映画の都、香港の栄光再び!
との願いもこめた「香港電影百年展」が2月19日午後6時、開幕しました。
年間100本を優に超える映画が制作されていた香港も、いまでは10本あるかないかという寂しい現状。さらに、香港内で撮影が完結している作品となると、ほぼゼロという状態が、もう10年ほど続いています。
興行的に見ても、洋画や日本のアニメが成績上位を占めるという惨憺たる有様は、小生のように、70年代の李小龍(ブルース・リー)に始まって以来、80年代のホイ3兄弟、成龍(ジャッキー・チェン)、周潤發(チョウ・ユンファ)という流れの香港映画に魅せられた者にとっては、実に嘆かわしい…。
そんな香港映画、今年で100年だそうです。
100周年を祝して、銅鑼湾(Causeway Bay)は時代広場(Timese Square)前の広場で、100年にふさわしい資料などを展示し、栄光の歴史を顧みようというのが、この催し。
さすがカンフー・マスターの劉家輝! テレビ各局が行列を作ってインタビューしていました
見知らぬ俳優による、こんなアトラクションも。「古装片(時代劇)」の化粧がイイね~。
マニアでなくとも時間をかけて見入ってしまう貴重な資料の数々。
いつごろの映画でしょうか。若かりしブルース・リー主演作。「国語対白(普通語せりふ)」と断り書きがあるのも時代を感じさせます。1960年代ですかね。
たまたま通りがかった時間帯がちょうど、開幕式典。
香港映画好きとしては、見逃せません。
カンフー映画でおなじみの劉家輝(ラウ・ガーファイ)、『男たちの挽歌』でレスリーと共演した狄龍(ティン・ロン)、それこそショウブラザーズ絶頂期からの花形女優の邵音音(シュウ・ヤンヤン)が揃い踏みの開幕式典は、百年展にふさわしいものでした。
「これからも香港映画の発展に寄与したい」(みたいなこと)を語っていた狄龍、劉家輝、邵音音が居並ぶと、観客からはやんやの大喝采! みんな携帯かざして、「うぉ~」とか「うわぁぁぁぁ」とか叫んでました。まあ、アタシもその一味だったわけですが。
『レッドクリフ』のような大掛かりな時代物を大陸で撮影するのもたまにはよいのですが、やはり香港映画は、香港で香港の物語を香港の役者と監督、スタッフによって制作されてこそ、だと思います。
スポンサーがつかないなど、財政的な問題もあって、大変難しいことなのですが、1本でも多く、そうした映画が作られることを期待したいもんです。
3月9日まで。午前10時~午後10時、無料
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COMMENT:
AUTHOR: themilkyway373
DATE: 02/21/2009 10:59:52
昔、ジャッキーチェーンの映画は何度か見ました。映画館ではなく、テレビでしたが・・・・・
結構好きでした。格好良かったし、おちゃらけが入り、面白かったから・・・・あのシリーズ全部みていたような気がします。
今は、そんなに香港映画少ないのですか・・・・
あの頃は、古き良き時代になってしまったのですね。
ちなみに、香港映画の現在のスターたち??全然分かりません。私の場合、最近の日本人俳優も分からないくらいだから、はじめから無理な話でした。
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COMMENT:
AUTHOR: leslieyoshi
DATE: 02/21/2009 23:51:18
To themilkyway373さん
ジャッキー・チェンは万人ウケしますね。あまり嫌いだという人を見たことないです。
日本みたいにスポンサーがつけば、香港でももっと映画が作られると思うのですが。
あと、国際的俳優が減りました。あえて挙げればトニー・レオン、金城武(厳密には香港俳優じゃないですが)ですか。いつまでもジャッキーに頼っててはいけません。
日本人俳優、わたしもよくわかりません…。
在大阪香港永久居民。
頑張らなくていい日々を模索して生きています。