さてさて、夜の海水浴場もいよいよ最終回、かな?(笑)。
ペンぺラペンのめっさダさい水着を着ていざ!砂浜へ…。
さあて、こいつは驚いた!
真夜中のビーチは太陽が月、青空が星空なだけで、真昼間のビーチと何ら変わりが無い。よくもまあ、こんな時間にこんなにも大勢な人民たちがビーチに集ったものだ!
このころ、小生はホークス・小久保主将と同じく原因不明の首痛に悩まされていて、1カ月ほど根気よく鍼治療に通った結果、ようやく恐る恐るながらも首を動かすことができ始めたという状態。そんな状態で夜の海に入って、こんな摩訶不思議な真夜中に海水浴客で賑わうようなビーチで、首痛がぶり返してはとてもイヤなので、ザブンと海には入らなかった。
って言うか、夜の海なんて無闇に入ったら、海坊主に足引っ張られて溺れてしまわないか?
だが、同行の若者男子たちは海坊主に出会えば本望とばかりに、女の子たちと泳ぎを楽しんでいる。どんどん沖の方へ出て行って、チューチューと若者の戯れを楽しんでいる。そんな連中を冷ややかに眺めながら、小生についた女子にこの摩訶不思議な夜の光景について質問してみた。
広東省のお隣、広西チワン族自治区から来ているという彼女。他の子たちよりちょっと地味目だけど、ずいぶん物腰は落ち着いていて、話し相手にはちょうどいい。
–ここって、いつもこんな時間まで人がいるの?
広西の女 真夏になるともっといっぱいですよ。
–ほー。夜がこんな具合だから昼間はもっと混雑してんでしょ?
広西の女 昼間? 何言っちゃってるんですか? 暑くてビーチになんか来るわけないじゃないですか! 涼しいから夜に泳ぐんでしょ? ちゃいますか?
–それおかしいで!!
広西の女 おかしくはないですよ! え! 日本や香港では昼間にビーチで泳ぐんですか? そっちの方が絶対おかしいです! 間違ってますョ! 信じられな~い!!
すでに夜中の2時を回っているのである。だのにですよ、泳いだり、ビーチバレーしたり、カラオケ唸ったり、BBQしてたり…。これを正常と言うのかえ?? あらららら、花火まで上がってるじゃないですか!
ビーチを見渡すと、家族連れが折り畳み傘をビーチパラソルのように立てかけて熟睡している、ってのが実に多い。クーラーのないアパートでは夏の夜は辛いから戸外で寝るという気持ちもわからないではないが、「入園料20元」の海水浴場である必要があるのか? ここで寝ることが週末のレジャーなのか? わからん!
我々は4時過ぎにビーチを去りましたが、まだ次々と「来園者」がやって来ていました。連中は朝日が上るまで、ここで過ごすのでしょう…。
深圳市内へ戻るまでに、田舎道沿いの掘立小屋みたいな「レストラン」に立ち寄り。香港への一番電車が動くまでしばし時間つぶししましょうと、彼女らの提案ですが、要するに「腹減った、メシ食わせ」というアピールであります。
胃腸のか弱い小生は、こんな時間に脂っこい食事は絶対無理ですが、女性陣は「この時を逃すな」とばかりに、鶏の丸揚げだの、アヒルのナントカだの、海老をどーしたのとか、魚の丸蒸しとか、焼き飯だ、麺だ、あれもこれもと、晩飯のフルコースみたいに注文しまくります。小生はテーブルに並んだそいつらを見るだけで、吐きそうな気分になります。とりあえず、トーストとコーヒーを頼みましたが、それすらなかなか胃が受け付けてくれず、往生したのであります。
まあフルコースみたいなと言いましても、深圳はずれの田舎のこと、香港でランチに飲茶するよりも安いから、君ら好きなだけ食べたらええやん、ってとこですがね…。
朝イチの香港は九龍行きの電車で戻り、その日は丸一日爆睡したのは言うまでもありません。
しかしねえ…。
「昼は暑いから夜中に泳げば涼しいでしょ」
考えようですな…。
小生にはできませんけどね。
かの国人との付き合い方のヒントになりそうで、ならなさそうで…。
ま、そういう考えをする人民だということは、よ~くわかったということで、一つの収穫だったと。
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COMMENT:
AUTHOR: ゆうぞう
DATE: 02/12/2012 02:41:03
興味深く読ませていただきました。なるほどというかわからんではないですが。やっぱり変でしょう。
ただ、なにをしてくれるわけでもなく、メシをおごれというあつかましさは、やはりなあ。という感じ。最近この国でもこの手の輩が増殖してますからねえ。
兄さんらが日本人と知っての狼藉なんでしょうかねー。
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COMMENT:
AUTHOR: leslieyoshi
DATE: 02/13/2012 00:18:12
To ゆうぞうさん
ちょっとググってみたら、けっこうこの「夜の海水浴場」をブログにしてる人いましたね。やっぱりみんな奇妙に感じてるんでしょう(笑)。
「メシおごれ」というのは、飲み屋のおねーちゃんとの間の、一応、暗黙のルールみたいなもんでして、別に日本人だからというわけじゃありません。相手が何民族であろうと関係なく行われます。ただ、朝っぱらからというのがもうねえ…。「こんな時間になっても、やっぱり行かなあかんのか」というところでした。
在大阪香港永久居民。
頑張らなくていい日々を模索して生きています。
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