いまもって「南海ファン」を公言しているアタクシですが、小学生のころは「敵地」甲子園へもよく行きました。
決して自発的ではないです。両親と弟に強制連行されて。
いくらアタシが「いやや、甲子園なんて行けへん!」と踏ん張っても、「なにをあほなこと言うてんねん!」って頬っぺた張り倒されて、引きずられて。甲子園行かないことが『あほなこと』なんですから、なんて恐ろしいファシズムか!
だから今でも阪神ファンは嫌いです、あんな恐ろしい人たち。。。
さて、そのころと今の甲子園、まったく雰囲気が違いますね。別世界ですね。
あのころ(昭和40年代後期)って、大洋とかヤクルト相手の平日の試合なんて、1万人そこそこで、アルプススタンドも閉鎖されたと記憶します。
下手すりゃ、前期優勝を競り合う阪急vs南海の西宮の方が入りがよかったりもしましたよね。それって、すごく自然なあたりまえなことだと思いますよ。
で、応援も、内野のベンチ上の猛虎会が芦原橋の「太鼓正」特製の大きな太鼓で、球場全体の応援リードを取っていて、ライトやアルプスに陣取った応援団もそれに合わせて、みたいな。いまとは違う一体感。
チャンスの場面、今はみんな踊ったり歌ったり大変ですが、当時は、とにかく「わっしょい!わっしょい!」。これが最上級のコール。いやいや来てましたが、やはりこういう場面はいやいやながらも盛り上がってしまいます。
ある日の巨人戦。ライトスタンドで、外野の猛虎会のそばで見るハメに。両親と弟はめっちゃうれしそう(やだやだ。。。)。
アタシは南海の帽子をかぶってたので、応援団のみなさん「親戚みたいなもんや」って、かわいがってくれました。(わたし、別にそんな気持ちじゃなかったです、強制連行されてなにが親戚や!ってね)
なぜか、巨人ファンのおっさんグループもいて。でも和気藹々です。今のような排他的な空気はまったくなく、周囲の阪神ファンと野球談義が繰り広げられてるんですよ。「今日の堀内はどうのこうの」「練習で末次が大きいの飛ばしてたで」「田淵、腰の具合また悪なってるみたいや、練習でそんな気がした」などなど、みんさん、バッティング練習からじっくり選手の動きを観察しているんですね。
江夏と堀内両エースの投げあいでしたが、もう、このころの江夏は球団とギクシャクしてて、すぐに打ち込まれて。みなさんの予想通り末次のホームランが目の前に飛び込んできたりして。。。
そんな江夏について、猛虎会の外野団長と、巨人ファングループが、「来年はきっと阪神におらへんで」「やる気ないやん、外野から見ててもわかる。背中がいやがってる」とかで見解一致。翌年じゃなかったけど、見事、後に我が南海へトレード。。。
また、巨人ファングループ「なんで掛布を先発で使えへんねん!あれは将来球界を背負う逸材やで!」。
この発言が今も心に残っています。
いまの甲子園じゃ考えられないでしょうね。
「全員起立!はい、右へ左へメガホン振って!大きな声で!」
って統制の下、終始動き回って。
それで楽しいんならいいんでしょうけど、野球見てるんか?
遠く離れた外野席から、投手の背中に「やる気」の有る無しを感じ取ったり、阪神の控え選手の素質を知り抜いている巨人ファン、、、
そんな甲子園ならまた行ってもいいかな、なんて思いますが。
無理か。
中年南海ファンの甲子園思い出話、駄文でした<m(__)m>
気分よく踊ってる阪神ファンのみんさん、ごめんね。
でも、踊って歌うだけの野球観戦はやっぱりもったいないよ。
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COMMENT:
AUTHOR: さかがみ虎吉
DATE: 07/09/2008 22:04:13
初めまして。私は在東京の大阪人です。恐らく十以上下の若輩者です。昔のいいお話を有難うございます。
「阪神虎吉」を名乗ってはいますが元阪神ファンです。小学校の頃はライトスタンドで立って応援するのが好きでしたが中学校ぐらいだったかにライトが全席指定席になったのがきっかけでレフト自由席で静かに見るようになりました。といってもそこで野次の飛ばし方を勉強して野次将軍になってしまいました。応援団とは一線を画して観るようになりました。
特に排他的やなと感じるのは甲子園の阪神ファンと福岡のソフトバンクファンですね。他ももしかしたら同じ様な感じかも知れません。
今の観戦スタイルはおかしいですよ。ちゃんと野球を観ているとは到底思えません。大体外野席の後方にいて何がわかるねんと思います。甲子園の外野席の後方からの距離では観ている気がしません。阪神ファンのみならずどこのチームの応援もそうです。きょうび静かに見られるプロ野球はどこに行ってもありません。二軍戦ですら音頭をとって応援している場合もあります。
