完全に後手に回ったな、特区政府は。
先週末、深水埗(Sham Sui Po)の街市(公設市場)で20羽のサンプルのうち5羽からトリ風邪H5N1の感染が確認され、同市場のナマ鳥が殺傷処分されたのだけど、よく調べてみれば、さらに3か所の街市でH5N1の感染が確認されたというから大騒ぎ。
新たに検出されたのは、粉嶺(Fan ling)、屯門(Tuen Mun)、鴨脷洲 (Ap Lei Chau)の街市家禽売り場。これを受け特区政府は、11日夜、香港小売市場の全てのナマトリを処分すると発表。また、生きた家禽の本土からの輸入停止を 延長し、地場の養鶏農場から市場への鶏の移動も停止、感染源の追跡、卸市場及び小売市場の徹底的な殺菌と清掃を実施等の措置をとる。
いや~な写真ですね。前方はドン臭い対応でつるし上げ状態の周一嶽(ヨーク・チャウ)衛生局長(写真=東方日報)
週末に深水埗で発見されてから5日間。この間に約10万羽が市場に出回り、すでに市民の胃袋に…。思い切って先週の時点で「念のため」すべて殺しておけばよかったのにね。
何度も言いますが、小生は生きていても死んでいても鳥は嫌いですから、あまり関係ないのですが、それでも気分のいい話ではありません。
スーパーやファストフード店では、「当店の鶏肉はすべて輸入(本土以外)モノです!」と掲示して、消費者に安心を呼びかけていますが、買う気にはなれないでしょうね。
かしわ屋さんも商売あがったり。一応、処分1羽あたり30ドル(約420円)の補償があるのだが、これから3週間、商売できないのだから、死活問題ですな。
ああ、これから香港旅行に来る人は安心してください。
3週間、市内から家禽が消えるわけですから、トリ風邪に感染する可能性は限りなくゼロですよ! 来るなら今かも。
ただし。養鶏場のトリは殺戮から免れていますし、いまだ香港では確認されていないとはいえ、人間から人間への感染も起きないとも言えません。
もし、今回のトリ風邪騒動で、人間の感染が認められたとき、特区政府は、このようなお粗末な対応は許されませんよね、それこそ忌まわしいSARSの再来、いやいや、それ以上の事態になりかねませんからね。
97年の初めての流行では感染者数こそ18人でしたが、6人が死亡しています。致死率の非常に高いインフルエンザです。
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COMMENT:
AUTHOR: leslieyoshi
DATE: 06/13/2008 11:14:55
To アムゼルくんさん
>ううむ、大丈夫ですか?そろそろ引き上げる秋なのでは・・・?
再三のご警告(笑)にもかかわらず、まだ在住しております!
まあ、バタバタと鳥や人が倒れてゆくという状況ではありませんし…。
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COMMENT:
AUTHOR: izaslava
DATE: 06/13/2008 21:16:41
追加情報・・・などと聞くと、え~~って思いますが、HKにいると
そんなに大変には思えないですよね。
でも甘くみてはいけないし・・・。
あまりこういう状態が続くと、それぞれのところで危機管理の問題になってくるのでしょうか・・・・。
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COMMENT:
AUTHOR: leslieyoshi
DATE: 06/14/2008 00:13:38
To izaslavaさん
>追加情報・・・などと聞くと、え~~って思いますが、HKにいると
>そんなに大変には思えないですよね。
領事館からのあれですよね。まあ、日本人には感染しにくい状況ですが、念のためってとこでしょうね。
>あまりこういう状態が続くと、それぞれのところで危機管理の問題になってくるのでしょうか・・・・。
まさにSARSのときがそれで、各部局が状況を甘く見ていた、あるいは関心が低かった、などの悪い積み重ねが、ああいう結果を引き起こしてしまいました。ここ4,5年で香港もずいぶん清潔になりましたから、もうあんなことはないでしょうけど。
在大阪香港永久居民。
頑張らなくていい日々を模索して生きています。