日本の人気劇団「D.K. Hollywood」が24日・25日の2日間、香港演芸学院ドラマシアターで3公演を行いました。
その名も
「Boiler Maker 『We are The Sperm Cells』」(精子特攻隊)。
DKの香港公演はこれで3回目。
最初の公演は2005年の9月。やはり同じ演芸学院ドラマシアターで。
このとき、香港のメディアが絶賛。実際、おもしろかったんですよ。
詳しくはhttp://www.dkhollywood.com/cgi-bin/hongkong/ny.cgi
2回目は昨年10月、香港日本人クラブの吹き抜けスペースをうまく活用し、結婚披露宴会場に仕立てた、観客参加型のディナーショー。これもおもしろかった!
そして今回。香港初公演直後のNYで大成功を収め、2月には韓国でも大盛況の「精子特攻隊」。
ストーリーは、1回目公演と同じく、放出された精子が苦難の旅の末、たった一人だけ(1個だけ)が卵子に巡り合うということを、なかなか面白おかしくちょっぴり物悲しく繰り広げる、というもの。広告チラシにある「歴経戦闘~~~~=人は生まれる前にこれだけ戦った。なのに、なぜまた戦おうとするのか?」。これがテーマ。
DKのリーダーは、あの一世を風靡した(かどうか?)「ちびっこギャング」の越川大介だけにあちこちにギャグが散りばめられているので、「精子」だの「膣」だのを扱うわりには、まったく淫らな感じはない。日本語のみならず、広東語、英語も織り交ぜられる多言語対応。香港人も欧米人もよく笑っていましたよ。まあ、人類共通のテーマだからね。
初公演では、わけあって、「実行委員」に名を連ねていたが、今回はその「わけ」がなくなったので一観客として芝居を楽しみました。
終演後、見送りに立つ越川リーダーと再会の握手。
こういうの、裏方は大変だけど、終わればおいしいビールが飲めるのがいいですね。もちろん、客としてゆっくり楽しむのもいいけど…。
彼ら、またそう遠くない将来、香港公演に挑むでしょう。
さらにグレードアップした「精子特攻隊」が見られるといいね。
なんだか石田衣良の『下北サンデーズ』を思い出すんですよね、彼らを見てると。
ほんと、芝居が好きなんだな~、そんな連中です。
在大阪香港永久居民。
頑張らなくていい日々を模索して生きています。