語呂合わせなんだが、6月9日は6・9、ロックの日だとのこと。
それに合わせてか、いろんなライブやイベントも多数開催された模様。
そこで、上方落語の殿堂「天満天神繁昌亭」へ行ってきました。
「ナニ?繁昌亭でロックの日とは、これいかに?」
こういう次第です。
月亭八天・桂きん太郎ふたり会
「HANJYO TEI 6・9の日」
6月9日18時半開演
天満天神繁昌亭
噺家仲間であるとともに、音楽仲間でもある八天&きん太郎の二人が、ロックの日にちなんで、二人会を開くというもの。
そこはせっかくのロックの日。ミュージシャンをゲストに呼んで、繁昌亭の舞台に上がってもらおうやないか、ということで、この日のゲストミュージシャンは、あのブレッド&バターの岩沢幸矢ときたもんだ!
いきなりな大物ゲストじゃないですか!
幸矢さんひとりとは言え、ここまでの大物が、八天・きん太郎ふたり会のゲストで、さらには繁昌亭の舞台に登場とは、これは非常に画期的な出来事ではないか!
えー、ちょっと奥さん! ブレバタでっせ、あんた!
どんな展開になるやろと、ワクワクしながら繁昌亭へ。
【ネタ帳】
『普請ほめ』 林家市楼
『東の旅 七度狐』 月亭八天
『くもんもん式学習塾』 桂きん太郎
仲入り
「トーク&ライブ」 八天、きん太郎
ゲスト:岩沢幸矢(ブレッド&バター)
(曲) 1、特別な気持ちで 2、あの頃のまま
「お囃子セミナー」 きん太郎、市楼、寺西美紀(三味線)
『くっしゃみ講釈』 八天
「君はホンマにキャリアわずか9年か?」
と言うくらい落ち着いた高座を見せる一楼くん。さすが3代続く落語の家の御曹司であります。
八天「師匠」。初めて弟子(天使)をとって、ますます責任重大なポジションに。
後に控えますライブが気になったか、若干わちゃちゃな場面も無きにしあらず。でも無難にこなしてはりました。
結構びっくらこいたのが、きん太郎師。
なぜかと言えば、トレードマークの金髪?脱色?が真っ黒い髪に!
「選挙活動中は、金髪はあかんやろということで」
だそうで。師匠思いのいい弟子を持ったなあ、きん枝師匠。
黒髪だと、普通の人に見えるんですな、これが。新鮮でした。
さて、お楽しみの幸矢さんの登場。
ブレバタのお兄さんの方ですな。
強引な「ご縁」の話をすれば、5月9日の日比谷野音での南こうせつGreen Paradiseのゲストがブレバタ。なんか今年はブレバタづいてないか、俺?
八天&きん太郎のギター(と言ってももっぱら八天師が弾く)に合わせて
『特別な気持ちで』『あの頃のまま』の2曲を歌う。
もっと聴きたい歌はいくつもあったわけですが、それは八天・きん太郎のお二人には酷な話。
繁昌亭という落語の空間で幸矢さんの歌が聴ける、
それを八天・きん太郎の二人がギターを奏でる、
なんとも不思議なひとときでありました。
続いてのお囃子セミナー。
子供のころになんかの落語会でやはり「お囃子セミナー」みたいなのがあって
上方落語特有の「はめもの」(話の中の効果音)に興味を抱いたのがきっかけで
今日も落語に接し続けている。
だからこのようなお囃子の解説の度に、これをきっかけに落語に興味を持つ人が増えればな~と思うのであります。
トリは八天師で。
プレッシャーだったろうライブも無事終わって、のびやかに楽しそうに『くっしゃみ講釈』。
ロックの日の高座にミュージシャンを招いての落語会。
ブレバタがロックか?
という声もあるだろうけどそこは、この試みにまずは敬意を。
そのうえで、来年もまたやりたいということなんで、
そうならば、場所は別に繁昌亭でなくてもよかろうかと。
そこは二人のこだわりがあったのかもしれないけど。
ネタも「はめもの」いっぱいの、にぎやかな「音楽的」なものをやるとか、
歌の時間、もう少し長くするとか…。
いずれにしろ、こういう「おや?」という試みは楽しいね。
もう少しお客が入ってもよかったのに…。
次回はちょっとお力添え申し上げたいな…。
八天師匠、また一度ゆっくりお話しましょうよ!
在大阪香港永久居民。
頑張らなくていい日々を模索して生きています。