【北京五輪ネタ】終わりましたな*旧ブログ

基本的に日曜日はアップしないんですが、今日は「なんとなくイヤな感じの五輪」が幕を閉じたということで。


終わりましたね。
聖火消えてからの長いこと、長いこと。
ま、ああいうのは現場にいたら「え?もう終わり?」っていう具合で、時間の経過なんてあっという間なんでしょうけどね。

開会式同様に「ちうごくはこんなことできるんだ!」との主張をたっぷり見せてくれました。もういいです。
一方で、花火が上がるたびに「CGとちゃうやろな?」と目を凝らしたり。どれだけ花火打ち上げるんでしょう、爆竹社会ならではのアトラクションですな。

これで明日から、朝から晩まで『義勇軍進行曲』のシャワーを浴びずに済みます。
星野仙一に「キィィ!」と思う日々からも解放されます。

個人的には、香港の地にも聖火が点り、その聖火のもとで、公式競技(馬術競技)を観戦できたことは、やはり生涯の思い出であります。
もちろん、聖火リレーを「尋常ではない」真っ赤かな湾仔(Wan Chai)の街で見物できたのも、これまた思い出であります。

そして、次の開催地英国・ロンドンの英国旗と五星紅旗が並んではためいているのを見て、香港返還を思い出し、ちょっとしんみりした。
当時は香港在住3年目で、とくに香港への思い入れや、英国への哀愁はなかったけど、なんだか偉そうにひるがえる五星紅旗に嫌悪感を感じずにはおれなかったなぁ。
「香港も俺もこの旗とうまくやっていけるのかなぁ…」
なんてね。
香港は意外にもうまくやっていってる。それはそれで切り替えが上手いな。

この五輪は深圳の街のようなもの。
表通りはとにかく「すごいんだ!」と見せかける。
でも中身はボロボロだったりヘロヘロだったり、しょぼかったり、嘘っぱちだったり。

人権問題や民族問題、報道規制、環境破壊などなど、「ちうごく」そのものの実態はなんら進歩も変化も無い。
きっとこれからもない。

人民はそうした様々な問題に目覚めることを阻まれたんだと思う。未曾有の金メダルラッシュで舞い上がらされて、漢民族生来の傲慢さにさらに拍車がかかる。ごくわずかな冷静な人たちがそれに疑問を呈したとしても、吊るし上げを食らうだけだろう…。
中国万歳!偉大的中華民族万歳!」だ。
しばらくの間、人民を抑えると言う点だけは成功した(かもしれない)北京五輪だけど、そのほかは、成功からは程遠いのは見てのとおり。

五輪のほとぼりは意外と早くさめると思う、あの人民たちのことだから。
そのとき、再び人権問題、民族問題、環境問題などの「ボロ」が出てくる。誰もが納得する解決を講じないようであれば、北京五輪はいよいよ完全に失敗である。上海万博まであと2年。無理かもね。

さて、この熱狂をそのまま受け継ぎ、パラリンピックが9月6日から17日まで開催されます。五輪同様に日本選手の活躍に期待しましょう!
しかしながら…。
中国国家隊スゲェ-!」一色だったこちらのテレビ中継には笑っちゃった。まあ、返還前からそうなんで、決して「中国化する香港」なんて捉え方はしないでくださいね!


コメントを残す