWKS 2011
ホークスvs タイガース2回戦、3回戦<ウエスタンリーグ>

選抜高校野球が始まり、本来なら今日3月25日にプロ野球も両リーグ同時開幕という流れで、「球春到来!」だったわけだけど、パは早々に開幕日を4月12日に延期し、セは一人のおじいさんに振り回された挙句、二転三転混乱の末、ようやく4月12日開幕でパに歩調合わせますみたいな結末に。

言いたい放題のおじいさんも「ええ加減にせえよ」と言うところだけど、何よりも、まったく機能しなかった「コミッショナー」には絶望するばかりであります。

今回のセの失態は結局は、コミッショナーなるものに何の権威もないことを露呈したわけで、というよりも、コミッショナーはまるで使いっ走り扱いで、各球団経営陣にも選手会にも何も言えない、言われるままという醜態を満天下に知らしめたのであります。

こういう人物が「コミッショナー」である限り、また同種の人物が次のコミッショナーになるとすれば、日本のプロ野球というシステムは今後も旧態依然とし、同じような失態、醜態を繰り返すことになるのでありましょう。

さて、悲観的なことはあれこれあるわけですが、やはりこの時期になると、贔屓球団の今年が気になって仕方ありませんし、ファンも選手同様「試運転」「腕試し」みたいな感じで、球場へ足を運びたくなるのがファン心理であります。

関西ファンにつれない我がホークスは、今年も関西地区でのオープン戦が無く、耐えきれずに福岡や広島へ「遠征」する人も少なくはありません。アタシはそういうのかったるいので、ひたすら4月12日に京セラドーム大阪での対バファローズ開幕戦を待っているわけですが、そんなイライラするような頃間にホークス二軍が、鳴尾浜球場で阪神と3連戦という願ってもない機会が巡ってまいりまして、3つのうちの2つを見てまいりました。

大体二軍戦(ウエスタンリーグ)は、南海時代には大阪球場や藤井寺球場でしょっちゅう見てましたが、その後見る機会がありませんでしたので、二軍とはいえ、かなり張り切って行ってきたという次第。
1週間前のことで恐縮ですが、雑感などあれこれと。

3月19日(土) 第2回戦(H・0勝1敗1分)
T-スタンリッジ~鄭~江草~横山

H-巽~久米~柳川~デレオン
観衆:550人

行ったことある人はわかると思いますが、この球場はネット裏からベンチ上まで10数段の観客席があるだけで、定員は500人。この日は入場制限がかかっており、入れ替えで入場した人もいたのか、観衆は公式発表で550人でした。我が方も敵軍も開幕を待ちきれないファンで埋まって、なかなか熱気のあるスタンド。

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我が軍、先発の巽。5回、被安打5、奪三振5、死四球2、失点2。もし、一軍一線級が「肩慣らし」で実践マウンド踏んでおこうか、みたいな登板(まさに相手方のスタンリッジ)ならこの結果にあれこれ言うことはないのですが、なんとか一軍に定着し、先発の一角を担ってほしい期待の投手だけに、この結果はいただけない。

とくに四球の出し方が典型的な自滅パターンだったのが辛い。1回裏の投球がまさにそれで、簡単に2死とったあとに四球、二塁打で簡単に先取点を許してしまった。その後もテンポが悪く、せっかくの5つ三振取ってるのにそのいいほうの結果がかすんでしまう…。

同じ近大出身の大隣もそうだが、やっぱりメンタル面の弱さかな。その点では育成から上がってきて、去年、結果を出した山田なんかは根性据わってると思うな…。

巽に期待するところが大きいので、えらいスペース使ってしまった(笑)。

投手で注目は4番手のデレオン。その不思議な投球フォームで話題を呼んでいるが、なんか「下半身が突っ張った極端な江本のモノマネ」みたいな投げ方という印象。ただこれは「基本フォーム」で、いきなり上から投げて来ることもあって打者は厄介に感じてるかな。

新井良太に死球を与えたが、ああいう球を見せられると余計にイヤな感じがするかも。この試合では3回投げて1失点。結局新井への死球が失点につながったわけで、走者を出しても落ち着いて投げれば上でもそこそこ中継ぎとして使えるのかな…。

ただいまひとつ「安定感」という点では、信頼をおけるというとこまでは行ってないなという感想。

余談ながら、打席に立ったデレオンは防御らしいものはなにもつけずに平然と。けがしないでよな。

打者はどうか。

大器であることは間違いない小斉はコンスタントに2安打放ったが、球界トップというべき今季のホークス打線に食い込むにはこの程度では到底無理であります。それは同じく江川にも言えることで、重量打線と言いながら、そう先の長くない選手が中心の一軍の打線。ここら辺の選手が本領を発揮して、小久保や松中の座を脅かすような力を発揮しないことには、この先が心配というものですな。