ジャイアンツ戦の視聴率が落ちたことで野球の不人気がと騒がれます。昔と違って野球以外の選択肢が増えたのが大きな要因でしょう。本当に野球の人気は落ちていると思います。しかし、それとは裏腹に球場に行く人の数が増えているのが考え物です。私も含めてきちがいじみて来ているのかも知れません。昔はタイガース法被を着ているだけできちがい扱いだったはずがレプリカユニなんかきょうびすっかり市民権を得ていますからね。きちがいだらけというか。野球ファンもオタク化しているというか。商業ベースにすっかり乗せられているアホばっかになってしまったというか。私もそのうちの一人だけに思案のしどころであります。
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COMMENT:
AUTHOR: leslieyoshi
DATE: 07/10/2008 02:59:36
To さかがみ虎吉さん
コメントありがとうございます。
> 中学校ぐらいだったかにライトが全席指定席になった
昭和60年の優勝くらいからですかね。。。
あのころから甲子園の雰囲気ががらっと変わってしまったと思います。
> 特に排他的やなと感じるのは甲子園の阪神ファンと福岡のソフトバンクファンですね
我がホークスも、九州で熱烈歓迎されたのはいいんですが、あの踊りがどうも、ねぇ。
Yahooスタジアムはまだ行ったことないんですが、そうですか、排他的ですか。
> 二軍戦ですら音頭をとって応援している場合もあります。
へ~。それはビックリ。昔、就職活動中に大阪球場でよくファームの試合見てました。
阪急のだみ声の団長が熱心に観戦していて、ネタを仕込んでるんやなぁ~と見てたら、
野球見てやんと早いこと就職せぇ~!って野次られました(笑)。
> レプリカユニなんかきょうびすっかり市民権を得ていますからね。きちがいだらけというか。野球ファンもオタク化しているというか。商業ベースにすっかり乗せられているアホばっかになってしまったというか。私もそのうちの一人だけに思案のしどころであります。
恥ずかしながら、南海復活のレプリカ、購入してしまいました(笑)。
それ着て8月の大阪ドーム行ってきます、こういうのがオタク化であり、商業主義に乗せられてるアホ、ちゅことですね、典型です(笑)。
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COMMENT:
AUTHOR: さかがみ虎吉
DATE: 07/10/2008 21:36:50
To leslieyoshiさん
スンマセン。復刻ユニ、買われたんですね。面目ないです。
私は現在楽天ファンなので復刻も何もないのですがやはり交流戦ユニとかファンクラブデーユニとか実際に選手がプレーするデザインのレプリカユニは集めてしまっております。ただ、私がユニを着ていくと勝ったためしがないので現在は着て行かなくなりました(笑)
私は帽子の方に元来興味があるので阪神の黄色いツバのが復刻された時は懐かしくて買い求めました。しかし、東京で見つけられませんでした。一方楽天観戦で福岡を訪れたらどうにも肩身の狭い思いをしました。勝った試合など私に直接ではありませんが騒いでいる楽天ファンに「早く帰れ」とソフトバンクファンが怒鳴っていました。そこでこれは内野席ではまともに野次を飛ばせないと思って中立を装う為に用意したのがたまたま福岡で売っているのを初めて観た黄ツバの阪神帽だったわけです。第三のチームには無関心のようですが今戦っているチームに対してはきつい感じです。福岡のファンは。
プロ野球に限りませんが世の中揃いも揃って金を使わすような仕組みになってしまっているのが考え物です。貧乏人が節制をしにくい仕組みです。二極化といふのは商業主義にうまく乗せるあるいは乗れるか乗せられるかの違いでしょうね。
乗せられるのは私も含めてアホやとは思いますが、乗せるあるいは乗れる人がカシコやと考える風潮は考え物ですね。
大阪球場で試合を観たかったです。住宅博会場になってからは何度かいったんですけど。親が「ミナミにはいかせられへん」と言いましてね。中学卒業するまで難波に行けなかったんです。
スンマセン。ヴィジターやのに、愚駄愚駄と(笑)
大阪ドーム、楽しんできてください。
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COMMENT:
AUTHOR: leslieyoshi
DATE: 07/11/2008 00:25:57
To さかがみ虎吉さん
あはは!
もっと言えば、南海子供の会~南海球友会~ダイエー~ソフトバンクとずっとFCに入ってますから、とくにダイエー、SBはレプリカユニだらけです(笑)。
中学卒業まで難波に行けなかったとはおかわいそうに(笑)。
自転車でミナミを走り回ってました。大阪球場、なんば花月、演芸の角座、府立体育館などなど、子供のくせして「はしご」してましたよ。
在大阪香港永久居民。
頑張らなくていい日々を模索して生きています。