新人、柳田(やなぎ「」です)も大いに期待される存在だが、まだまだバッティングは粗く、今期から二軍打撃コーチに就任した♪ここまでと~ばせ、ホームラン<ひろし!>♪のヒッティングマーチで南海ファンにも懐かしい藤本コーチの手腕に期待するところ大。

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やなぎ~た、その背中でホークスの将来を背負って立ってくれくれたまへ!

相手投手にスタンリッジ、江草という一軍の一線級が出てきたことを差し引いても、打線が湿っている印象。投打ともに「上に上がるんダ!」というアピールに欠ける試合展開でしたな。

3月20日(日) 第3回戦(H・0勝2敗1分)
勝:下柳(1勝) 敗:レルー(1敗)
本塁打:H-中原恵 1、2号 T-森田1号

観衆:460人

雨の予報。案の定、後半は雨降りとなりました。昨日よりも若干お客は少な目でしたが、それでも公式発表で入場者数は460人。双方のファンともにお好きですな(笑)。

相手先発はやっぱり調整目的なのか、元ホークスの下柳。

こちらはと言いますと、レルー。5回投げて4点取られたけど自責点は1。初回にいきなり3点は痛かったな。もちろん失策がらみなんだけど、どうも全般に落ち着きがないというか…。何なのかな?一軍、二軍の線というのはこういうところなんだな、と昨日の巽同様のことを思ったりしながら見てました。

ただ、投球テンポはそれほど悪くはなさそうで、後ろが足引っ張らなければ、2回以降は本塁打で1点いかれたけど、まあまあの内容だったと思うのですがね…。ただ、上の先発の一角に入れるかというと難しい。ローテの谷間で「奇襲」みたいな感じで使うにはいいかもしれんけど、毎度毎度登板されると、あたしゃドキドキして心臓に悪そうなんでそこはよしなに…ってとこです、お願いしますね。

高橋徹のそれなりの好投で、試合の流れが我が方に傾きつつあったのを壊してしまったのが、内田。打者4人に対して自責点4。数字だけ見れば「そう目くじら立てなくても」というところだけど、やはりそこは現地で見てるのと結果データを見てるのとでは大きく感じるところが違いまする。もちろん、二軍戦ですから勝ち負けは二の次、己を鍛える場であるのは重々承知ですが、あの投球では大いに文句を言いたくなります。3年目の育成選手、課題多いけど開花してもらいたいな。

昨日同様、やはり湿っていた打線で、中原恵が2本塁打だったのは注目。4番江川、5番小斉がこの日も不振だっただけに、余計に目立ちましたね。また1番に入った柳田が2塁打を放ちました。もちろん荒削りな打撃なんですが、なるほど素質は抜群やなと思わせるツーベースでした。

また、李杜軒もいい働きをしました。2安打という打撃もさることながら、守りでも「おっ」と思わせる好守があり、中原同様にアピール度は満点でしたね。聞こえてたかどうかわかりませんが、小生が「加油!杜軒!」と北京語で声援送った打席はヒットだったのが嬉しかったですね(笑)。

ところで、今季から二軍監督に就任した小川一夫監督。南海時代からホークス一筋の人であります。昔、昔、少年だった小生が中モズの秀鷹寮で出待ち、入り待ちしてたころ、もっとも顔をよく合わした選手の一人でした。探したらサイン、いっぱい出てきますよ…。

いや~、久々の野球観戦で、いっぱい書いちゃいましたね。悪い悪い。

阪神ファンの人、ごめんね、ホークスネタばっかりで。悪いけど、ほとんど興味ないのよね、阪神含めセントラルは…。

スタンドには応援団がおるでなし、もちろん鳴り物でのリードもない。個々人が思うところを選手に「声」で届ける応援スタイル。野球観戦の原点ですね、いいですね、こういうスタイルは。

だからかどうか、試合の流れもわりと覚えているし、各選手の良い点悪い点もじっくり観察することができ、野球をたっぷり楽しむことができました。

今季は現時点で、世間に歌舞音曲自粛の傾向もあり、応援スタイルも当面は去年までのようにいかないかもわかりません。野球の本来の楽しみ方に目覚める人が増えるきっかけになるかもわかりませんね。

(平成23年3月19日、20日 鳴尾浜球場)


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